おでかけワイン
「第90回 世界の酒とチーズフェスティバル」に行ってきました
[公開日]
[最終更新日]
先般もご紹介しました、大丸東京店にて2016年10月12日~18日開催の「第90回 世界の酒とチーズフェスティバル」。
日本で最も歴史あるワインフェアに、葡萄院駄目代が潜入して参りました!
会場に到着したのは開始時刻の15時をやや過ぎたあたりでしたが、すでにかなりの盛況ぶり。
今回で90回を迎えるこの催し、長く続いてきた理由が伺えます……これほどの数のワインが一堂に会するのは確かに珍しい!
今回参加しているのは56ブース。
フランスやアメリカなど日本でもポピュラーな国だけでなく、レバノンやギリシャなど様々な国のワインが扱われているのは既にお伝えした通りですが、実際に目の当たりにするととにかく圧巻。
量がすごい…!
そして、今回の目玉企画のひとつ「AIソムリエ」。
さっそく登録してみました!
QRコードリーダーを入れておくと、登録も大変スムーズです。
オススメワインを教えてもらうには、メンバー登録が必要なので注意。
メールアドレスを登録するか、SNSアカウントとの連携で設定完了!
駄目代はfacebookアカウントとの連携がなぜかうまくできなかったため、メールアドレスで登録しました。
ちなみに、間違ってログアウトなどしてしまった場合は、ブラウザのキャッシュを一旦クリアして再度ログインするとうまくいきます。
会場には開発元のカラフル・ボード株式会社の方も常駐しておられるので、使い方などを教えていただくこともできます。
それでは、AIソムリエにワインを選んでもらうためにも、さっそくワインの試飲を。
試飲できるワインは各ブースごとに数種類あり、ほんの少しずついただいたとしても全部回ったら大変なことになりそうな勢いです……。
なので今回は、ごく一部のワインをピックアップしてご紹介します。断腸の思い。
全部ご紹介したいのはやまやまですが、記事と駄目代が大変なことになるのでご容赦ください……。
まずは「トレオン・デ・パレデス ヴァレ・デ・レンゴ ロゼ」。
前回の第89回のベストヒットワインの第3位に輝いたチリのロゼワインです。
[ワインデータベース]
トレオン・デ・パレデス・ロゼ・ヴァレ・デ・レンゴ・2015
さっぱり辛口で、どんな料理にも合いそうな懐の広さを感じる味わい。
なんとカベルネ・ソーヴィニヨン種100%のロゼワインです!
幅広いシーンやお料理に対応してくれそうな、とても飲みやすいワインで、人気なのも頷けます。
ラベルのバラも可愛いですよね♪
続いてのオススメは、こちらも前回のベストヒットワインで5位の「モーゼル・ラント・ヘルツ・デア・モーゼル」。
ドイツワインらしい美味しさと、上品さと軽やかさが魅力の一本。
[ワインデータベース]
ヘルツ・デア・モーゼル・Q.b.A・2014
同じブースでお取り扱いの「アントニウス・ブルグライヤー・シュロスカペレ・バフース・QbA」もまたとっても爽やかな甘口白ワイン。
フローラルな香りが驚くほど芳醇で、華やかな印象と優しい甘味がたまらないです。
[ワインデータベース]
アントニウス・ブルグ・ライヤー・シュロスカペレ・バフース・QbA・2014
しかもこちらのデザートワイン「ヘルベルト・シュライヒャー・ダルハイマー・クランツベルク・フクセルレーベBA」がまたリッチな味わいでとっても素敵です。
完熟もしくは貴腐化した果実のみから造られたワインで、凝縮感のある甘味と酸味が独特の味わいを持ったワイン。
なんかもう風邪とか一発で治りそうな、ありがたみを感じる美味しさでした。
[ワインデータベース]
シュライヒャー・ダルハイマー・クランツベルグ・フクセルレーベ・ベーレンアウスレーゼ・2012
上記3本はフェア特別価格で購入できるとのことで、ぜひこの機会にいかがでしょうか。
引き続きドイツワイン!
