知ってる?ワイン話
~『神の雫』でワインを学ぶ~ 第18回「アルノー・アント」
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こんにちは、葡萄院冷庫です。
今回は、大人気漫画『神の雫』より、ワイン生産者「アルノー・アント」について学びたいと思います。
水浴びする乙女が口づけするようなワイン ムルソー・2001
アルノー・アントと言えば『神の雫』第7巻にて、雫とセーラが打ち上げを抜けだして飲んだワイン「ムルソー・2001」の造り手ですね。
『神の雫』の中では、「水浴びする乙女がいて、風に舞うアカシアの花びらが香りとともにその黄金色の色彩を水面に浮かべている。乙女はそっと俺に口づけする。すると蜂蜜のような甘味と石を舐めるようなミネラル感、ヘーゼルナッツや梨、そしてどこかレモンのような後味がいつまでも残る。」と表現されていました。
水浴びする乙女が口づけするようなワイン。フレッシュで甘酸っぱい味わいを想像しますね。
アルノー・アントってどんなワイナリー?
アルノー・アントは1992年に設立されたばかりの比較的歴史の浅いワイナリーです。
アルノーは1966年生まれで、元々ワインとは全く関係のないマッサージ師という仕事に就いていました。ところが1991年にワイン農家の娘であるマリー=オディール・テヴノと結婚したことをきっかけに、1992年から義父の勧めでワイン造りを始めるようになります。
2000年頃には、アルノー・アントはすでに国内外でその名が知られ始め、日本においても、ワインと食のビジュアルマガジン『ワイナート』10号にて表紙を飾りました。
そして、『ワイナート』のムルソー特集では、「ゼロから始めてたったの数年でこのレベルに至るとは恐ろしい」「誰からもアントを絶賛する声しか聞こえてこない」など、ワイナリーとしては歴史が浅いものの、ムルソーはフランス国内のみならず世界中から高評価を受けているワインだと取り上げられていました。
アルノー・アントの造るワインはムルソーを筆頭に生産量が少なく人気が高いため、入手が難しいようです。
アルノー・アントは化学肥料や除草剤を使わず葡萄を栽培しており、収穫量を抑えた濃縮度の高いワインは、濃厚かつ果実味豊かな味わいです。
アルノー・アントのワインはネットでもなかなか購入が難しいので、見かけたら是非購入することをオススメします!
アルノー アント ピュリニー モンラッシェ プルミエ クリュ レ ルフェール 2017
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