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業界初!「フランチャコルタ」にて、ロゼの色を科学的に判定
[公開日]
イタリアのスパークリングワイン「フランチャコルタ」のロゼの色を科学的に判定する規定を導入
色と味の相互関係の発見も期待
北イタリアのフランチャコルタ地方にて生産されるスパークリングワイン、「フランチャコルタ」。
フランスのシャンパンやスペインのカヴァと同じく、生産地域や原料となる葡萄品種、また醸造法などが定められているスパークリングワインで、「フランチャコルタ」はフランチャコルタ地方にて、シャルドネ種をはじめとした4種類の葡萄を使用し瓶内二次発酵を含む規定の醸造方法で生産されるという特徴があります。
辛口のブリュット、やや甘口のサテン、果皮の色を抽出したロゼなど様々な種類のあるフランチャコルタですが、この度、フランチャコルタ・ロゼにおいて、その美しいピンク色に関する規定が改正されたことが発表されました。
今後は、ロゼカラーは人の目に頼るだけでなく科学的な手段によって判定されることとなるそうです。
新たな規定を制定するにあたり、、CIE(各分野間における視覚に関する委員会)や、OIV(国際ブドウ・ワイン機構)などの学会からの援助も受け、3つの刺激値を計測する色彩計が開発されました。
簡潔で使いやすい判別尺度をベースとした科学的なモデルにより、色を赤色(a*)と黄色(b*)、深み(C)、ニュアンス(H)、明るさ(L)のレベルで判別。
これにより、従来よりも正確かつ確実な判定が可能になり、ひいてはワインのトーンや収穫年ごとの特色を判別することが可能となります。
フランチャコルタ・ロゼに関する分析がより正確になることで、技術スタッフや営業部、商品デザイン部、広告・マーケティング部門に大きな利点が生まれることが期待されているだけでなく、さらに今後、色と味の相互関係の発見も期待されています。
また今後、フランチャコルタ協会は、イノベーションを進める上で、サステナビリティに関する要素も考慮していくとのこと。
ロンバルディア州内の様々な研究機関や20社を越える生産者は、フランチャコルタ協会の指揮のもと、「F.A.Re.Su.BIO」プロジェクトを発足し、土壌と生物多様性の物理化学的・生物学的な構成に関する重要なデータを収集し、生産活動において、より有益でサステナブルな選択を行えるような取り組みを続けることを表明しています。
フランチャコルタ協会による取り組み
フランチャコルタ協会は、イノベーションを適用した生産プロセスと、大胆かつ新しい目標を達成する先駆者として取り組みを進めています。
原産地呼称の認定を受けた1995年以前は伝統的な製法のみを用いて生産されていたフランチャコルタですが、2002年にはDOCGに関連する地理的条件をラベルに表記することが義務付けられ、その後2008年には、豊穣な収穫であった年に許可されるリゼルヴァの生産が導入されるなど、さらなる品質向上に向けて近年においても新たな規約や制度が制定されています。
さらに2011年には、葡萄圧搾に関する規定が設けられ、2023年10月には本ニュースで紹介したワインの色を確定する分析パラメーターが、ワイン醸造の規定として初めて設けられました。
2023/10/19 フランチャコルタ協会日本事務局 プレスリリースより引用。
フランチャコルタ ロゼ ブリュット フェルゲッティーナ 発泡ロゼ 750ml
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