「ヴァイングート・ゲブリューダー・ルートヴィヒ・テルニッヒャー・リースリング・トロッケン」です。
爽やかな味わいで、甘すぎずさっぱりと楽しめる、白い花の香りがふわりと広がるのが魅力のリースリングワインです。
[ワインデータベース]
ヴァイングート・ゲブリューダー・ルートヴィヒ・テルニッヒャー・リースリング・トロッケン・2014
ちなみに、こちらの株式会社ザート・トレーディング様は、ジャン・ストッデン・シュペートブルグンダー・2014も扱っておられるそうで、2015年オクトーバーフェストのすごいボトルも実はこちらのご提供品だったそうです。
ワイン専門雑誌「ワイン王国」No.95でも取り上げられている、今注目のドイツプレミアムワインがここなら手に入る!
続いてイタリアワイン。
また、今回の注目ワイン3本にも指定されている「MGM・ラ・ルーナ・アルジェンタ・ネグロアマーロ・プリミティーヴォ・アパッシート」はかなり駄目代好み。
陰干しの葡萄も使われているという、凝縮感のある風味でリッチな味わいに虜にされます。
ワインらしい魅力にあふれていながら、「赤ワインは苦手……」という方にもオススメしやすい、とても口当たりの良いスムースなワインです。
[ワインデータベース]
MGM・ラ・ルーナ・アルジェンタ・ネグロアマーロ・プリミティーヴォ・アパッシート・2014
そろそろ、普段はなかなか見かけない国のワインも……と、立ち寄ってみたのがブルガリアワインのブース。
ガラスの栓が一風変わった、可愛らしいボトルが目を引く「テラタングラ・ロゼ」。
さっぱりした辛口で、柑橘系と赤系ベリーを思わせる甘く爽やかな香りがとっても素敵なロゼワインです。
ボトルの美しさもあわせて、女性にオススメしたい1本です!
[ワインデータベース]
テラタングラ・ロゼ
そしてクロアチアやレバノン、モロッコなどのワインを数多く扱っておられるこちらのブースも要注目。
日本国内ではワイン生産地としてあまり馴染みのない国なだけに、初めて見る葡萄品種のワインもあって、気になりまくりです。
こちらでピックアップしたいのはチュニジアの白ワイン「ミュスカ・セック・ド・ケリビア」。
アレキサンドリア・マスカット種ならではの瑞々しく甘い香りでありながら、飲み口は辛口でとてもキリリとした爽やかな味わい!
また、ワインではありませんが、レバノンのアラック酒「アラック・トーマ」はとても美味しく珍しいお酒で、一見の価値ありです。
葡萄とアニシードで造られた透明なお酒。
アルコール度数はなんと50度!
こちら、水で割ると……
白く濁るんです。
味わいは、アルコールを感じさせないほどの爽やかな甘味で、お酒と言われなかったら気づかずにぐいっと飲んでしまいそうな、ちょっと危険な1本……ボトルも美しいので、友達との家飲みなどに振る舞いたいお酒です!
続いて、ギリシャのワインもチェック。
こちらの白ワイン2本は、左から「パパヤナコス・サヴァティアノ」と「ガバラス・サントリーニ」。
「パパヤナコス・サヴァティアノ」はやや酸味が強く、スッキリした軽い飲み口で、和食にも合いそうでした。
青いボトルの「ガバラス・サントリーニ」はサントリーニ島固有品種のアシリティコ種で造られた、フルーティかつ酸味が際立った味わい。ジャパン・ワイン・チャレンジなど日本のコンクールで受賞している、日本人の好みにもよく合うワインです。
そしてドイツ、オーストリアのエリアを通った時に思わず足を止めてしまったこちら。
美しいエルフのイラストが目を惹く「シュルンベルガー・エルフコレクション」は、パッケージも素敵ですが、味わいもパッケージのイメージ通りの優しいフルーティさ。
[ワインデータベース]
シュルンベルガー・ホワイト・セコ
とっても飲みやすくてオススメのスパークリングワインです!
シャンパンと同様に瓶内二次発酵で造られていて、きめ細かな泡もゴージャスです。
トカゲのイラストが印象的な「ツァント」シリーズもオススメです。
試飲させていただいた「ツァント・ツヴァイゲルト」は、赤系ベリーやチェリーを思わせる香りにフルーティな酸味、タンニンをしっかりと感じつつものど越しの良さが心地よいワインでした。
「テラタングラ・ロゼ」と同じく、栓がガラスでできているのもオシャレ♪
[ワインデータベース]
ツァント・ツヴァイゲルト・2015
ニューワールド系も見てみたいな……ということで、アルゼンチンワイン。
こちらの「ウンベルト・カナレ・オールド・ヴィンヤード・マルベック」は、なんとマルベック種のヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)から採れた果実で造られたワイン!
