初心者でも3分でわかる!ワイン用語集
日本ワイン
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原料も醸造も純日本産のワイン
日本国内で栽培された葡萄のみを使用し、日本国内で醸造されたワインを指します。
日本国内で醸造されたワインを「国産ワイン」と呼びますが、海外から輸入した葡萄や果汁を使用しても「国産ワイン」と名乗ることができるのに対し、「日本ワイン」では使用する原料も国内で生産されたものでなければなりません。
「日本ワイン」の定義は2015年に制定され、2018年10月からその表示ルールが適用されることが決められています。
【初心者でもすぐわかる】"日本ワイン"と名乗っていいのは日本の畑から生まれたワインだけ!
「日本ワイン」という言葉が使われるようになったのは、ごく近年になってから。
それまでは、日本国内で醸造されたワイン全般を指して「国産ワイン」としていました。
一説には、「日本ワイン」という言葉が初めて使われたのは2003年とのことですが、日本ワインの定義が国税庁により明確に定められたのは2015年。
ワイン愛好家の間でも、まだあまりなじみがない言葉かもしれませんねー。
≪果実酒等の製法品質表示基準≫
https://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/hyoji/kajitsushu/kokuji151030/index.htm
(国税庁ホームページ)
フランスやイタリア、ドイツなどでは「ワイン法」と呼ばれるワインに関する法律があり、使用する葡萄品種や醸造する土地によって名乗って良いワイン名が厳密に定められています。
例えば、「シャンパーニュ」と名乗って良いのはシャンパーニュ地方で伝統的な瓶内二次発酵により造られたスパークリングワインであり、下記のような例でシャンパーニュと名乗ることはできません。
≪シャンパーニュを名乗れないワインの例≫
× プロヴァンス地方で造られた瓶内二次発酵のスパークリングワイン
× シャンパーニュ地方で瓶内二次発酵をさせずに造られたワイン
古くからワイン造りが盛んで、地域ごとのワインのスタイルがはっきりしているヨーロッパでは、それぞれの産地のブランドを守る目的もあってワイン法が制定されていったようです。
ワイン造りが地域の産業としても重要だった、という背景もあります。
炭酸水をシャンパーニュと偽って売られたりするのは死活問題なわけですよね。
日本はワイン造りの歴史は浅いものの、日本ワインの国際的な評価も向上してきて、ブランドを守る必要が高まってきました。
そのためには、「日本ワイン」という呼称が親しまれることも大事ですよね。
日本のワイナリーや関係者の方々も「日本ワイン」という言葉の普及に向けて努力しておられるので、我々消費者も飲んで応援したいですね!
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