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ワイン投資ファンド運営「ヴァンネット」破綻
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ワイン投資ファンドを運営するヴァンネット(東京・新宿)に対し、東京地裁は2016年3月7日、破産手続きの開始を決定した。
約520人が出資した約36億円が未償還になっているといい、償還を受けられない可能性がある。
その他の債務も含め、負債総額は40億円を超える見通し。
2016/03/08 日本経済新聞より引用
そもそも、ワインファンドってどんなもの?
ワインファンドとは・・・・
みんなからお金を集めてワインを買い付け、
数年間寝かせて価格が上昇した頃に売って収益を配分するというもの。
「ヴァンネット」破綻までの経緯
ヴァンネットは、2000年にワイン投資ファンドを設立。
投資家から資金を募りボルドーワインなどを購入し、
熟成するまで寝かせて、得た利益を投資家に配分する事業を行っていました。
約2000人から資金を募り、出資額は約77億4千万円にまで膨れ上がっていたとか。
しかし実際のところは、自転車操業だったようです。
2015年12月に、ファンドの運用実績についての虚偽報告が発覚。
調査の結果、ワインの在庫数や取引内容を偽っていたことがわかりました。
そしてついに2016年3月7日、破産手続きの開始が決定・・・・
しかしながら、ワインは「生き物」。
ワインは熟成させれば必ずしも価値が上がるとは限らないですよね。
不透明な投資先ながら、セミナーなどで信じきってしまい、投資してしまった方も多いようです。
投資の難しさを再認識させられる事件ですね。
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