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【飲んできた】オーストラリア産ビオワイン「ROSNAY ORGANIC WINE」
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こんにちは、葡萄院駄目代です!
突然ですが、ワタクシもともとワインが超苦手でした。
というのも、飲むと必ずと言っていいほど後が大変なことになりまして、同じアルコール度数の日本酒なら問題ない量でもワインだと倒れるという謎の体質だったためです。
「みんなのワイン」スタート当初は、ワインをいただくたびに毎度えらいことになってました……。
幸い、最近はかなり耐性がつき、ボトル1本くらいなら飲んでも大丈夫になってきましたけども。
(もちろん普通に酔っぱらうのである意味大丈夫じゃないですけど)
なんで他のお酒なら大丈夫な量でもワインだとダメなのか不思議で仕方なかったのですが、「ワインに入ってる保存料とか防腐剤が合わないって人もいるらしいよ」と小耳にはさんだことがあり、ああそれなのかなと勝手に納得しておりました。
前フリが長くなりましたが、今回ご紹介するのは、私のような体質の方にぜひオススメしたいビオワインです。
保存料や防腐剤などの使用を最低限に抑えており、オーガニックらしさにこだわったワイン造りを手掛けるワイナリー「ROSNAY(ロズネイ)」のワインを試飲して参りました!
オーストラリアの大自然の恵みを最大に活かしたロズネイ・ワイナリーのオーガニックワインの魅力をリポート致します!
出典: ロズネイ・ワイナリー公式サイト http://rosnay.com.au/
今回、お招きいただきましたのは、株式会社MANGOSTEEN様の新装店舗。
東急田園都市線「三軒茶屋」駅からやや離れた閑静なエリアに佇む、こちらのビル1Fです。
今回は、「ROSNAY ORGANIC WINE」試飲会ということで、入り口に目印のポスターが。
木材がふんだんに使われたぬくもりのある店内で、ワイナリーの説明からお話を伺いました。
ご説明してくださったのは、ロズネイ・ワイナリーのサム・ステッサム氏。
奥様のシモーヌさんと共に、この試飲会のために来日されたそうです。
(お隣の方は通訳してくださった方です)
ロズネイは、南東オーストラリアのニューサウスウェルズ地方の中心、カウラワイン区域に位置する家族経営のワイナリーおよびファームの総称。
現オーナーのステッサム夫妻と、サム氏を含むご子息たちで、ワインやオリーブ、イチジクなどを生産しているそうです。
ロズネイの大きな特色は、オーガニック及びバイオダイナミック農法。
2012年には初代NSWオーガニック・パイオニア・アワードを受賞しています。
さらに、そのワインはカウラ・ナショナル・ワインショーやオーストラリア持続可能農業協会によるコンクールなどで数多くの賞を獲得している、気鋭のビオワイン生産者。
サム氏は、現在は主にクラフト・ワインを生産しており、ポートワインを年間100リットルほどリリースしているそうです。
出典: ロズネイ・ワイナリー公式サイト http://rosnay.com.au/
パンフレットにも、ワインとオリーブ、イチジクと描かれています。
恥ずかしながら、イチジクが英語でfigというのだとここで初めて知りました……。
まずはスパークリングワインから……ということで、「ヴィンテージ・スパークリング・2012」をいただきました。
酸化防止剤などは通常の半分の量に抑えているというこちらのスパークリングワインは、シャルドネが完熟する前に収穫し、ロズネイ・ワイナリーのヴィンテージの中で一番最初に造られるワインだそうです。
完熟前の葡萄果実の風味から来る爽やかさと、葡萄の持つ優しい甘味がとてもバランス良く、口に含むと幸せな気持ちになる1本。
「子供の時にイメージしてた”シャンパン”ってこういう味だったなぁ……」と思う味わいでした。
本物のシャンパン飲んでみたら甘くなくて辛くて全然イメージと違っててショック受けたんですよね……。
次にいただいたのは、「スパークリング・ロゼ・2011」。
こちらは、シモーヌさんが一番お気に入りのロズネイ・ワインだそうです。
シラーズ種とムールドヴェード種というちょっと変わった取り合わせのブレンド。
華やかなサーモンピンクが目に嬉しく、バラを思わせる甘くフローラルな香りが芳醇に感じられる、確かに女性の好きな要素がギュッとつまった1本です♪
先のシャルドネよりも辛口で、さらにさっぱりとした飲み口。
自然な酸味は、完熟前の収穫によるもの。
また、収穫後は素早く破砕し、3時間だけ皮ごと葡萄ジュースのまま寝かせてから醸造することで、濃すぎず薄すぎない絶妙なバランスが完成するそうです。
柔らかな泡に、タンニンも感じられる、大人の味わいが魅力。
チーズやドライフルーツにしたイチジクなどと合わせるのがオススメだそうです。
ちなみに、試飲会ではロズネイで造られているイチジクも提供されましたが、これがまた絶品!
