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三陸の神田葡萄園、ワイン醸造を開始
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神田葡萄園(岩手県陸前高田市米崎町)がワイン醸造に乗り出した。
明治22年から葡萄の栽培をスタートし、東北でも早くからワインを造り始めた神田葡萄園。
時代の影響を受け、昭和28年には葡萄酒製造の免許を廃止し、ワインは委託醸造にて製造しての販売となっていたが、このほど自社醸造を再開した。
2010年から自社製造の計画を描いていたが、東日本大震災により計画は中止状態となっていた。
震災の被害から復旧し、会社が通常体制に戻るにつれ、ワイン造りへの思いが再燃。
約2千万円を投資して設備を整え、果実酒製造免許の申請も完了した。
ワインは赤、白、ロゼの3種類を醸造予定。
2015年分ワイン醸造用に5.5tの葡萄を収穫した。
約5千本のワイン製造を目標に順次発酵作業などを進め、早ければ2016年1月中に出荷を始める。
銘柄は「THE RIAS WINE(ザ リアス ワイン)」。
「三陸らしい味」をコンセプトの一つに掲げ、「海産物に合うワインを見つけたい。一般的には白ワインが合うと言われるが、赤でもロゼでも求める。三陸で育てたキリッとした酸味を生かす」と熊谷社長は語る。
2015/11/26 岩手日報および神田葡萄園公式サイトより引用。
[関連ワイン]
ザ・リアス・ワイン・キャンベル・アーリー・ローズ・2015・ドライ
ザ・リアス・ワイン・キャンベル・アーリー・ローズ・2015・甘口
ザ・リアス・ワイン・かんだわいん・白・ナイヤガラ辛口・2013
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厳密には「あまちゃん」のモデルは久慈市で神田葡萄園は陸前高田市なので結構離れてるんですけども。細けぇことはいいんだよ精神でよろしくお願いします。
神田葡萄園は震災直前の2010年にワイン醸造の再開を計画しており、その矢先に工場や畑が津波の被害を受けたとのことでした。
会社の復旧はもちろん、ワイン醸造準備の再始動には大変な労力が必要であったことと思われます。
岩手日報内で”果実酒製造免許の申請が「一番大変だった」”と語られており、たくさんの壁を乗り越えてのワイン醸造再開のニュースはワイン愛好家も心打たれるものがあるのではないでしょうか。
陸前高田市は、ワカメやホタテ、カキなどの養殖も盛んな地域。
海に近い土地ならではのワインが、海の恵みと叶えるマリアージュはきっと素晴らしいものになるだろうなあと想像しただけでおっと涎が。