おうちでワイン
【やってみた】ワインセラーを買ってみました
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「そろそろワインセラーがほしいよねー」
「みんなのワイン」編集部でワインをキープすることが多くなって数か月、夏を前にしてそんな声が挙がり始めました。
現在の「みんなのワイン」編集部のワインセラーは、事務所のロッカー。
ロッカーです。
一応、室内ですけど。
がんばれば冷暗所って言えなくもないかな、みたいな。少なくとも陽はささない。
しかし、夏はまずい。
特に今年2016年は、NASA曰く「観測史上で一番暑い夏になる」らしいじゃないですか。
これはいかん、と上司に「ワインセラーが必要です」と訴えたのですが、「夏場は注意!ワイン保管は14℃が最適温度」という記事で「冷蔵庫での保管でも品質の劣化は少なかった」と書いたこともあって、
「冷蔵庫で良くない?」
と渋られました。
なんですかこれ、自業自得って言うんですか?私が悪いんですか?
ちなみに、事務所の冷蔵庫は小さくて、ワインは置けてせいぜい3本。
それも、凍る危険をはらんでいるデンジャラス冷蔵庫。
しぶしぶ、キープしてるワインを減らしてなんとか冷蔵庫に……とがんばってみても、「あっ!またエノテカさんで美味しそうなワインセットを安売りしてる!」と当の上司が箱買いしてくる。
減らない。
むしろ増えるワイン。
なんなんだろう、ワインセラーの導入を拒む上司が率先してワインのキープを増やすこの理不尽。
このままでは我々の肝臓かワインのどっちかが先にやられることになる、と危機感を覚えた編集部員が、「電話でオキシ」とさりげなく語尾を酸化(オキシデーション)してみたり「事務所の冷蔵庫に入りきらないのでしょうがないから自宅で保管しますね!しょうがないから!あー重い!割れちゃうかもなー!」と呟きつつワインを持ち帰ったりして上司にアピールし続けた結果、ようやく「ワインセラー、探そうか」とのお言葉を賜ることに成功。
ここまでたどり着くのに1ヶ月かかりました……長い戦いでした……。
「みんなのワイン」的ワインセラーの選定基準
予算を決めて絞り込んでも、たくさん種類があって迷うワインセラー。
「みんなのワイン」編集部もかなり悩みましたが、結局選ぶポイントは、こうなりました。(優先度順)
1. 予算
2. 動力 (方式)
3. サイズ
1.は特に悩むところはありませんが、問題は2.の動力タイプ。
ワインセラーの温度調整の動力には、大きく分けて「ペルチェ方式」「コンプレッサー方式」「アンモニア方式」の3タイプがあります。
半導体(ペルチェ素子)に電流を流し、片側で発熱、反対側で吸熱させる温度調整方式。
【メリット】
振動や音が生じないため、生活空間に置いても違和感が少ない。
発熱も可能なことから、季節を通じて一定の温度に保ちやすい。
安価な製品が多い。
【デメリット】
冷却力が弱めで、周囲の気温が高いと庫内の温度が下がりにくい。
周囲の気温が上昇することがある。
コンプレッサー方式
一般的な冷蔵庫に使用されている、モーターによる冷却方式。
【メリット】
冷却力が強く、庫内の温度を一定に保ちやすい。
消費電力が少ない。
【デメリット】
振動と音が大きく、生活空間に置くとうるさく感じることがある。
長期熟成型が多い方式で、同程度のサイズのペルチェ方式セラーと比較すると高額なことが多い。
アンモニア方式
アンモニア水溶液と水素を封入した冷却ユニットを持ち、アンモニアの気化熱を利用して冷却する方式。
【メリット】
振動や音が生じないため、生活空間に置いても違和感が少ない。
他の方式と比較して、経年劣化が少なく、平均的な製品寿命が長い。
【デメリット】
冷却力が弱めで、周囲の気温が高いと庫内の温度が下がりにくい。
小型タイプが市場にほとんどない。
まず、アンモニア方式のセラーは、予算・サイズに合う製品が見当たらず、断念。
さらに、口コミなどを比較して検討したところ、どうもペルチェ方式のセラーは無音なのはメリットだけど、音がしない故に故障していることに気付かなかったというケースがあったり(温度調整もゆっくり行われるので気付きにくいようです)、また排気熱で室内が暑くなるケースもあるということで、消去法的にコンプレッサー方式を選択することになりました。
設置が職場なので、コンプレッサー方式の最大のデメリットである振動や音はあまりデメリットにならないかなというのも決め手になりました。
このあたり、ちょっと一般のご家庭とは事情が異なる選択ポイントですね。
3.のサイズに関しては、少々悩みました。
「みんなのワイン」編集部では、キープしているのは大体6~10本。
それくらいの収納本数のタイプから、設置予定の場所に合う大きさと予算内の製品を選択すればいいのですが、……ワインセラーはやはりシャレオツなワインラヴァーの方々の需要を鑑みてスタイリッシュなデザインのものも多く、高さと幅にバリエーションがありまして、これがまた悩ましい。
とりあえず、駄目代が提案したのはこちらの製品。
縦長で、設置予定場所にも無理なく収まることと、コンプレッサー方式でもかなりリーズナブルな価格が嬉しい7本収納タイプ。
冷却効率も考慮すると、高さを利用して周辺に余裕を持たせて設置した方がいいのではないかと思い、選択しました。
外観もなかなかかっこいいですよね。
しかし、上司が突然「せっかくだからもうちょっと収納力あるタイプがいいなー」と要望を追加。
出た!