ロズネイのイチジクとオリーブ。MANGOSTEEN様の焼き立てパンやチーズとともに。
とっても品の良い自然な甘味で、「スパークリング・ロゼ・2011」にもぴったり。
サム氏いわく、「チーズとイチジクの取り合わせはとても相性が良いので、ぜひ一度試してみてほしい」とのことで、いつかチャレンジしてみたいと思いました。
そして「ロズネイのイチジクはドライフルーツにしたものもお勧めだけど、フレッシュな果実がやはり一番美味しいです。ワイナリーを見学できるファーム・ステイもやっていますので、ぜひ一度味わいに来て下さい」とも……これよりも美味しいなんて聞いたら行きたくなること山のごとしじゃないですか。誘惑されるわー。
そして、スパークリング系の次は、白ワイン。
シャルドネ種とセミヨン種のブレンドの辛口白、「ブラン・2013」。
葡萄の本来の魅力を引き出した、くっきりとしたストレートな味わいです。
あえてオーク樽を使用せず、クリーンな酸味を大切にしたスタイル。
爽やかで飲みやすく、いろいろなお料理にも合うワインで、お寿司などのさっぱり系の和食にも合いそうです。
ちなみに、綺麗でクリーンなシャルドネがロズネイの目指すスタイルとのこと。
オーク樽を使ったクリーミーなシャルドネワインとは違うものにしたい、とサム氏は語っておられました。
もしかすると、甲州種のワインがお好きなのでは……と尋ねてみたところ、「先日、日本のワイナリーも見学してきたのですが、確かに甲州ワインは好きなタイプのワインです。お土産に何本か買ってしまいました」と笑うサム氏。
日本とオーストラリア、まったく異なる地域で違う品種で造られたワインが、同じスタイルの味わいに仕上がるというのもちょっと面白いですよね。
次からいよいよ、赤ワイン!
「フリーダム・レッド・2015」。
サム氏の一番のお気に入りワインだそうです。
ちなみに、試飲会の参加メンバーでも一番人気でした。
駄目代もとても好きです♪
凝縮感があり、果実味たっぷりでフルーティかつフローラルな香りがとても素敵です。
どことなく樹木の香りも感じる、複雑さを持ったリッチな仕上がりとなっています。
旨味あふれる中にスパイシーさと柔らかなタンニンが広がる、ヨーロッパスタイルのスムースでエレガントな味わいが魅力。
若いうちから飲めるワインです。
こちらはなんと、防腐剤、二酸化硫黄などの添加物は一切使用せずに造られているワイン。
「保存料を使用していないので、船便が赤道を越えることが心配でしたが、日本に届いたものがコンディションが良くて安心しました」とサム氏。
アレルギーフリーで、オーガニックワインマークを取得しているそうです。
そしてロズネイの代表的ワイン、「トリプル・ブレンド・2011」。
カベルネ・ソーヴィニヨン種とシラー種とメルロー種のブレンドで生み出される、複雑さとバランスの良さが魅力のワインです。
2011年はとても降雨量が少なく、葡萄作りには良い年だったとのことで、とてもふくよかで綺麗な飲み口に仕上がっています。
オーク樽の香りが重厚さを感じさせる一方、甘くフルーティな凝縮感とスムースさを持った、飲みごたえのあるワイン。
「トリプル・ブレンド」で一番大切にしているポイントは、バランスだそうです。
そのため、ブレンドの配合は毎年微妙な調整を行っており、2011ヴィンテージはカベルネ・ソーヴィニヨンをやや強めに、メルローを弱めにしているそうです。
こちらもタンニンが柔らかいヨーロッパスタイルの味わい。
お肉料理、チーズ、濃い味付けの料理と好相性です。
ラストは、「カベルネ・2012」。
