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2015年産ボルドーワイン、値上がりが加速
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フランスのボルドー地方で2015年に生産されたワインが、生産者により値上げされている。
ワイン電子取引市場「Liv-ex」のデータによると、シャトー・オー・バイイは50%余り、シャトー・コス・デストゥルネルは40%余り、それぞれ値上がりしている。
レオニャン村のシャトー・オー・バイイは1本66ユーロ(約7,900円)と、2014年産と比較して53%の値上がりとなった。
サン・テステフ村のシャトー・コス・デストゥルネルは42%値上がりして120ユーロ、ポイヤック村のシャトー・ピション・ロングヴィル・バロンは46%値上がりし96ユーロとなっている。
ボルドー地域の主要な生産者のワインは40%余り値上がりし、2016年5月下旬の上昇率19%を上回るなど、ボルドーワインは値上がりが加速している。
同地域の主要地区以外のワインの価格上昇率は、2016年6月第一週では平均約32%であったことからも、値上がりの加速が進んでいることがうかがえる。
「アン・プリムール(4月初めのテイスティングに用いられ、樽に入った状態で販売されるワイン)」と呼ばれる先物の価格については、一部の主要生産者は依然として設定していないことも要因と考えられる。
「Liv-ex」の市場ブログは、「ボルドー地方の2015年産ワインのキャンペーンが終盤の重要な時期に入る中、一つの顕著なトレンドがある。値上がり幅が拡大している」と指摘した。
同取引所の会員らは、4月に2015年産の価格上昇率を平均18%と予想していたが、この上昇率は「買い手にとって極めて楽観的だったようだ」と述べた。
2016/6/13 ブルームバーグより引用。
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リーズナブルな外国産ワインが席巻する中、値上げ加速と聞くととっても強気に感じますが、現時点でこの値上がり幅だと、後世におけるプレミアヴィンテージにもなる可能性が高いということで、どんどん値上がり傾向が強まるかもしれませんね……。