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2016年のワイン国内シェア、メルシャン首位
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日経産業新聞の2016年日本国内シェア調査が2017年7月24日に発表された。
各種分野のシェアが発表される中、ワインではメルシャン、サントリーワインインターナショナル、アサヒビールの3社が上位を占めた。
2015年に引き続き、首位のメルシャンは前年比1.2%増の18.7%。
前年と同じく2位となったサントリーワインインターナショナルは、前年比1.9%増の16.7%。
3位のアサヒビールは前年比1.1%増の8.1%となった。
アサヒビールは、2014年、2015年と伸び率では上位2社を上回っていたが、2016年では伸び率でも3位となった。
2016年は、経済連携協定(EPA)を結ぶチリからの輸入が拡大し、低価格帯の商品もまた多く国内に流通した。
それによりワインの普及が進む一方、低価格の缶チューハイなどとの競合も生じ始め、市場規模が前年比3.8%減とやや縮小。
輸入葡萄果汁で醸造される国産ワインもまた、輸入品に押される形となった。
企業名 | シェア(%) | 前年比(%) | |
---|---|---|---|
1位 | メルシャン | 18.7 | (1.2) |
2位 | サントリーワインインターナショナル | 16.7 | (1.9) |
3位 | アサヒビール | 8.1 | (1.1) |
4位 | サッポロビール | 4.4 | (0.0) |
5位 | キッコーマン | 1.8 | (0.0) |
国内販売量(課税・通関ベース) 36万4644kl(3.8%減)
出所 : 日経推定
2017/7/24 日経産業新聞より引用。
[関連記事]
2014年版のワイン国内シェア記事はこちらからご覧いただけます!
2015年版のワイン国内シェア記事はこちらからご覧いただけます!
[各社の主な取扱ワイン]
■メルシャン
カッシェロ・デル・ディアブロ シリーズ
■サントリーワインインターナショナル
サンタ バイ サンタカロリーナ シリーズ
■アサヒビール
アルパカ シリーズ
■サッポロビール
イエローテイル シリーズ
■キッコーマン
ソラリス シリーズ
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国内販売量が前年比マイナスになるとは予想外でした……アルパカやサンタ・バイ・サンタ・カロリーナなど主にチリ産の低価格帯ワインの種類もぐっと増えて、ますます市場拡大するかに思いましたが、チューハイなどと競合する形になるとは驚きです。
逆に言えば、それだけ日本人にとってワインが身近になってきたということかもしれませんが……。
また、先般、日欧のEPAでもワイン関税を巡り、協議が重ねられた旨「【追記あり】日欧EPA、ワイン関税撤廃に向けて調整」にて取り上げさせていただきました。
ヨーロッパ産ワインも日本国内における販売価格が低下することが予想されていて、これからますます日本におけるワインのシェアは激戦状態になりそうですね……。