おでかけワイン
メルシャン藤沢工場へ行ってきました!普段はなかなか見ることができない工場内部を公開!
[公開日]
2017年8月1日(火)にメルシャン藤沢工場(神奈川県藤沢市城南4-9-1)を見学させていただきました。
現在一般向けには工場見学は行っていないそうですので、今回は普段滅多に見ることが出来ない工場の内部をご紹介したいと思います!
メルシャン藤沢工場とは
神奈川県藤沢市城南4-9-1に位置するメルシャン藤沢工場。
メルシャン藤沢工場で製造されているのはワインだけかと思っていましたが、下記の通り、ワインの他、焼酎やブランデー等ワイン以外のお酒も製造しているそうです。
1.国内製造デイリーワインの「製造」と「包装」
2.輸入ワインの国内ボトリング
3.甲類焼酎・甲乙混和焼酎・ブランデー・リキュール類・発酵調味料等の製造(ブレンド)と包装
メルシャン藤沢工場 資料より引用。
その中でワインは全体の6割を占めているそうです。下記は普段なかなか見ることが出来ない工場内部の様子です。
日本一の製造量 藤沢工場
全国No.1のワイン生産地と言えば・・・・・・
実は、神奈川県が全国No.1のワイン生産地なんです!
これは意外ですよね。全国No.1は山梨だと思っている方も多いのではないでしょうか。
そして、90%以上のワインをこのメルシャン藤沢工場で製造しているとのことです。
ワインによる地域活性化の取り組み
2016年には、藤沢マイスターである製造課 滝沢英昭による出張ワインセミナーや、行政や関係団体、近隣企業様と連携した様々なイベント(藤沢ワイン祭り、ふじさわ産業フェスタ)を通じ、藤沢の活性化やワインの魅力の向上に取り組みました。
2017年は一段踏み込んだ取り組みとし、藤沢市と包括連携協定を締結しました。今後も多方面に連携した取り組みで、もっと「キュンとするまち。藤沢」に貢献していきます。
メルシャン藤沢工場 資料より引用。
ワインによる様々な取り組みを行う藤沢市。ワインのイベントも多数開催されており、藤沢ワイン祭りは毎年11月に行われていますので、この機会に是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
メルシャンのこだわり1:気軽に飲めるスクリューキャップのワインを製造
「スクリューキャップよりコルクのほうが良いワイン」というイメージがありませんか?
スクリューキャップよりコルクが優れているかというと、必ずしもそうではないです。
コルクは天然素材のコルク樫の木の皮を使って作られます。
わずかに空気を通す為ワインの熟成には適していますが、コルク自体が劣化してしまうことや、カビが生えてしまいカビ臭が発生してしまうこともあるため、必ずしもスクリューキャップより優れているわけではないんですね。
また何より、コルクは開けにくいですよね。
スクリューキャップなら簡単に開栓することが出来ますし、適切な密閉度を保つことが出来ます。
メルシャン藤沢工場では、コルクよりもスクリューキャップを使ったワインを製造する方向にシフトしているとのことでした。スクリューキャップのワインが増えれば、よりワインが身近なものになりそうですね。
メルシャンのこだわり2:ワイン専用のペットボトルを開発
ワインというとやはり瓶というイメージがありますが、最近はペットボトルや缶に入ったワインなども目にする機会が増えましたね。
メルシャンのペットボトルに入ったワインは、ただのペットボトルではなくワイン専用のペットボトルを使用しているそうです。
これはメルシャンが独自に開発したもので、普通のペットボトルだと酸素を通してしまいますが、このペットボトルはカーボンを内側に使用することで酸素を通しにくい構造になっているそうです。
正直、これ程までにこだわってワインを製造しているとは知りませんでした!
キャップ、ボトルに至るまで、一つ一つの細かな工夫によって、美味しいワインが生み出されているんですね!
