初心者でも3分でわかる!ワイン用語集
オレンジワイン
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白葡萄で造る赤ワイン
オレンジワインは、白ワインの一種です。
白ワイン用の葡萄品種を使って赤ワインの醸造手法で生産されるワインで、オレンジ色を帯びた色調から「オレンジワイン」と呼ばれています。
葡萄の皮を長時間漬けこむ手法、または醸造中に密閉しスキンコンタクトを行う手法で造られており、香りや果実味がより豊かで、コクや複雑味も強いワインに仕上がります。
しっかりとした味わいは、肉料理など味の濃い料理とも合わせやすく、前菜を始めに幅広い料理とともに楽しめます。
【初心者でもすぐわかる】オレンジ色をした白ワイン
「オレンジから造るワインのこと?」と思ってしまいそうな名前ですが、オレンジワインは葡萄から造る白ワインです。
赤ワインの手法で白ワイン用の葡萄を醸造して仕上げるため、一般的な白ワインと比較すると風味が濃く複雑で、タンニンが多く含まれるのも特徴です。
通常の白ワインは、葡萄の果実から果皮や種を取り除いた状態で圧搾し、果肉からのみ抽出した果汁を醸造したものです。
一方、赤ワインは、果皮や種を含んだまま圧搾し、さらに果皮や種とともに発酵させたのちに、ワインだけを取り出すという方法で生産されます。
オレンジワインは、白ワイン用の白葡萄を用いて赤ワインの醸造法で造られることで、濃厚な色や風味に仕上げられます。
赤ワイン用の葡萄を白ワインの手法で醸造して造られるロゼワインと、対極にある存在とも言えます。
8000年ほど昔から、ジョージア(グルジア)で造られていたオレンジワインですが、近年は自然派ワインブームもあり、ワイン愛好家を中心にファンが増えています。
オレンジワインが自然派ワインとして扱われるのは、酸化防止剤の添加量を抑えやすいことから。
赤ワインに多く含まれるタンニンは、酸化防止の役割も果たす成分です。
このタンニンをほとんど持たない白ワインは、酸化による劣化のリスクが高いため、市場に出るにあたって赤ワインよりも多くの酸化防止剤を添加することで、味わいや品質を守っています。
一方、オレンジワインにはタンニンが多く含まれているため、赤ワインと同様に酸化防止剤の使用を抑えて流通させることが可能で、より自然に近い形のワイン造りが可能になるのです。
日本でも、オレンジワインを手掛けるワイナリーが少しずつ増えてきており、日本ワインのオレンジワインを見かける機会も増えてきました。
その中には、ジョージアの伝統的なワイン醸造法にのっとり、クヴェヴリを用いたワイン造りを実践しているワイナリーも。
いろいろなお食事とも合わせやすいオレンジワインを、一度は試してみてはいかがでしょうか?
ココ・ファーム ”甲州F.O.S.” 勝沼 山梨[日本ワイン][オレンジワイン][常温便]
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