知ってる?ワイン話
スマートな印象を与えたいなら!モテる男性に必須の簡単ワインマナー
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グラスの持ち方、テイスティングのチェックポイントなどなど……
ビジネスマンがおさえておきたい初歩のワインマナーを大公開!
ワインが日本でも一般的なお酒として親しまれるようになってきた昨今、仕事の会食やデートといったシーンでワインが登場した時にスマートに振舞いたいものですよね。
実は、ちょっとした用語や行動を知っているだけで、ぐっとスマートな印象になるんです。
これからワインを始めたい方、初心者っぽさを脱却したい方は必見!
ワイン上級者に見える!とっておきのポイントをおさえたワインマナーを大公開します。
かっこいいところを見せたいデート、でもどのワインを選んだらいいかわからない!
レストランでも手土産にも使える!店員に聞くべき3つの質問とは!?
予算・種類・シチュエーションを伝えて相談!
ワインはとにかく種類がたくさんあり、勉強していないとワインリストやラベルを見ても味のイメージがわきづらく、値段や産地を言われても決め手にはなりません。
そういう時はまず、店員さんに相談してみましょう。
ただし、「おすすめのワインを教えて下さい」と伝えても、ワインに正解はないので店員さんも困ってしまいます。
ワインのおすすめを尋ねる際には、3つのポイントを押さえましょう。
(1) 予算
まず伝えるべきは「予算」!
3千円~5千円、2千円代~5千円以内などざっくりで構いません。
ここで見栄をはる必要はナシ!
正直ベースで相談しましょう。
(2) ワインの種類
決まっている場合は、赤ワイン・白ワイン・ロゼ・スパークリングのどのタイプを探しているかを伝えましょう。
(3) シチュエーション
いつ、誰と、どこで、どんな場面でワインを楽しむか?というのも重要な情報。
レストランでの食事とのペアリングを聞くのもアリです。
贈答用であれば、ラベルのデザインやワインの小ネタなどを教えてもらえる可能性大です!
抜栓後にテイスティングを求められときどうしたらいいの!?
レストランでのテイスティング=味ではなく、劣化していないかという状態チェックなんです!
本格的なレストランでワインをボトルで注文すると、ソムリエからワインのテイスティング(試飲)を求められることがあります。
慣れないと緊張しますし、なんとなく返事を返している人も多いのでは?
このテイスティングは「ホスト・テイスティング」と呼ばれ、テーブルのホスト(デートであれば男性)が行います。
このテイスティングの目的は、ワインが劣化しておかしな味になっていないかを確認すること。
好みのチェックではないのでご安心ください!
大げさにやるのではなく、さらっとこなすのがスマートに見えるポイントです!
テイスティングの4ステップ
ちなみに、テイスティングしてみたら味が好みではなかった……という場合は、ボトルを断ることはできるのでしょうか?
国際資格を持つワイン講師の橋本 沙緒里先生に聞いてみました!
あくまでも、ワインの状態を確認するためのものなので、瑕疵がない場合は交換できないということですね。
ここはきちんと理解しておくべきポイントですね!
ボキャ貧脱出!美味しいワインを表現するこのワードだけ覚えれば、どこでも一目置かれること間違いなし!
言ってませんか?ネガティブ表現!
ワインはポジティブに表現するのが鍵!
せっかくワインを飲むなら「美味しい」だけでなく、気の利いた一言を添えたいもの。
ポジティブな表現を知っているだけであなたもきっとワイン上級者に見える!?
そんなポイントとなるフレーズを押さえましょう。
× 酸っぱい
× 渋い
× 色が薄い
× クセが強い
× ぐびぐび飲める
× 濃すぎる
〇 酸が豊か/キリっとした/爽やか
〇 しっかりとしたタンニン/ リッチな/骨格のある
〇 淡い/明るい
〇 個性的な
〇 飲み疲れしない、スムースな
〇 お料理と合わせたい
【ワイン豆知識】赤・白ワインの香り定番表現
《白ワインは白系のフルーツや花の香り》
青りんご&レモン…ほとんどの品種の白ワインから感じられる
白い花…ちょっと華やかな香りがしたら使える
《赤ワインは赤系または黒系果実や花の香り》
ラズベリー&イチゴ…淡い色の赤ワインからよく感じられる
ブラックベリー&ブラックチェリー…色の濃いワインなど
ヴァニラ&クローブ… オーク樽を使用しているワインなど
《何かわからないけど果物以外の香りがする場合》
「スパイスやハーブ」と言っておけば大丈夫。
シナモン/クローブ/黒コショウ/アニス/タイム/オレガノなど
高級ワインってコンビニワインと何がそんなに違うの?
「コンビニのハンバーグ」と「ミシュラン3つ星シェフが造るブランド牛のハンバーグ」の違い
同じ「ハンバーグ」でもコンビニエンスストア、ファミリーレストラン、町の洋食屋さん、高級レストランで値段や質が変わりますよね?
