おでかけワイン
【行ってきた】コスパ◎のボルドーワインが集結!VALUE BORDEAUX 2017
[公開日]
手軽に楽しめる価格のコストパフォーマンスに優れたボルドーワインを選出する、毎年恒例の「バリューボルドー100」。
2017年のバリューボルドー100が発表された「VALUE BORDEAUX 2017」の模様をリポート致します!
毎年、数百本のボルドーワインから100本が厳選されるバリューボルドー100。
2017年は、総計481アイテムがエントリーされたそうです。
日本のワイン業界最高峰のプロフェッショナルがブラインドテイスティング方式で採点し、選出された100本には公式マークのシールやタグがつけられます。
ショップでワインを選ぶ際の目安になりますね♪
ボルドーワインというと「美味しいけど高い!」というイメージがまだまだ強いかと思いますが、バリューボルドーの基準のひとつは「小売価格1,000円~3,999円(税込)」。
手に取りやすい価格帯のワインの中から選ばれる高品質のワインということで、まさに「バリュー」です!
バリューボルドー100に選出されたワインはもちろん、エントリーされたワインもそれぞれ魅力的でした♪
左から、谷宣英氏(ホテルニューオータニ エグゼクティヴ シェフソムリエ/(一社)日本ソムリエ協会 東京支部長)、ヴァレリー・イェーグル氏(ボルドーワイン委員会アジア/北米プロジェクトマネージャー)、岩澤正子氏(ワインバー グットドール支配人)、中本聡文氏(ロオジエ シェフソムリエ/(一社)日本ソムリエ協会 副会長)、大塚麗子氏(ボルドーワイン委員会ジャパンカントリーマネージャー)
2017年のテイスターは、東京ぶどう酒店シェフソムリエ 阿部誠氏、ワインバー グットドール支配人 岩澤正子氏、株式会社ディヴァン・クロ ワインテイスター ソムリエ 大越基裕氏、ホテルニューオータニ エグゼクティヴ シェフソムリエ/(一社)日本ソムリエ協会 東京支部長 谷宣英氏、ロオジエ シェフソムリエ/(一社)日本ソムリエ協会 副会長 中本聡文氏の5名。
2017年のバリューボルドーについて、中本聡文氏は「今年は若いワインが多く、日本国内のマーケットが発展していることを感じました」とコメント。
ヴィンテージワインが順調に消費されて在庫が少なくなり、その結果若いワインが流通するようになっているのではないかと分析しておられました。
岩澤正子氏は「以前は、『これでは消費者はニューワールドワインに流れてしまう』と感じることもありましたが、年々品質が高くなっており、クラシックというよりも革新を感じます」、谷宣英氏は「近年は特に白ワインのクオリティが上がっていると感じます。ボルドーは有数の甘口ワイン産地でもあり、やはり甘口ワインも素晴らしい。ロゼやスパークリングワインも品質が高いです」と、ボルドーのバリューワイン品質が高まっている旨をそれぞれコメントしておられました。
会場内の出展インポーターの方々からは、近年の国内ボルドーワイン流通について
「トップシャトーなどにこだわらずボルドーワインを楽しむ若い方が増えている」
「安いものだけではなく、質の良いものが売れるようになってきた。ボルドーワインは価格が高いという印象があるが、それに見合った価値があると判断されるようになってきている」
といった声もあり、ボルドーワインが広い層に受け入れられてきている様子がうかがえました。
日本でもワインをカジュアルに楽しむようになってきていることが感じられます。
「VALUE BORDEAUX 2017」では、出展インポーターの各ブースで取扱ワインを試飲できるほか、バリューボルドー100を試飲できるコーナーが用意されていました。
100本集められた様子は圧巻!
中には、100本全部の試飲にチャレンジしておられた方も……100本全部飲み切れたかどうか、気になるところです。
「みんなのワイン」で試飲させていただいたのはこちら!
甘口白ワイン、「シャトー・ド・リコー・ルピアック・2012」。
洋梨や青草を思わせる香りに白い花のニュアンスがあり、繊細な印象です。
しっかりした甘味と豊かな酸味があり、奥深い味わいが魅力的。
砂糖を使う和食や、魚の照焼と好相性だそうです。
「ベリーズ・エクストラ・オーディナリー・ホワイト・2014」。
洋梨や桃の香りにバニラやロウのニュアンスが感じられる、薫り高い白ワイン。
果実味と柔らかな酸味、またコクが調和した、辛口ながらも穏やかな味わいです。
魚料理やクリームソースを使った鶏料理と好相性。
「ミシェル・リンチ・ロゼ・2015」。
ベリー系の香りに、野菜のような風味が感じられるロゼワインです。
果実味とともにスパイシーさもあり、またほのかな苦みもある大人の味わい。
いろいろなお料理に合わせやすそうです。
エスニック料理など、スパイスのきいたお料理とも合いそう!
モダンなエチケットデザインが目を惹く「レディー・ジー・バイ・グレイサック・2014」。
ボルドーの赤ワインのイメージからすると意外に感じる、シンプルで軽やかな味わいが特徴。
収斂感のあるタンニンで、酸味が強く甘味控えめのドライな飲み口です。
カシスのような果実香に木樽の香りが心地よく調和しています。
グリルした肉料理などに合いそう。
「シャトー・ローラン・ド・ビィ・2011」。
ボルドーの赤ワインのイメージにぴったりな、重厚さと複雑味を持った1本。
赤系果実の香りに土や紅茶のニュアンスも感じられる、複雑な香りが魅力的です。
凝縮感のあるフルーティさとなめらかなタンニン、酸味とコクのすべてがバランスよく整った味わい。
長い熟成にも耐えられる一方、早いうちからも楽しめるワインです。
ボルドーワインを家庭で楽しむにあたって、バリューボルドーのテイスターの一人である中本聡文氏は「赤ワインが持つグリーンの香りは海苔とよくマッチします。また、新鮮な醤油はバラのアロマと調和します。醤油がワインと合わない、というのは醤油自身が酸化してしまっているのが原因なことも多いので、本来の風味を味わえる使い切りタイプの醤油などと一度合わせてみていただきたいです。気負わず、気軽に楽しんでもらいたいと思います」とコメントし、家庭料理とも積極的にマリアージュしてみることを勧めておられました。
ちなみに、中本氏は樽香のきいた赤ワインとカツオのたたきのマリアージュがオススメだそうです!
ボルドーワインというと敷居が高いと感じる方も、「バリューボルドー100」のシールやタグをチェックしてみてはいかがでしょうか?
2017年選出の100本は、ボルドーワイン委員会(C.I.V.B)公式サイトでチェックできます♪
[ボルドーワイン委員会(C.I.V.B)公式サイト]
https://www.bordeaux-wines.jp/
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