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メルシャン、藤沢ワイン工場を刷新
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キリングループのメルシャンは、国内最大のワイン製造設備を持つ藤沢工場(神奈川県藤沢市)を刷新することを発表した。
藤沢工場は、輸入果汁を使って醸造する国産ワインや、輸入したワインを瓶詰めした製品など、安価なデイリーワインの生産を担っており、メルシャンの酒類生産量の94%を占める中核工場だ。
7億円を投じて、製品を容器に詰める生産ラインで小容量の商品やペットボトルにも対応できるようにする。
多品種少量生産に対応した商品開発を手掛けやすくすることが目的。
ワインを日常的に飲んでいなかった消費者層をターゲットに、商品展開を拡大する。
ワインとして一般的な720ml瓶の製品の充填やラベル貼付をしていた従来の生産ラインを、200~750mlの様々な大きさの容器に対応可能にすると同時に、瓶とペットボトル容器どちらでも生産可能な「マルチライン」に入れ替える。
2016年9月にも稼働を開始する予定。
設備刷新の背景には、消費者層の開拓という狙いがある。
国内のワイン市場は拡大しており、2015年の出荷数量は前年比2%増で過去最高を更新した。
とはいえ、チリ産などの安い輸入ワインに押され、国産ワインの消費は伸び悩んでいる状況だ。
メルシャンによると、「1人当たり消費量が伸びる一方、新しく手に取る人が増えない」という課題があり、製品の種類や量のバリエーションを増やすことで、裾野を拡げたいと考えている。
メルシャンはこれまでも、果汁とワインを混ぜたサングリアなど、若者や女性向けの製品開発に力を入れてきた。
今後はさらに、商品の種類を増やすほか、同じシリーズ製品でも、1人で飲みやすい小型容器や、軽くて持ち運びやすいペットボトル入りの製品開発が必要とみている。
2016/6/12 日本経済新聞より引用。
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ワイン生産量は北海道か山梨が最大かと思っておりました……不勉強で申し訳ありません。
これからはますますワインの新商品開発が活発になるというニュースで、かなりわくわくしますね!
楽しみです。