タリケ・コーテ・2022
Tariquet Côté 2022
オイリーなストラクチャーから始まり、フィニッシュにはまろやかさがありつつもスッキリとした印象の味わいです。
シャルドネとソーヴィニヨン・ブランという二つの異なる品種の特長が独自のブレンドでまとめられており、シャルドネの円熟感とソーヴィニヨンのミネラル感が調和した深みのある辛口白ワイン。
飲み頃温度は8〜10℃。
万能選手とも言える1本ですが、中でもアジア料理、スパイシーなエスニック料理、カレー、フォアグラ、寿司のガリなどと好相性です。
タイプ | 白 |
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ヴィンテージ | 2022年 |
生産国・地域 | フランス |
ブドウ品種 | シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン |
生産者 | ドメーヌ・タリケ |
[最終更新日]
タリケ・コーテ・2022 補足情報
葡萄品種は、シャルドネ種、ソーヴィニヨン・ブラン種で構成されています。
フランスのガスコーニュ地方でも珍しい、混醸で生産される白ワイン。
「Côté(コーテ)」はフランス語で「側」、英語で表現するなら「by the side(側に)」という意味とのこと。
「タリケ・コーテ」が生まれたのは偶然がもたらした奇跡があったということで、そのエピソードにちなんだワイン名となっているそうです。
ドメーヌ・タリケがワイン生産を始めてまだ経験が浅かった頃、本来であればシャルドネとソーヴィニヨン・ブランは収穫時期をずらすものであるにもかかわらず同時期に収穫し、さらには急な雨に見舞われたことで慌てて収穫することになったこともあり、収穫したカゴを「そこに置いておいて」と指示してしまったことで混乱が生じ、ソーヴィニヨンをシャルドネのタンクに入れてしまうというアクシデントが発生してしまった……というのが「タリケ・コーテ」誕生のきっかけ。
通常はシャルドネならシャルドネのみで醸造してからワインとしてブレンドして仕上げるのが一般的なワイン生産の手法ですが、このアクシデントにより2種の葡萄品種を混醸したワインが出来上がり、しかもそれがとても良い味わいだったということで、本格的に葡萄の割合や醸造の手順などをブラッシュアップしていき、現在の「タリケ・コーテ」が完成したのだそうです。
ドメーヌ・タリケは、フランスのガスコーニュ地方にある1912年創業の家族経営ワイナリーです。
ガスコーニュ地方で新たな葡萄品種を導入し、絶対に合わないとされていた品種同士のマリアージュ、例えばシャルドネとソーヴィニヨン、シュナンとシャルドネといった組み合わせのブレンドを魔法のように成功させ、伝統的なワイン造りの慣習を打ち破った革新的な生産者としても知られています。
もともとアルマニャックの生産者として創設されましたが、1982年に初めて白ワインを生産して以来、成長を続けており、2014年には「最高の独立系蒸留所」に選出されました(ISC・ロンドン)。
できるだけ農薬や除草剤などを使用しないリュット・レゾネ農法を採用した自社畑で収穫した果実が使用されています。
完全な有機栽培を採用しないのには、作物の病害を防ぐための有機銅剤により土壌に銅が残るといった影響を考慮しているためで、ビオワインの認可を得ることよりも持続可能なワイン造りを優先するという強い哲学に基づくものとのことです。
現在、フランス国内に1125haの畑を所有し、国内で約500万本(750ml換算、2017年現在)を販売。
海外ではカナダ、ノルウェー、アメリカ、ドイツ、イギリスなど約60か国に約450万本を輸出しており、世界でも高い評価を得ています。
[提供・協力]
サッポロビール株式会社
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葡萄院駄目代の
お気に入り指数
★★
滑らかな口当たりにスッキリとした果実味が続き、最後には円みを感じさせてくれる味わいです。
サーモンカツのような旨味や食べ応えがしっかりとした料理と合わせると、料理のガツンとくる風味がワインの骨格に奥行を感じさせてくれます。
ボロネーゼとのペアリングでは、トマトのしっかりとした酸味や旨味がワインのしっかりした味わいと調和し、補うというよりは肩を組むような印象で双方の美味しさを高める味わいに。
ガリと合わせると、ワインがガリの酸味など尖った味を柔らかくしてくれ、とても上品なスイーツを思わせる味わいとなって昇華されます。
様々な料理と合わせると、その料理の強い味わいを穏やかにしながら美味しさを引き立ててくれる、人で言えば"真のコミュ強"という印象の万能ワインです。
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