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シャンパンと同様の製法で人気の十勝ワイン「ブルーム」増産へ
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池田町ブドウ・ブドウ酒研究所は、十勝ワインの高級スパークリングワイン「ブルーム」を増産するため、設備を拡大することを発表した。
ブルームは、ワインを瓶内に入れた後に炭酸を発生させ2次発酵を行うというシャンパーニュ地方と同様の製法で、1985年に国産で初めてこの方法を取り入れたことで知られる。
きめ細かな泡立ちと豊かな香りで人気のワインだが、生産量が少なく、慢性的な品薄状態が続いており、この度の設備拡大で生産量の倍増を目指す。
シャンパーニュ製法は、2次発酵後に長時間かけて沈殿させた瓶内のオリを手作業で取り除くなど、時間と手間がかかるもの。
そのため、現在の製造量はロゼと白を合わせても年間5,000~6,000本にとどまっている。
同研究所はブルーム増産に向け、通常は1カ月超かかるオリの沈殿を10日弱に短縮できる機器「ジャイロパレット」を百数十万円かけて1台から2台に増設するという。
また、主力原料の一つとなっている池田町内産の葡萄品種「清見」が、減産傾向にあることも増産への課題となっている。
比較的生産量が多い同じ町内産の「山幸(やまさち)」や、同研究所で試験中の寒冷地向け白ワイン用葡萄での醸造も試行するなど、様々な面からブルーム増産に取り組む。
2016/6/22 北海道新聞より引用。
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時間と手間が必要なシャンパーニュ製法に加え、葡萄不足という課題がありつつも、増産に取り組む情熱と技術力には、いち消費者として頭の下がる思いです。
「プロジェクトX」の主題歌がよく似合うと思います。