おうちでワイン
【使ってみた】辛口白ワインはどう変わる?瞬間スマート熟成デキャンタ『Wake Up Wine』
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『Wake Up Wine』は白ワインをどう変える?
ワンコインワインで試してみました
たった数分でワインを熟成させてくれる、瞬間スマート熟成デキャンタ『Wake Up Wine』。
「みんなのワイン」編集部による使用レビュー第二弾として、白ワインにおける変化をチェックしてみました!
▼ 『Wake Up Wine』使用レビュー第一弾
赤ワインと異なり、デキャンタージュをあまり必要としない白ワインですが、『Wake Up Wine』ならもしかして何か目覚ましい変化を体感できるのではないか……?
期待をこめて、辛口とやや甘口寄りの2タイプで試してみました。
今回も、ワンコインで購入できるバリューワインをチョイスしています。
果たして、『Wake Up Wine』で白ワインはどう変化するのでしょうか。
「フロンテラ・シャルドネ」と「プリンス・デ・バオ」を『Wake Up Wine』で熟成させてみる
身近なデイリーワインが数分の熟成で変身したら、楽しみ方の幅が広がりそう。
そんな発想からチョイスした2本のワインは、「フロンテラ・シャルドネ」と「プリンス・デ・バオ」。
どちらも、500円以下のお手軽価格でした。
「フロンテラ・シャルドネ」は、スーパーなどでもよく見かける1本。
飲食店のハウスワインにもよく使われています。
辛口仕上げだそうです。
「プリンス・デ・バオ」は、スーパーで見かけたスペインワイン。
裏ラベルによると、辛口と甘口のちょうど中間ということのようでしたので、選ばせていただきました。
他の白ワインはみんな辛口ばかりだったので……。
まずは「フロンテラ・シャルドネ」から熟成。
熟成時間は、早見表に従って6分に設定しました。
赤ワインの時には気づきませんでしたが、トレイ型装置に照明のようなものがついているんですね……。
ゲーミングデキャンタ。
なんだか幻想的ですらあります。
熟成後のワインは、赤ワインと異なり泡は出なかったため、グラスマーカーとしてリボンをつけて判別しました。
グラスの結露に若干の差がありますが、デキャンタージュによってボトルからそのまま注いだ方よりも温度が高くなったためと思われます。
フロンテラ・シャルドネ 熟成前
リンゴを思わせる香り。
辛口としては柔らかくふくよかで、ほんのりとした甘さがあります。
酸味もあり、リンゴの甘酸っぱさを思わせる味わいです。
好き度:★
(葡萄院駄目代)
さっぱり、すっきりという印象。
ハチミツの香りも感じます。
やや甘めですね~。
好き度:★
(葡萄院蛇子)
リンゴやハチミツのような香りです。
少し甘みがあり、酸味は強め。
クセがなく、飲みやすい味わいです。
好き度:-
(葡萄院冷庫)
辛口と表記されていましたが、甘味があって柔らかな味わいです。
すっきりしていて、お食事にも合わせやすそう。
飲食店でよくラインナップされているのもうなずける、親しみやすい味わいです。
フロンテラ・シャルドネ 熟成後
リンゴの香り。
柔らかさのあるのど越しとまろやかさで、甘味とコクの印象が強め。
酸味は穏やか。
好き度:★
(葡萄院駄目代)
ハチミツの香りの印象が強めで、リンゴの果実香も感じられます。
まろやかでさっぱりしているものの、味わいが平坦にも感じられます。
好き度:-
(葡萄院蛇子)
熟成前よりも少しまろやかな味わいに。
劇的ではなく、若干の変化という印象です。
好き度:-
(葡萄院冷庫)
全員、まろやかさが増したように感じてはいるものの、前回の赤ワインでの変化と比較すると変化の幅が少ないと感じています。
また、蛇子さんに至っては、「これは熟成前の方が好みだったかも」と……。
酸味が穏やかになった分、味わいがやや平坦になったという面もあるかもしれません。
その一方で、駄目代は、熟成したことで濃厚さが出たように思ったので、このあたりは個人の味覚や好みの違いもありそうです。
続いて、「プリンス・デ・バオ」も熟成させてみました。
こちらはスペイン固有品種と思われる葡萄品種が使用されており、熟成時間の早見表には該当がないため、「フロンテラ・シャルドネ」と同様に6分で熟成させてみることに。
白ワインなど透明な液体は、渦を巻く様子がキラキラして楽しいです。
熟成後のワインが入ったグラスは、先ほどと同様にリボンで判別できるようにしました。
プリンス・デ・バオ 熟成前
清涼感のある香りで、ややグリーンやフローラルなニュアンスも。
すっきりとした辛口。
程よい酸味で、後味にややえぐみが感じられます。
好き度:-
(葡萄院駄目代)
石などを連想する香りです。
スッキリしすぎで、あんまり好みではないかも……。
好き度:-
(葡萄院蛇子)
青リンゴのような爽やかな香りです。
甘味と苦味のバランスが良く、飲みやすさがあります。
すっきりとした味わい。
好き度:-
(葡萄院冷庫)
辛口と甘口の中間と表記されていましたが、かなり辛口に近い印象。
スッキリしていて、爽やかな味わいです。
プリンス・デ・バオ 熟成後
香りにふくよかさが感じられます。
スッキリしつつも、コクとふくよかさがあり、トゲのないまろやかな風味。
後味のえぐみは熟成前と変わらず……。
好き度:-
(葡萄院駄目代)
熟成前と比較してとてもソフトになっています。
香りの中のツンとくる要素が減り、飲みやすさが出ています。
好き度:-
(葡萄院蛇子)
熟成によって、やや甘味が強くまろやかさが増したように感じられます。
好き度:-
(葡萄院冷庫)
「プリンス・デ・バオ」も、熟成によって柔らかさやまろやかさが増したように感じられました。
しかし、編集部員の好き度が変化するには至らず……。
白ワインのタイプによって『Wake Up Wine』との相性が変わりそう
今回『Wake Up Wine』を試した白ワインでは、デキャンタージュによる変化は感じられるものの、赤ワインほどの顕著さではなかった……という結論に至りました。
また、ワインによっては、熟成させることで味わいの特徴が薄れて白ワインならではの美味しさが低減してしまうという結果も。
確かに、特に香りの繊細さを楽しむタイプの白ワインの場合、長所となるアロマが消えてしまうというおそれもあるため、白ワインではデキャンタージュをしないのが一般的です。
今回は辛口タイプの白ワインを熟成させてみましたが、もっと甘口の白ワインであれば、また違う結果となったと思われます。
日本での販売元であるJapan Dream Tradingによれば、「おたる・ナイヤガラ」が熟成による変化を体感しやすいとのことで、今回は入手できなかったためレビューはできませんでしたが、別の機会に試してみたいと思います。
[協力]
Japan Dream Trading
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