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北海道ワインが有機JAS認証を取得!日本ワイン初の“次世代オーガニックモデル”へ
[公開日]
有機葡萄から有機ワインへ進化する挑戦……北海道から始まる、サステイナブルな日本ワインの新時代
北海道小樽市の北海道ワイン株式会社は、2025年10月1日より、同社初となる「有機ワイン」の製造を開始しました。
原料となる葡萄は、直轄農場「北海道ワイン後志ヴィンヤード」で有機栽培されたシャルドネ、ケルナー、アコロン、ピノ・ノワールの4品種。
2026年の正式発売を予定しています。
有機JAS認証とは?有機ワインのメリットとは
「有機JAS認証」とは、農薬や化学肥料を使用せず、環境への負荷を抑えた生産方法であることを国が認めた制度。
認証を受けることで、製品に「有機」や「オーガニック」と表記できるようになります。
2025年10月からは改正JAS法により、ワインを含む酒類でもこの認証が義務化され、国産の「有機ワイン」表示が正式に制度化されます。
化学肥料や農薬を使わずに育てた葡萄から造られた有機ワインは、葡萄本来の風味がより純粋に感じられ、土地の個性(テロワール)が反映されやすいという特徴があります。
また、環境への負荷が少なく、土壌の持つ自然の力を引き出す栽培が可能です。
このことから、環境にも体にも優しい、サステイナブルな選択として注目されています。
栽培から醸造まで一貫した有機体制へ
北海道ワインは2021年、「北海道ワイン後志ヴィンヤード」で有機農産物(葡萄)の有機JAS認証を取得。
2025年8月には、本社醸造所(小樽市)が有機加工食品(ワイン)としての認証を取得しました。
これにより、栽培から醸造まで、すべての工程が有機JAS制度に基づいた一貫生産体制に。
同社は今年4月、初の試験醸造ワイン「Experimental Batch」をリリースし、有機葡萄による品質確認を実施。
今回の正式認証によって、安定した有機ワインの製造・供給体制が整いました。
「みどりの食料システム戦略」に沿った取り組み
今回の取り組みは、農林水産省が推進する「みどりの食料システム戦略」にも合致するもの。
北海道ワインでは、サステイナブルな栽培技術と品質管理を融合させ、「次世代の日本ワインモデル」の確立を目指すとしています。
北海道ワイン株式会社 有機ワインへの歩み
・2020年 仁木町に「北海道ワイン後志ヴィンヤード」を設立
・2021年 同ヴィンヤードが有機JAS認証を取得(農産物)
・2023年 有機葡萄初収穫・醸造開始
・2025年4月 試験醸造ワイン「Experimental Batch」をリリース
・2025年8月 本社醸造所が有機加工食品(ワイン)の認証を取得
・2025年10月 有機ワインの本格製造を開始
「畑からグラスまで、すべてがオーガニックであること」……
北海道の大地で育まれた葡萄から生まれる有機ワインは、環境にも人にも優しい新しい日本ワインの姿を提示しています。
2025/10/17 北海道ワイン株式会社 プレスリリースより引用。
【北海道ワイン】ワイン初心者にも・おたるワイン [ 720mlx3本 ]
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