おでかけワイン
【やってみた】「WINE BLEND PALETTE」を体験!人を笑顔にするブレンドのマジック
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2018年11月9日にスタートした、キッコーマングループによる新しいサービス「WINE BLEND PALETTE」。
ワインをブレンドするという新しい楽しみ方を提供してくれるこのサービスを、「みんなのワイン」も体験して参りました!
今回、参加させていただいたのはキッコーマン東京本社で開催された「WINE BLEND PALETTE」体験セミナー。
「WINE BLEND PALETTE」のサービスのひとつであるアッサンブラージュ・ワークショップの会場です。
ワインライフに”創る”楽しみも加えたい、という想いからスタートしたという「WINE BLEND PALETTE」。
本来、ワインの味わいに大きな影響を与えるブレンドは、ワインメーカーのブレンダーが行う極めて繊細で特殊な工程。
そのブレンドという作業を気軽に楽しむことができるとなれば、ワイン初心者も絶対楽しいに違いありません!
今回の体験セミナーでは、実際のサービスで提供されるセットを使用して、ブレンドの楽しみを体感させていただきました。
現在は赤ワインのアッサンブラージュのみが体験できますが、いずれ白ワインも体験できるようにしたいとのことです。
まずは5種類の厳選キュヴェをそれぞれ味わい、個性を感じるところからスタート。
説明してくださったのは、マンズワイン株式会社 小諸ワイナリー工場長の武井氏。
ボルドー大学でワインを学び、フランスでワイン造りの修行を積んだという素晴らしい経歴を持った造り手です。
日本産マスカット・ベーリーA。
イチゴのような甘くフルーティな香り、フレッシュで強めの酸味、優しいタンニンが特徴です。
フランス産カベルネ・ソーヴィニヨン。
深みのある香り、ほどよい甘味と穏やかで柔らかな味わいです。
こちらもフランス産カベルネ・ソーヴィニヨン。
先ほどのものと異なり樽熟成したものということで、香りに樽香が加わり、一層の熟成感と深みが感じられます。
チリ産メルロー。
口に含むと広がる黒系果実の香り、ほどよい酸味と円みのあるタンニン、爽やかな甘味のフルーティさが特徴です。
駄目代的に、キュヴェ単体ではこちらが一番気に入りました♪
チリ産プティ・ヴェルド。
インクを思わせる香りと強いタンニンが感じられる、山の果実を思わせるワイルドさを持った味わいです。
それぞれのワインは、見た目も味わいも異なる個性を持っています。
色だけでも、はっきりと違いが感じられますよね。
ここからいよいよ、アッサンブラージュ体験スタート!
最初は、手順を体験するために、ガイドに従ってワインをブレンドしていきます。
用意されたスポイトを使って、指定のワインをブレンド用のグラスに移します。
武井氏がお手本を見せてくださり、とてもわかりやすかったです。
ちなみに、所定の量をスポイトに採るにはちょっとコツがいります。
まずは多めに採ってから少し戻すという感じなのですが、指定の量ぴったりよりもちょっと多いくらいの状態にしておくのがポイント。
スポイトを持ち上げる時にどうしても少しこぼれるんです……。
今回のガイドでは、何回かキュヴェの種類を変えてブレンドしていく形で進めていきましたが、あっと驚いたのが最後のブレンド。
第一段階としてカベルネ・ソーヴィニヨン2種類とメルローを同量ずつブレンドしたものを用意し、第二段階でそれらを2つに分けて、それぞれに異なるキュヴェを少し足して味わいを確認しました。
第一段階のワインにプティ・ヴェルドをブレンドしたワインは、重厚さを感じるパワフルな味わいに。
マスカット・ベーリーAをブレンドしたワインは、華やかさのあるフレッシュで軽やかな味わいにと、大きく異なる味わいに変化しました。
後から足したワインは、割合にしてたった17%だけ。
残りの83%は同じワインにも関わらず、こんなにも印象が違うものになるのかと、ブレンドのマジックに驚かされます。
色からして違いますよね。
駄目代は思わず「うひっ」と声が出ました。
人間、あまりにも予想外のことが起きると思わず笑っちゃいますね。
ブレンドのガイドが終わると、今度は自由にブレンドしてみるフェーズに。
これがまた楽しい!
以前、ボルドーの白ワインアッサンブラージュ体験ワークショップでも感じましたが、自分がまるですごい研究者になったような気分になれます。
今回の体験セミナーの最初にご挨拶されたキッコーマン株式会社 執行役員 コーポレートコミュニケーション部長の臼井氏は、このサービスを体験した際の感想を「とても楽しくなる、笑顔になれる体験」「自分でブレンドしたワインはまるで子供のように可愛い」と語っておられましたが、本当にその通りです。
狙った味になるとガッツポーズしたくなるし、予想から外れたとしても「これはこれで素敵じゃない?」とマダム風な微笑みが浮かびます。
……身もふたもない話をしますと、もともとのキュヴェがみんな美味しいので、多分どう混ぜても基本的に美味しいんだと思います。
ちなみに駄目代は、体験セミナー資料で提案されていたモデルのひとつ、日本産マスカット・ベーリーAとチリ産メルローを50%ずつというブレンドがとっても気に入りました!
華やかで軽やか、優しい甘味を感じるフレッシュかつフルーティな味わいの仕上がりです。
デザート代わりに飲みたい。
実際のワークショップでは、気に入ったブレンドをひとつ決めて、720mlボトルに詰めてもらうことができます。
注文票にブレンド比を記述して提出すると、後日ボトルが届くという形。
ボトル1本って割と重いですし、手ぶらで帰れるのはありがたいですね。
ちなみに、ボトルのラベルは複数のデザインから選ぶことができます。
どれもオシャレですよね!
ラベルにプリントされているQRコードは、そのワインのブレンド比率などの詳細情報を記載したwebページにアクセスできるもの。
同じブレンドのワインを簡単に再注文できるようになっています。
ワークショップへの参加は難しいけど、気軽にアッサンブラージュを体験してみたい……という方は、体験キットの「WINE BLEND PALETTE アッサンブラージュ・ボックス」がオススメです。
キュヴェ5種にスポイトとワークショップでも使用されるガイドがセットになっています。
こちらは、現在は通販のみの取り扱いだそうです。
ワインを味わう楽しみに加え、自分で味わいを創る楽しみを体感できる「WINE BLEND PALETTE」。
どういう味わいが自分の好みなのかを探る手助けにもなるので、ワイン初心者にこそ楽しんでもらいたいサービスだと思います。
お料理が好きな方や、物作りが好きな方もきっとハマります!
あ、ちなみに、ブレンド作業は基本的にワインが飛びやすいのが要注意です。
不織布の前掛けも用意されているのですが、汚れてもいい服を着用しておいた方が後悔がないと思います……。
ホント、こうなりますから。
(ブレンド作業後のテーブル)
「不器用だからブレンドをうまくやれる自信がない」「スワリング中にグラスを割る自信だけはある」という方も、ご安心を。
ネット上でもアッサンブラージュを疑似体験できますので、バーチャルアッサンブラージュを楽しんでみてください!
ちなみに、ワイン染みの落とし方は「【やってみた】服にこぼしたワインのシミ抜き実験」シリーズもぜひご参考に……!
マンズワイン ソラリス 山梨マスカット・ベーリーA 敷島大久保 山梨県産赤ワイン
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