知ってる?ワイン話
~『神の雫』でワインを学ぶ~ 第19回「女性的ワインと男性的ワイン」
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ワインに性別が?『神の雫』が紐解く、ワインの「女性的」「男性的」な特徴
こんにちは、葡萄院冷庫です。
今回は、大人気漫画『神の雫』より、女性的ワインと男性的ワインの違いについて学びたいと思います。
よく「このワインは女性的だ!」等と聞きますが、どういうワインが女性的で、どういうワインが男性的なのか、ワイン初心者だとなかなかわかりませんよね。
『神の雫』第8巻では、第2の使徒がレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」に形容され、そのワインを探すことになります。モナ・リザのようなワイン、つまり女性的なワイン、ということですね。
フランスワインの2大産地「ボルドー」と「ブルゴーニュ」
フランスワインの2大産地と言えば、「ボルドー」と「ブルゴーニュ」でしたね。
当サイトでも、以前ボルドーとブルゴーニュのボトルの形状についてご紹介しました。ボルドーは男性的ないかり肩、ブルゴーニュは女性的ななで肩の形状をしています。
じゃあ味わいを性別で表現すると、ボルドーは男性的で、ブルゴーニュは女性的?と一瞬思ってしまいますが、実は違うんです。ボトルの形状とは逆で、ボルドーは女性的、ブルゴーニュは男性的な味わいと言われています。
もちろん、味わいの感想は主観によるところも大きいですし、ワインによっても異なりますよね。ですから、正解が無いといえばないのですが、一般的にはこのように言われています。
ボルドーとブルゴーニュワインの特徴を下記にまとめます。
女性的なワイン「ボルドー」の特徴
味わい | 濃厚、重厚感、渋味が強い、まろやか |
色 | 濃いルビー色 |
香り | 上品、内向的、複雑なアロマ(果実香)、魅惑的、円熟した香り |
葡萄品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルド (基本的に、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが主体) |
男性的なワイン「ブルゴーニュ」の特徴
味わい | スムースで軽快、爽やかな酸味 |
色 | 明るく澄んだ薄いルビー色、輝きがある |
香り | ブーケ(熟成香)が強い、外向的、発散型 |
葡萄品種 | ピノ・ノワール |
フランスワインの「女性的ワインと男性的ワイン」まとめ
ワインの女性的・男性的というのは、特に香りを指して表現していることがわかります。
ボルドーは魅惑的で上品な貴婦人、ブルゴーニュは元気いっぱいの若い青年をイメージするとわかりやすいかもしれませんね。
ボルドーは2種類以上の葡萄をブレンドして造られるのに対し、ブルゴーニュはピノ・ノワールのみを使用します。この違いが香りの特徴を生み出します。
ちなみに『神の雫』の第2の使徒は、ボルドーの「シャトー・パルメ・1999」でした。シャトー・パルメについては、また別の機会でご紹介致します!
感じ方は人それぞれだと思いますが、女性的か男性的かを考えながらワインを飲むのも面白いかもしれませんね!
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