おでかけワイン
中華料理にはドイツワインが合う!面白いペアリングのご提案♪
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みなさんは中華料理と合わせるお酒というと、何を思い浮かべるでしょうか。紹興酒?それとも、ビールでしょうか。それももちろん良いですが、中華料理とワインを合わせると、いつもとはまた違った美味しさを楽しめます。今回は、中華料理とワインのペアリングをWines of Germany(ワインズ・オブ・ジャーマニー)主催のイベント『ドイツワインと中華料理/ペアリングのヒント』に参加し、学んできました!
なぜ、ドイツワインと中華料理?
日本でもワインと料理の「マリアージュ」という言葉が随分浸透しました。近年は、ワインと和食のマリアージュも頻繁に提案されるようになり、先日は当サイトでもジェイコブス・クリーク[わ]と和食のペアリングをご紹介しました。一方で、中華料理とワインのペアリングはまだまだ未知数の部分もあり、見逃されがちです。
中華料理というと油やスパイスを使った料理が多いイメージですよね。そんな中華料理にワインのような繊細な飲み物を合わせてしまうと、ワインによってはワインの味わいが中華料理に負けてしまったり、油とワインが上手くマッチせず、ぶつかり合ってしまうこともあります。そこで活躍するのが、ドイツワインです。
こちらの写真は上海蟹とホタテのワンタンと「Sekt(スパークリング)」のペアリングですが、料理の油をワインがすっきり流してくれて、料理に使われている酢の酸味とワインも見事にマッチします。
甘みがあるドイツワインと、辛味のある麻婆豆腐もよく合います!辛味や油をワインがうまく中和してくれるので、食べやすくなります。こちらのワインは「Riesling(Feinherb)」ですが、心地よい甘味があり、酸とのコントラストが絶妙です。飲みやすく、デザートワインとしてもおすすめです。
ドイツワインの最大の特徴である多彩なアロマや伸びやかな酸、ミネラル感によって、スパイシーな料理とも合わせやすく、中華料理との相性は抜群です。これは、ぶどう栽培の北限に位置する冷涼な産地であるドイツだからこそ造り出せる味わいであり、ドイツワインの武器でもあります。
甘いだけじゃない!ドイツワインの魅力
ドイツワインというと「甘い」というイメージがあるかもしれません。ですが近年は、甘いワインだけではなく様々な味わいのワインが生み出されています。
こちらは黒酢の酢豚とピノ・ノワールの「Spatburgunder」ですが、「Spatburgunder」は甘味だけでなく、程よいタンニンや爽やかな酸味も感じられ、黒酢の酢豚との相性も抜群でした。
また、黒酢の酢豚のソースには赤ワインを使用しているそうで、それによってワインとの相性がより良くなっているそうです。ご家庭でワインと中華料理のペアリングに挑戦する際は、料理にワインを使用してみるのも良いかもしれません。
リースリングはお肉と合わせるのが難しいと言われていますが、こちらの牛モモのステーキと「Riesling(Trocken)」は相性抜群でした。豊かな酸があるワインなので、お肉の油をすっきり流してくれます。しっかりとしたミネラル感と果実味豊かな優しい甘味を感じます。
ドイツではぶどうが樹に実っている時間が長く、じっくりと成熟する間に多くのアロマ成分が生成されることによって、非常に豊かかつ繊細、透明感のある果実味が生まれます。さらに、時代の流れをつかみとるドイツワインの造り手たちがスレンダーでエレガントなワイン造りを目指すことで、粘らず重たくならない、ドイツワインらしいモダンな味わいが生み出されています。
プレゼンター 山下 公博 氏 (ソムリエ ⻁峰)
今回、中華料理とワインのペアリングを提案してくださったのは、2017年5月ドイツで開催されたソムリエアカデミーにて最新のドイツワイン情報をとらえた山下 公博氏 (ソムリエ ⻁峰:写真左)。中華料理「⻁峰」料理⼈による特別メニュー6 品とドイツワインのペアリングを紹介してくださいました。
結論、ドイツワインと中華料理は合う!
今回ドイツワインと中華料理のペアリングを体験させていただき、ドイツワインと中華料理が合うことを実感しました!中華料理「⻁峰」が提供してくださった本格的な中華料理はもちろんのこと、家庭料理にもドイツワインは合うとのことですので、是非ご家庭でも試してみてはいかがでしょうか。年々クオリティも高くなっているドイツワイン。今後ますます日本のフードシーンにおいても欠かすことのできない存在になりそうです。
[情報提供・協力] Wines of Germany
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