メルシャンのこだわり3:「魚介とワイン」の組み合わせ研究から生まれた”フードマッチ製法”
メルシャン藤沢工場にて、実際にワインをテイスティングさせていただきました。
そして、ワインと食べ物とのマリアージュを体験しました。
魚介料理には白ワイン、というイメージがありますが、白ワインを飲むことで、より魚介類の生臭みが増してしまった経験は無いでしょうか。
今回のテイスティングでは、まず数の子や干物を一口食べ、その後一般の白ワインを飲む実験をしました。
ワイン自体は美味しかったのですが、数の子や干物を食べた後に同じワインを飲むと生臭みが増してしまい、残念な味わいになってしまいました。
この生臭みはワインに含まれる「鉄」が原因で、「鉄」が多いほど生臭みは強くなってしまうそうです。
ところが、同じようにメルシャンの「ビストロ」を飲んでみると、生臭みはあまり感じられませんでした。
「魚介とワイン」の組み合わせ研究から生まれた”フードマッチ製法”と言われるメルシャン独自の製法で作られているビストロは、生臭みを感じにくくするために、鉄の分量を調整して製造されているそうです。
フルーティーな良い香りがし、マイルドな飲みやすい印象です。後味はすっきりとしていて、魚介料理だけでなく様々な料理と合わせやすい味わいだと思いました。
しかし、ここまで料理との組み合わせを考えて作られているとは知りませんでした!値段も低価格に設定されているので、気軽に購入しやすいですよね。
「ビストロ 濃い赤」が2017年8月1日(火)より発売されていますので、こちらも是非お試しください!
メルシャンのこだわり4:”ポリフェノール”を操る技術
赤ワインにはポリフェノールが含まれている、ということは有名ですよね。
ポリフェノールは抗酸化作用を持ち、アンチエイジングや生活習慣病予防に効果的と言われています。
赤ワインのポリフェノールの一つである「タンニン」はワインの渋味・苦味の成分ですね。
一方、赤ワインには「アントシアニン」という渋味・苦味の少ないポリフェノールも含まれています。
ポリフェノールを増やすために単純にワインを濃くしてしまうと、「タンニン」の量も増えてしまい、苦味の強い飲みにくいワインになってしまいます。
そこで、メルシャンでは独自の熱抽出技術によって「タンニン」を抽出せず、「アントシアニン」だけを抽出してワインを製造しているそうです。
実際にメルシャンのポリフェノール2倍の「ボン・ルージュ」をテイスティングさせていただきましたが、本当に飲みやすい味わいでした!
天然ポリフェノール1.5倍、3つのベリーをブレンドした「ボン・ルージュ ベリーリッチ 赤」が2017年9月5日(火)より発売されます。こちらも楽しみですね。
またキリンのワイン技術研究所では、赤ワインのポリフェノールの一つ「レスベラトロール」を研究しており、この「レスベラトロール」は内臓脂肪の蓄積を抑制する効果や、脳機能を活性化させる効果も期待されているそうです。今後も美容や健康増進に繋がる美味しいワインをどんどん生み出してほしいですね!
まとめ
メルシャン藤沢工場は日本一の製造量を誇り、そこで生み出されるワインには並々ならぬ工夫がされていることがわかりました。
それほどまでにこだわって作られているにもかかわらず、お手頃な価格で購入できるワインばかりですので、普段はあまりワインは飲まないという方も、是非一度試してみてはいかがでしょうか。
[関連リンク] メルシャン商品情報
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・メルシャン藤沢工場とは
・日本一の製造量 藤沢工場
・ワインによる地域活性化の取り組み
~こだわり製法~
・メルシャンのこだわり1:気軽に飲めるスクリューキャップのワインを製造
・メルシャンのこだわり2:ワイン専用のペットボトルを開発
・メルシャンのこだわり3:「魚介とワイン」の組み合わせ研究から生まれた”フードマッチ製法”
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まとめ