イル・ブルキーノ・ロッソ・2009 補足情報

Il Burchino Rosso 2009

葡萄品種は、サンジョベーゼ種50％、カベルネ・ソーヴィニヨン種30％、メルロー種20％で構成されています。
イタリアの土着的な葡萄品種のサンジョベーゼを主体に、カベルネ・ソーヴィニヨンなどのインターナショナルな品種をブレンドして造られた、いわゆるスーパー・トスカーナ。

テヌータ・ディ・ブルキーノは、1903年以来トスカーナ州でワインを造り続けている名門カステラーニ社所有のエステート。
イル・ブルキーノは、葡萄の摘果の段階から注意深く選別し、選りすぐった果実を完璧な温度管理で丁寧に醸造して造られるワインです。

ラベルに描かれた、鷲と獅子が蛇のような胴体でつながりつつも食らい合っている絵が意味深ですね。ウロボロスの一種でしょうか。
中央の２つの顔は、太陽と月かな……。
錬金術の象徴や歴史上の寓意を連想したくなる図柄です。
どういった意味なのか、みんなで謎解きしながら飲むのも楽しそうですね！

ちなみに「スーパー・トスカーナ」とは、法律に縛られずに独自のぶどう品種と醸造法(主に新樽熟成)でワイン造りに取り組む中で生み出されたニュータイプのイタリアワインのこと。
「スーパー・タスカン」とも呼ばれているそうです。
イタリアワインの多くは、品質保証となるD.O.C.G.に認定されることを目指して造られており、その土地らしさが出ているかどうかの評価のために土着品種の葡萄を使用したり、熟成期間なども定められた範囲内で行われる傾向がありました。
しかしそうした規定から離れ、最高のワインを目指す流れが近年のイタリアワイン界で巻き起こり、スーパー・トスカーナと呼ばれるワイン群が生まれ、世界でも高い評価を得るに至りました。
イタリアワインの新しいスタイルとして、多くのワイン愛好者から親しまれています。