まず生産の過程、流通、販売、マーケティングにかかる生産効率コストによってワインそのものの値段が変わってきます。
また、ブランドの人気によって付加価 値も変わってきます。
例えば、「ミシュラン3つ星シェフ△△が造る〇〇牛のハンバーグ」であれば、ハンバーグ自体のコストに有名シェフやブランド牛という付加価値をつけることができます。
ワインであれば有名なワインメーカーや銘醸地ですね。
各地域を代表する一流ワインには、数百万円もする驚きの高級ワインもあります。
たとえば、ロマネ・コンティはグラス1杯1,000万円の値がついたものや、ドンペリは3度目の見頃を迎えると値段が10倍跳ね上がると言われています。(※)
※参照 渡辺順子著『高いワイン』
まずはこのマナーを覚えよう!国際資格を持つワイン講師直伝!
ついついやってしまうマナー違反や知っていると安心できるワインのコト
ワインを注いでもらう際は、グラスはテーブルに置いたままで
社会人の条件反射でグラスを手にもって斜めに…とならないように気を付けましょう!
生ビールのごとく飲み干さない
見た目、香り、味わい、余韻、そして会話を楽しむのがワインです。
時間によって変化する香りや味わいもあるのでじっくり楽しんで。
-ワインを注ぐ際は、ボトルをグラスの口に接触させない
ワイングラスは割れやすいので、注意を払うのがエチケット!
ワインをグラスに注ぎすぎない
ついついサービスしたくなってしまいますが、グラスの一番太いところより少し下まで注ぐのがポイントです。
香りがグラスのなかで広がるように意識しましょう。
ワイングラスは柄を持ってもボウル(カップ部分)を持ってもOK
ただし、ワインの楽しみ方によります。
ボウルを持つと手の熱が伝わるので、冷たいうちに飲みたいワインは柄を持ち、少し温度を上げたい場合やしっかりともちたい場合はボウルを持つ、という風に使い分けることをおすすめします。
グラスをくるくる回すのはカッコつけてるわけじゃない!
香りの成分を発散させるために行うもの。
安心してくるくるしてください!
でも、回す方向は、グラス内のワインが飛んでしまった時に自分の方にかかるよう、右利きの人は反時計回り(左利きの人は時計回り)にするのがマナー。
また、ワインの香りを嗅ぐときはくんくんと長く嗅がず、スッと一瞬で嗅ぐとかっこいいでしょう。
乾杯の際は、グラスは『当てない』のが正解!?
繊細なワイングラスを傷つけないために、乾杯でグラスを当てるのはNGという話を耳にしたことはありませんか?
実際は……場の雰囲気によってはOK!
アメリカではガンガン当てることも。
日本でのフォーマルな場ではやらない方が無難です。
心配だったら周りに合わせましょう。
各地の一流ワインを知ろう ~アメリカやオーストラリアの最高峰ワイン~
ナパ・ヴァレー最古のワイナリー『Beringer(ベリンジャー)』
カリフォルニアで継続して生産しているナパ・ヴァレー最古のワイナリーとして知られているのが「Beringer」。
多くのワイナリーが閉鎖に追い込まれた禁酒法時代にも、礼拝用ワインの生産という特別な許可を得て醸造を続け、140年という最も歴史あるワイナリーとして君臨しています。
ワイン・オブ・ザ・イヤーでは世界で初めて赤・白両方での受賞を果たすなど、歴史と確かな技術が特徴的なワインメーカーです。
オーストラリア最高峰『Penfolds(ペンフォールズ)』
オーストラリアではシラーズ品種を使用したワインが主力ですが、その中でも最高峰と言われているのはペンフォールズ「グランジ」。
イギリスから移住してきた医者が医療目的としてワイン造りを始めたのをきっかけに1844年に設立。
2019年には世界で最も称賛されるワインブランドを受賞。
175年に渡り受け継がれる、独自のワインスタイルは、世界中のワインコレクターを魅了し続けているひとつの理由です。
ペンフォールズシリーズの中でも「グランジ」に次ぐ「BIN389」は、グランジを作る際に使われた 樽で熟成され、グランジのスタイルを引き継いでいる事から、通称「ベイビーグランジ」と呼ばれています。
伝説の醸造家、マックス・シューバート氏が手掛ける果実味とオークの絶妙なバランスを保つ卓越した技術が表れ、ヴィンテージの枠を超えた、見事なボディと凝縮感が特徴。
樽のニュアンスが溶け込んだタンニンが長く感じられ、ワイン愛好家の間でペンフォールズの名声を 確固たるものにしたワインであり、マルチブレンドの技が最大限発揮された自信作です。
この記事のアドバイザリー ワイン講師:橋本 沙緒里先生
米国カリフォルニア州ナパ・ヴァレーで、葡萄栽培とワイン醸造、ワインマーケティングなどワインビジネス全般について幅広く学び、同じくナパのワイナリーで勤務。
ワインビジネスへの深い造詣はもちろんながら、生産者の目線も持ち合わせていることから数多くのテイスティングやオークションイベントに数多く出席、運営にも携わる。
現在はトレジャリー・ワイン・エステーツ社にて、セールス兼ワイン講師として数多くのテイスティングセミナーで活躍中。
2020/04 トレジャリー・ワイン・エステーツ・ジャパン株式会社 ニュースレターより引用。
記事内の商品またはサービスに関する価格や消費税表記は記事公開当時のものです。
現在の価格と異なる、もしくは取り扱いが終了している可能性がありますのでご注意ください。
ホスト・テイスティングで確認するのは、異常の有無であって好みではないからです。
こうした状況を防ぐためにも、事前にオーダーの段階でソムリエさんに味のイメージを相談するのもよいでしょう。