力強さのある凝縮した果実味に、重苦しくはないけれど重厚で落ち着いたスムースな仕上がりで、マルベック種のイメージが変わってしまいそうな味わいです。
同じワイナリーの「ウンベルト・カナレ・エステート・マルベック」の方は、「オールド・ヴィンヤード・マルベック」ほどの重厚感はありませんが、とってもエレガントでイキイキとした鮮やかな味わいが印象的。
ぜひこの2本を飲み比べて、マルベック種の奥深さを体感していただきたいと思いました。
[ワインデータベース]
ウンベルト・カナレ・オールド・ヴィンヤード・マルベック・2014
ウンベルト・カナレ・エステート・マルベック・2015
そして日本ワインももちろんチェック。
漫画「神の雫」にも登場した高畠ワイナリー様です。
「神の雫」で紹介された「シャルドネ樽発酵ナイトハーヴェスト」も販売されています。
試飲させていただいた「クラシック・上和田・ピノブラン」は国産では珍しいピノ・ブラン種のワイン(写真左)。
とてもスッキリしていて、日本酒の「上善如水」を初めて飲んだ時と同じ驚きを感じました。
和食の繊細な味わいに寄り添ってくれそうな日本ワイン。
柑橘系の爽やかな香りとキリッとした清涼な飲み口、それでいて葡萄の旨味もしっかりと表現された、個性的な辛口白ワインです。
[ワインデータベース]
高畠クラシック・上和田ピノ・ブラン・2015
ここまで飲み進んで、そろそろAIソムリエのご意見を伺おうかな……とオススメをチェック。
グラフの見方がよくわからないながら、なんかバランス悪そうだということだけは伝わってくる私の味覚。
なんだこの酸味の異様な低さは。
オススメされたワインは、メゾン・ジョゼフ・ドルーアンのワイン。
他にドイツワインなどもオススメされておりましたが、メゾン・ジョゼフ・ドルーアンが圧倒的に多かったので、ブースにお邪魔してみました。
AIソムリエの画面を提示しつつ「この中で試飲できるワインをお願いします……」とお願いし、「メゾン・ジョゼフ・ドルーアン・ブルゴーニュ・ピノ・ノワール」を試飲させていただきました。
もう「ザ・ブルゴーニュ」と言いたくなるほどの優等生的な赤ワインです。
赤系ベリーのフルーティな香りと果実味、柔らかいタンニンで、飲みやすさと飲みごたえの両方をバランスよく持った味わい。
好きです、確かに。
AIソムリエ、おそるべし。
[ワインデータベース]
ジョゼフ・ドルーアン・ブルゴーニュ・ピノ・ノワール・2014
また、「世界の酒とチーズフェスティバル」では、ワインのお供もたくさん購入できます。
チーズやオリーブはもちろん、
ドライフルーツや、
焼くだけのピザ、
パンやチョコレートなど見ているだけでも楽しいです♪
また、ワインセラーも展示されているので、この機会に導入をご検討されてみてはいかがでしょうか。
そして会場には有料試飲バーも併設されています。
バイ・ザ・グラスで提供されることの少ないプレミアムワインを楽しめるとのことで、確かに錚々たる品揃え……!
提供されるワインは日によって異なるので、ご興味のある方は事前のチェックがオススメです。
飲んでみたかったなぁ、五大シャトーワイン……。
(上司に経費でお願いしたところ「自腹でいけ」とだけ言われました)
そんな見どころいっぱいの「第90回 世界の酒とチーズフェスティバル」は、2016年10月18日までの開催。
ワインの種類がとにかく多くて、見ているだけでも楽しめます♪
通常は小売していない限定販売のワインがかなり多く、また広く流通しているワインも格安に購入できたりするので、ワインLOVERには本当にオススメのイベントです!
食欲の秋を彩ってくれるワインをAIソムリエに選んでもらってみてください♪
[取材協力]
大丸東京店
[関連記事]
日本最古・最大のワインの祭典「世界の酒とチーズフェスティバル」10月12日~開催
オクトーバーフェスト2015で絶品ドイツワイン
[関連ワイン]
ジャン・ストッデン・シュペートブルグンダー・2014
ジョゼフ・ドルーアン・ブルゴーニュ・ピノ・ノワール・2012
記事内の商品またはサービスに関する価格や消費税表記は記事公開当時のものです。
現在の価格と異なる、もしくは取り扱いが終了している可能性がありますのでご注意ください。