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日本独自のワイン用葡萄品種「山幸」が国際ブドウ・ワイン機構にて品種登録へ
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北海道からは初!「甲州」「マスカット・ベーリーA」に続く3例目の日本固有品種
国際ブドウ・ワイン機構(OIV)に日本のワイン用葡萄固有品種が新たに追加されます!
「甲州」「マスカット・ベーリーA」に続く日本固有品種3例目の登録となる「山幸(Yamasachi)」は、日本におけるワイン銘醸地のひとつ、北海道池田町が独自に開発した品種です。
1978年に池田町ブドウ・ブドウ酒研究所により、フレンチハイブリットのセイベル13053を(耐寒性や収量性を目的に)クローン選抜した品種の「清見」に在来種である「山ブドウ」を掛け合わせ、さらに選抜を重ねて造り上げられた醸造用赤品種です。
耐寒性・耐凍性に優れ、冬期間の枯死防止の対策を講じる必要がなく、栽培農家の労力を軽減できる点が非常に優れています。
「山幸(Yamasachi)」が国際ブドウ・ワイン機構(OIV)に登録されるとどうなる?
国際ブドウ・ワイン機構(以下、OIV)は、フランスに拠点を置く、葡萄栽培や品種、ワイン造りの研究機関です。
EU委員会規則によると、EU域外で生産されたワインのラベルに葡萄品種を表示する際、葡萄品種の表示に関する生産国の規則に従っていること、および、葡萄品種がOIVなどの国際機関のリストに記載されていることが必要と定められています。
今までは、「山幸」のワインをEUで販売する場合、「日本産赤ワイン」という表記しか認められませんでしたが、OIVに登録されることにより、EUでの販売時に品種名「山幸(Yamasachi)」を表記することが可能になります。
日本ワインのブランディングをさらに向上させる、喜ばしいニュースと言えます。
2020/11/20 北海道池田町 十勝ワイン プレスリリースより引用。
十勝ワイン 山幸 [ 赤ワイン ミディアムボディ 日本 720ml ]
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