カベルネ・ソーヴィニヨン種そのものが持つ味わいを引き出した、ロズネイならではのスタイルに仕上げられたワインです。
一般的に、カベルネ・ソーヴィニヨン種主体のワインは重みのあるスタイルがよく見られますが、「カベルネ・2012」はソフトでフレッシュ。
凝縮感のあるベリー系の香りとバラの香り、また少々オーク樽を思わせる香りもあり、複雑さのあるエレガントな印象です。
シラーズ種が含まれているため、ややスパイシーな風味も。
フレッシュでありながら余韻を長く楽しめる、面白味のある辛口ワインです。
2012ヴィンテージは少々若めで、もう少し寝かせてもOKだそうです。
また、ロズネイの赤ワインは、ロズネイのオリーブがぴったりです。
ロズネイのオリーブ漬けは、絞った葡萄の果汁も使用しているので、まさにワインとテロワールを同じくした兄弟のようなもの。
ワインと合わない訳がないんです!
そしてオリーブだけでもとても美味しくいただける、オススメの逸品です。
ロズネイのワインのラベルに描かれている絵は、サム氏のお母様であるフローレンスさんの手によるもの。
暖かなタッチは、ワインが出来上がるまでをその土地でずっと見守っている方の愛情がこもっているからなのかもしれません。
風景や、トキやカモノハシなどのカウラで見かける動物たちを描いているとのことで、とても素敵なイラストですよね。
作物の病害を防ぐために年一度使用しているビオディナミスプレー
ロズネイが一番大切にしているのは、葡萄の品質。
「自然と共存しつつ美味しいワインを作りたい」という思いで、オーガニックな農法で葡萄の持つポテンシャルを引き出すワイン造りを行っているのだそうです。
それには、畑の健康状態をこまめにチェックし、手入れすることが何より必要なのだそうで、葡萄畑への深い愛情なくしてはできないワイン造りと言えそうです。
ロズネイで「ナチュラル・トラクター」と呼ばれる羊たち。畑を健康に保つのにとても重要な役割を果たしているそう
出典: ロズネイ・ワイナリー公式サイト http://rosnay.com.au/
その地に生息する動物たちと共存し、自然の恵みの結晶であるワインを作り上げるロズネイのスタイル。
ロズネイの哲学に共感した株式会社MANGOSTEEN代表の斎藤氏が、このほどロズネイ・ワインの日本国内流通をスタートしました。
現在、MANGOSTEEN店頭での購入の他、フレンチ鉄板焼レストラン「アヒル」(http://www.ahill.jp/)でも提供されるとのことです。
インターネットでも購入できるように準備中とのことで、ショッピングサイトオープンの際にはまた改めてお知らせしたいと思います。
「なぜかワインだけは気分が悪くなっちゃうんだよね……」という方はぜひ、三軒茶屋のMANGOSTEEN様でロズネイ・ワインをお試しあれ!
保存料のせいかどうかわかるかもしれません。
もちろん、美味しいビオワインを飲んでみたい方もぜひ!
詳しくは、株式会社MANGOSTEEN様にお問い合わせください。
株式会社MANGOSTEEN様、ステッサムご夫妻、本当にありがとうございました!
[写真提供・協力]
株式会社MANGOSTEEN
Rosnay Organic
[関連ワイン]
ヴィンテージ・スパークリング・2012
スパークリング・ロゼ・2011
ブラン・2013
フリーダム・レッド・2015
トリプル・ブレンド・2011
カベルネ・2012
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