おでかけワイン
ハンガリーワインの魅力を体験!『ハンガリーワイン グランドテイスティング 東京』
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”古くて新しいワイン産地”ハンガリーの今に触れる『ハンガリーワイン グランドテイスティング 東京』にてハンガリーワインの魅力を体験してきました
皆様、ハンガリーワイン飲んでますか?
世界3大貴腐ワインのひとつ「トカイワイン」の生産国であるハンガリーですが、日本ではまだハンガリーワインが浸透しているとは言いにくく、リカーショップやスーパーでも、ハンガリー産ワインはまだまだ珍しい存在と言えそうです。
「みんなのワイン」にとってもハンガリーワインにはあまり馴染みがないのが現状ですが、2019年11月19日、ザ・プリンス パークタワー東京にて開催された『ハンガリーワイン グランドテイスティング 東京』に参加して参りました!
日本とハンガリーの外交関係開設150周年を記念するイベントのひとつである『ハンガリーワイン グランドテイスティング 東京』をレポート致します!
バラエティ豊かなハンガリーワイン、独自品種「フルミント」の魅力
『ハンガリーワイン グランドテイスティング 東京』の試飲会場では、ハンガリーから9軒のワイナリーが出展し、様々なタイプのワインが提供されていました。
貴腐ワインのほか、赤ワインや白ワイン、ロゼワインなどワインのタイプに加え、ビオワインも揃っており、ハンガリーワインのバラエティの豊かさに改めて驚かされます。
「まずはこちらを」、と最初に見学させていただいた「ヴェーニンガー(Weninger)」のブースにて、ピノ・ブランのみで造られた白ワイン「フェーフェルブルグンディ・2017」をテイスティング。
キリリと辛口で清涼感のある味わい。
カベルネ・フランのみで造られた赤ワインの「フレットナー・2015」は華やかでスパイシーな香りと柔らかな口当たりが魅力的。
商品ラインナップには、国際的なワイン用葡萄品種だけでなく、ハンガリーやドイツなどで多く栽培されるケークフランコシュ種によるワインも。
オーストリアとハンガリーの2カ国に畑を持ち、ビオディナミ農法を実践しているワイナリーです。
貴腐ワイン「トカイワイン」の華やかなボトルデザインが目を惹く「エンジェル(Angyal)」のブースでは、ランクの異なる2種類のトカイワインをテイスティングさせていただきました。
「MOSOLY」は紅茶や白い花を思わせる香りと優しい甘味で爽やかな風味が印象的です。
濃厚さも感じられ、余韻も長く楽しめる1本ですが、価格帯としては2,000円以下だそうで、大変リーズナブル。
フラッグシップワインの「CSODA」はスッキリした印象はありつつも濃厚さがさらに強まり、干し葡萄のようなフルーティな香りが豊かに感じられます。
甘味が舌に留まり続ける長い余韻もリッチ感あふれています。
こちらは1本あたり1万円ほどと、フラッグシップワインに相応しい価格帯ですが、嫌味のない上品な印象が最後まで楽しめて、むしろリーズナブルに感じます。
ちなみに、2016年に宝塚で「エリザベート」が上演された際には、劇中にトカイワインが登場することにちなみ、エンジェル・ワイナリーによるトカイワイン「SZAMORODNI」が劇場内で、またエリザベート王妃の肖像画をラベルにデザインした特別ボトル「エリザベート」が販売されたとのことです。
トカイワインは、ハンガリーの固有品種であるフルミント種で造られる貴腐ワインですが、フルミントによる辛口白ワインも近年ヨーロッパで人気が高まっているそうです。
「セント・タマーシュ・ヴィンヤーズ&ワイナリー」で生産されている「マード」も、フルミント種やハールシュレヴェリュ種などハンガリー固有品種による辛口仕上げで、イギリスやアメリカで高い人気を誇っているシリーズです。
「マード・フルミント・2016」はクリアな酸味が強い印象を残す辛口で、キリリと冷やして飲むのにぴったりなフレッシュな味わいです。
同じフルミント種のワイン「 セント・タマーシュ・ペッチェ・フルミント・2015」は、酸味が強めな点は共通するものの、かなり穏やかな印象。
爽やかさとコクを兼ね備え、落ち着いた清涼感のある味わいに仕上がっており、後味には独特な風味が感じられます。
同じワイナリーが手掛けたフルミント種のワインも、広いバリエーションがあることを体感できる飲み比べでした……!
今回の試飲会場に出展していたのは9ワイナリーですが、そのワインの味わいやラベルデザインは実に多彩でした。
また、フルミント種から造られるワインも、貴腐ワインから辛口白ワインまで幅広く、バラエティに富んでいます。
日本食に合いそうな味わいも多く、テーブルワインとしてカジュアルに楽しめるという印象です。
ハンガリーワインの魅力を体感するエリザベス・ガベMWによるワインセミナー
『ハンガリーワイン グランドテイスティング 東京』の企画のひとつであるハンガリーワインセミナーでは、ワインの最難関資格「マスター・オブ・ワイン」ホルダーであり、またハンガリーワインに深い造詣を持つエリザベス・ガベ(Elisabeth Gabay)氏が登壇しました。
セミナー会場は、当初の募集人数をオーバーする応募により、席数を拡張しての開催とのことで、大変な活況。
セミナーは、駐日ハンガリー大使による挨拶からスタート。
好みのワインはトカイ産の辛口白ワインと言うパラノビチ・ノルバート大使は、ハンガリー産ワインが日本ではまだあまり浸透していない状況に対し、日本のワイン市場へのマーケティング不足との分析と、日ハ外交関係開設150周年をきっかけとして今後一層の努力でハンガリーワインを広めたいとの考えを示しました。
エリザベス・ガベMWによるワインセミナーは、実際にハンガリーワインを味わいながら参加者からも意見を聞き取る、インタラクティブな形式。
「ハンガリーワインは非常にユニークなので、味わいを表現するキーワードをこのセミナーを通じて見つけてほしい。私自身も、日本の皆さんがどのように表現するのか、このセミナーを通じフィードバックを得たいと思います」とのコメントから始まり、基礎知識や食事におけるマリアージュなど様々な切り口でハンガリーワインの魅力に迫る、実践的なセミナーとなりました。
『ハンガリーワイン グランドテイスティング 東京』を体験して……「もっとハンガリーワインを飲もう!」
『ハンガリーワイン グランドテイスティング 東京』を体験した感想は、「もっとハンガリーワインを飲もう!」。
ハンガリーワインをもっと気軽に楽しみたい!という気持ちが強くなるイベントでした。
ショップや飲食店でハンガリーワインを見かけた際は、気軽に手にとってみていただきたいと思います。
貴腐ワインであるトカイワインも、気負わずに楽しめるリーズナブルな価格帯のものもあります。
特にエンジェル・ワイナリーのトカイワインは、ボトルデザインも華やかでプレゼントにもぴったり。
今後のワイン選びの選択肢に、ハンガリーワインも加わりました!
▼試飲したワインリストはこちら!
フェーフェルブルグンディ・2017
フレットナー・2015
モソイ・トカイ・キュヴェ・2018
チョーダ・トカイ・アスー・5プットニョシュ・2016
マード・フルミント・2016
セント・タマーシュ・ペッチェ・フルミント・2015
シャウシュカ・キュヴェ11・2016
シャウシュカ・キュヴェ13・2017
ジュリエット・ビクター・サモロドニ・2016
ジュリエット・ビクター・サモロドニ・2017
[協力]
WINE-WHAT!?
マード ハールシュレヴェリュ 白 [ 白ワイン 中辛口 ハンガリー 750ml ]
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