知ってる?ワイン話
環境にも自分にも優しいオーガニックワインで始める「エシカルライフ」
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オーガニックワインを選ぶというライフスタイルが未来を創る
サスティナブルな社会を実現する「エシカルライフ」
国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」に向け、昨今のワイン市場にも大きな転機が訪れています。
環境にも人にも優しい、永続的な社会を実現するために……ワインの原料となる葡萄の栽培をはじめ、環境と健康に配慮したワイン造りがより一層求められるようになってきました。
メルシャンが展開する「わたしにイイこと、みんなにイイこと。」は、サスティナブルな社会の実現に向けたオーガニックワインのプロジェクト。
オーガニックワインを選ぶ人が増えることで、世界のワイン造りもSDGsに近づいていくでしょう。
まずは、環境と人に配慮して造られるオーガニックワインやオーガニック食品を通じて「エシカルライフ」をスタートしてみませんか?
エシカル……それは、「わたしにイイこと、みんなにイイこと。」
“エシカル(Ethical)”とは「倫理的な」、つまり「人として正しい」という意味。
エシカル消費とは、未来のために私たちができることとして、人や社会、環境に配慮した消費行動のことです。
欧州ではすでにエシカル消費の浸透が進み、日本でも20~30代の若い世代を中心に、エシカルに対する認知率も関心も高まっています。
ワインに対する意識もまたエシカル消費に向けられており、近年は特にオーガニックワインの需要が高まってきています。
オーガニックワインとは、化学的な農薬・肥料・除草剤を使わない有機栽培の葡萄から造られ、認証機関(国際有機農業運動連盟/IFOAM)の審査で承認されたワインを指します。
葡萄だけではなく、醸造についても規定があります。
自然環境はもとよりワイン生産者にも配慮した農法で造られるオーガニックワインは、まさに未来に目を向けたエシカルなお酒。
一言でオーガニックワインと言っても、実は葡萄栽培の手法が大きく3つに分かれています。
中でもビオディナミ農法は、自然との共生レベルの高い栽培手法。
自然の恵みを生かしたサスティナブルなワインと言えます。
2020年2月26日に開催されたメルシャン株式会社とNPO法人日本ホリスティックビューティ協会共催の「エシカルライフ体験会」においては、オーガニックワイン、またオーガニック食品を通じたエシカルな選択を行うことを提案されました。
未来の地球環境や社会だけではなく、未来の自分の健康のためにも、今の自分ができることのひとつが、オーガニックなワインや食品を選択することです。
オーガニックワイン☓オーガニック食品……エシカルライフなワインマリアージュの提案
フランスでオーガニックワイン発祥の地とも言われるルーション地方の中心地リヴザルトに位置するワイナリーであるドメーヌ・カズは、ビオディナミ農法を採用したワイン造りを手掛けています。
1970~80年代には農薬を使用していたそうですが、昔に比べて葡萄の品質が落ちていることに気づき、1997年にビオディナミ農法に転換しました。
たった数年で様々な生物が畑に戻って来はじめ、鳥が害虫を駆除するなど自然のサイクルが復活し、それに伴いルーションのテロワールがワインにも反映されるという好循環が生まれました。
畑で働く人々の体調や子孫へ良い環境を残したいとの思いから始まったオーガニックワインづくりへの移行は、ワインの飲み手にも幸せを運ぶに違いありません。
アウトドア企業のパタゴニア・インターナショナル・インクでは、環境を再生する「リジェネラティブ(Regenerative/環境再生型)」な農業や漁業をサポートした食品事業「パタゴニア プロビジョンズ」を展開しており、オーガニックフード商品を通じてサスティナブルな取り組みを進めています。
パタゴニアの創業者であるイヴォン・シュイナード氏は「新しいジャケットは5年か10年に一度しか買わない人も、1日3度の食事をする。私たちが本気で地球を守りたいのなら、それを始め
るのは食べ物だ。」とのメッセージを発し、未来に向けてオーガニックを選択するよう提唱しています。
「パタゴニア プロビジョンズ」の商品は、生産の段階でオーガニックであることに加え、常温保存ができ、調理不要で食べられるようになっており、消費者にとってもエコロジカルなフードでもあります。
ドメーヌ・カズ☓パタゴニア プロビジョンズのマリアージュ提案
「エシカルライフ体験会」にてNatural Law 大野裕史シェフが手掛けたオーガニックワインとオーガニック食品のマリアージュ提案をご紹介します。
●「カノン・デュ・マレシャル」ブラン(白)
ミュスカとヴィオニエのブレンド。フルーティーで酸もしっかりあり、アペリティフにぴったりのワイン。
酸がダイナミックな骨格を与えているので、食事にも合います。南仏も近年は温暖化の影響を受けていますが、その中でもしっかりした酸を感じられるのはビオディナミの影響。樽を使わず、複雑すぎないシンプルさがオーガニック食材に合います。
1.「EU オーガニック ムール貝・オリーブオイル漬 レモンハーブ」とライスサラダ
南仏でもよく食べられるムール貝。海に近い場所で作られるワインは塩味と好相性。
2.「サントーニャ・サバ・オリーブオイル漬 レモンケイパー」とポテトのオープンサンド
サバのクリーミーさを、ミュスカの力強さが引き立てます。
●「カノン・デュ・マレシャル」ルージュ(赤)
南仏で多いグルナッシュとシラーのブレンド。ソフトなタンニンとスパイシーさがあり、果実味も豊かで飲みやすい味わいです。
3.「オーガニック・レッド・ビーン・チリ」カナッペ
クリーミーでしっかりした味わいが赤ワインと好相性。ワインのスパイシーとココナッツが合います。
4.ドライイチジク
普段は甘口ワインと合わせることが多いイチジクの凝縮した味が、ワインの塩味を引き出す面白いマッチング。フルーティー同士の見事なマリアージュです。
ドメーヌ・カズ 「カノン・デュ・マレシャル」 赤・白・ロゼ 参考価格1,640円/1本(税別)
環境だけではなく、健康にも良いオーガニックワインとフードで、今日からできるエシカルライフをスタートしてみてはいかがでしょうか。
[写真・資料提供]
キリンホールディングス株式会社
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