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バラの酵母で醸造!広島・福山大学ブランドのワインがリリース
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バラの花から分離した酵母を使用した広島産ワイン「さんぞうの赤」が、2017年7月中旬から販売を開始する。
「さんぞうの赤」は福山大学のブランドプロジェクトの一環として造られたもので、同大学の生命工学部生物工学科で開発された、福山市で栽培されたバラ品種ミスターリンカーンから分離された酵母が使用された赤ワイン。
ブランド名は、福山大学の所在地である広島県福山市学園町1番地三蔵の「三蔵」にちなんでいる。
また、ラベルデザインも、同大学の学内コンペで選ばれた作品が採用された。
醸造は、発売元のセラアグリパーク(広島県世羅町)が運営するせらワイナリーが手掛けた。
使用されている葡萄は、広島県世羅郡世羅町産のマスカット・ベーリーA種。
また、バラの酵母のほかに、沼隈町で無農薬栽培されたニューベリーA(マスカット・べーリーAを種なし処理したもの)から分離した酵母も使用されている。
これらの酵母は、遺伝解析の結果から、いずれも発酵醸造によく使用される「サッカロミセス・セレビシエ」という酵母に近いものであることが判明している。
醸造を担当したせらワイナリーの行安氏は、「実際に醸造してみて、今回抽出されたバラの酵母が素材の味わいを引き出すのに適していることが確認できました。醸造用の酵母としての性質をしっかりと備えています」と語った。
ただし、ワインの香りは葡萄由来の成分がほとんどを占めることもあり、ワインにバラの香りが加わるということではないようだ。
開発を支援した福山商工会議所などは、地元産の葡萄で造られたワインに福山市のシンボルでもあるバラのイメージを付加し、特産品として育てていきたいと考えている。
2016年産が初のヴィンテージである「さんぞうの赤」は、現時点では試験段階だが、今後も生産していく構え。
市場への流通は、せらワイナリーから問屋へ600~700本程を卸す予定。
福山市内の酒販売店やレストランで販売される形となる。
店頭想定価格は720mlボトルで1,600円(税別)を予定している。
2017/06/08 日経産業新聞、
2017/06/26 福山大学 学長ブログより引用。
[協力]
せらワイナリー(株式会社セラアグリパーク)
[ワインデータベース]
さんぞうの赤・2016
[外部リンク]
せらワイナリー(株式会社セラアグリパーク)
http://www.serawinery.jp/
福山大学
http://www.fukuyama-u.ac.jp/
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とってもロマンチックなワインが広島県で生まれました♪
マスカット・ベーリーAの香りと味わいをストレートに楽しめるワインに仕上がっています。
流通量も少ないレアなワインですので、お見掛けの際にはぜひゲットしてみてはいかがでしょうか。