初心者でも3分でわかる!ワイン用語集
ヴィンテージ
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ヴィンテージは、ワイン原料となる葡萄を収穫した年のこと
ワインのエチケット(ラベル)などに書かれた年号。
そのワインの原料となった葡萄が収穫された年を示します。
ちなみにヴィンテージ(vintage)は英語。
フランス語ではmillesime。日本語の文章ではミレジメまたはミレジムと書かれます。
長期熟成タイプのワインでは、数十年も寝かせておくこともあります。
飲み頃を判断する手がかりとしても重要なのが、このヴィンテージ表記です。
また、その収穫年の天候が葡萄の品質に大きく影響するため、ワインの品質を推察する手がかりにも使われています。
葡萄の当たり年に造られた高級ワインは「ヴィンテージワイン」と呼ばれますが、時として「ヴィンテージ」の言葉だけでヴィンテージワインを指すこともあります。
なお、ヴィンテージが表記されていなかったり、ノンヴィンテージ(NV)と表記されるワインもありますが、ヴィンテージ表記がないから低品質なワインというわけではありません。
例えば高級シャンパンでは、ノンヴィンテージワインがごく一般的です。
品質を一定に保つために、収穫年の異なるワインをブレンドして味わいを整えるということも技術のひとつなのです。
【初心者でもすぐわかる】ヴィンテージはワインの誕生年
「ヴィンテージ」はワイン初心者もうっすら耳にする言葉のひとつではないでしょうか。
駄目代もまた、
「よくわかんないけど1995ヴィンテージのシャトー・ラフィットはいいワインなんだってね」
みたいな感じで、そもそもワイン造りのどの工程が1995年に行われたのかもまったく知らないままになんとなく納得していた感じです。
「ヴィンテージ」が初心者にとってややこしく感じる原因のひとつは、「ヴィンテージワイン」という表現かもしれません。
葡萄の当たり年に造られた高級ワインを指して「ヴィンテージワイン」と呼ぶことがありますが、このために「ヴィンテージ」という言葉に”高級””古く貴重な””年代物”といったニュアンスを感じてしまい、「あれ?ヴィンテージって本当はどういう意味??」と混乱してしまうことも……。
原料となる葡萄を収穫(=ワインとして醸造)した年
これがヴィンテージとして表記される年になります。
つまり、1995ヴィンテージのシャトー・ラフィット・ロートシルトは、
「1995年に収穫された葡萄で造られたワイン」
ということ。
葡萄というフルーツから、ワインという飲み物へのトランスフォームを遂げた記念の年です。
ワインとしての誕生年です。
ハッピーバースデー!
逆に言えば、原料の収穫年がわかっているワインでないとヴィンテージ表記ができないということでもあります。
ノン・ヴィンテージ(NV)になるワインには、下記のような理由が挙げられます。
■複数のワインをブレンドして造られており、それぞれの収穫年が異なっている
■生産元の国(または生産者協会)が定めるワインの規定を満たしていない
例えば2014年に醸造したカベルネ・ソーヴィニヨンと2015年に醸造したメルローをブレンドしたワインには、ヴィンテージ表記はできません。
また、2016年に収穫した葡萄だけで造られていても、その生産地が定めるワインの規定にあてはまらず、ヴィンテージ表記できないというケースもあるそうです。
ちなみに、シャンパーニュのように、醸造年の異なるワインをブレンドして品質を一定に保つことが伝統的な技法となっているタイプのワインもあります。
というかスパークリングワインの多くはそうらしいですね。
ゆえに、ドンペリの名で知られるドン・ペリニヨンのような、ヴィンテージ表記のあるシャンパーニュは特別な存在なわけですね!
そのワインの生まれた年を示す「ヴィンテージ」。
長く熟成するタイプのワインは、その年の気候や土の状態を記録したタイムカプセルのようなものとも言えるかも……?
自分の誕生年と同じヴィンテージのワインを味わってみるのも素敵な経験になりそうですね!
ブルゴーニュワイン100年のヴィンテージ―1900‐2005
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