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長野県、ワイン用葡萄の栽培にIoT活用
[公開日]
長野県は、2017年4月からIoT技術を活用したワイン用葡萄栽培の研究を始めることを発表した。
県内4地域の葡萄畑に観測装置を設置して気象情報を計測し、同時に、生産者から収集した生育や病気の発生状況データと合わせた分析結果を、生産者にフィードバックする形となる。
導入する気象観測装置に、県農業試験場と電子部品メーカーのアスザック株式会社(長野県上高井郡高山村)が共同開発した「クロップナビ」を採用。
すでに、米や小麦の栽培において、いもち病や害虫被害対策に導入されている「クロップナビ」を、ワイン用葡萄栽培にも使用する形となる。
「クロップナビ」を各地域の葡萄畑に標高50m間隔で30台ほどを設置し、産地ごとの気候や土質、標高による葡萄への影響を探る。
気温や湿度、降水量や日射量などを自動で計測した各種データを、通信機能を使用して収集し、データベース化するという。
さらに、生産者から収集した葡萄の生育状況データと合わせて分析し、最適な収穫時期や病気の予防策などを生産者に提供する。
生産者向けの情報共有サイトも立ち上げ、ワイン用葡萄の品質向上と安定生産を目指す。
2017/02/17 日経産業新聞、
アスザック株式会社 公式サイトより引用。
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以前、「長野にワイン用葡萄の分析センター新設」にて取り上げさせていただきましたとおり、信州大学で分析センターが設立されるなど、ワイン生産の品質向上・生産安定化に積極的に取り組んでいる模様です。
こうした技術が日本ワインの安定生産や品質向上に大きく役立つのはもちろんですが、その技術そのものが海外で大きな需要を生む可能性もありますよね。
生産者の皆様や、技術者の皆様に敬礼です。