後出しニーズ!
よくあるよくある~!
という社会人あるあるを体験しつつ、ていうかどさくさに紛れてまたキープ本数増やすつもりですよね上司、と半笑いになりながら再選択したのがこちら。
FURNIEL/ファニエル 長期熟成型ワインセラー (12本収納/最大20本・ピュアブラック) SAB-50G-PB SAB-50G-PB
12本収納タイプで、形状はいたってスタンダード。
設置予定場所にも収まるし、変形タイプのボトルにも対応可能。
発売からちょっと年数が経過しているので、ディスカウント幅が広くてお得なところもポイントでした。
注文してみた
上司のOKも得たので、まずはネットで注文してみました!(2016年7月27日現在)
配送はおそらく2~3日後になると思われます。
実際届きましたら、設置なども含めてまた改めてレポートします。
「みんなのワイン」編集部にやってくるワインセラー、続報をお楽しみに……!
[2016年7月29日追記]
設置してみた
ワインセラーが到着しました!
ウェーイ。
重い!配達員の方、ありがとうございます!!
とりあえず開封!
12本収納タイプですが、思ったよりコンパクトです。
とりあえず、冷蔵庫などの冷却用にガスを封入している製品は、設置後は一時間くらい置いてガスを安定させる必要があるそうなので、しばらく放置。
~ 一時間後 ~
そろそろいいでしょう、ということで、電源を入れてみます。
おお、温度がちゃんと表示される。
庫内は新品独特のにおいが心地よいです。
編集部員で集まってくんかくんかしてました。
新品のにおい、ワクワクしますわー。
でもこれ、温度設定ってどうすればいいの?
ずっと26℃のままだと意味ないよ?
「とりあえず取説読みましょうよ」という冷庫ちゃんの実にごもっともなご意見により、この時点でマニュアルを初めて紐解く我々。
なるほど、タッチパネル式か……と早速操作。
別にふざけている訳ではなく、温度設定のための操作中です。
とりあえず温度設定は完了したので、庫内の温度が下がるまでまたしばらく待ちます。
わらわらと自席に戻る編集部員。
さっきから集合と離散の繰り返しだなあ。
~ 数十分後 ~
庫内温度の表示が設定の値になりました。
手を庫内に入れると、ちょっとひんやりしています。大丈夫そうですね♪
さっそくワインを入れてみます。
こうして見ると、想定以上にワイン本数あるなあ。
11本ありました。
上司、隠してやがった。
ちなみに、キープしてる中には中国のワインもあるんですよ。もうちょい寝かせたら飲み頃らしいので、楽しみです。
ではさっそく、ワイン投入。
記念すべき1本目は、ピーロート・ブルー・カビネットです。
キープしていたワイン、ちゃんと全部収まりました。
よかったよかった。
扉を閉めると、なんかホントそれっぽいです。
ワインセラー!て感じでちょっと感動します。
ちなみに鍵もついているので、試しに鍵をかけてみました。
これで盗み飲み防止が可能な訳ですが、結局誰が鍵を保管するんだそいつは盗み飲みできるじゃないかという議論が激化したので、鍵はかけない方向で運用することになりました。
人間って醜い。
とりあえず今のところは不具合もなさそうだということで、冷蔵庫に保管していたレッドウッド・ヴィンヤーズ・シャルドネ・2013で祝杯。
ワインセラーちゃん、来てくれてありがとう!
これで今年の夏の暑さからワインを守れそうです。
あと、ピーロート・ブルー・カビネットはまだ熟成が可能だそうなので、じっくりと寝かせつつ少しずつ楽しんでいきたいです。
ワインセラーがあると、ワインの楽しみ方に幅が出ますね!
また、最近はワインセラーのサービスもかなりリーズナブルになってきていますよね。
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ご自宅にセラーを置くのが難しい方は、ぜひ外部サービスの利用も検討してみていただきたいと思います!
すべてのワインラヴァーに、楽しい家飲みライフを!
CE-4W-W(ホワイト) ペルチェ方式4本収納用ワインセラー
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