知ってる?ワイン話
ロゼの時代が到来!トレンドとして輝くロゼ シャンパン
[公開日]
[最終更新日]
女性好みの代名詞だった“ピンク色のシャンパン”が、フェミニンな印象から変身。
今やその存在は、フーディーたちに選ばれる「トレンドセッターのお気に入り」へと大躍進!
ロマンチックさを湛えた美しいロゼ シャンパンは、その華やかな輝きで、かつて多くの女性たちを魅了してきました。
しかし、昨今では、ロゼ シャンパンはフェミニンな印象から、ジャンルを問わないトレンドアイテムへと変貌を遂げています。
世界に愛されるシャンパン メゾンであるモエ・エ・シャンドンは、ロゼ シャンパンの、トレンドセッターに愛される秘密、その歴史、フードペアリング提案など、よりいっそう楽しむための情報が詰まったブランドブック「The Rose of Rosé」をメディア向けに公開しました。
様々なシーンやフードと優れたマッチングが可能なロゼ シャンパンの魅力を紐解いてみませんか?
パーティで、ファッションで、SNSで愛される“ミレニアル ピンク”。
その立役者の一人は、美しいピンク色をしたシャンパンかも?
インスタグラムを席巻中の “ミレニアル ピンク”。
立役者の一人は、ピンク色のシャンパンかもしれません。
ニューヨークの夏を彩るパーティーでも、かつてテーマカラーは白一色だったのが、今ではピンク一辺倒。
ゲストの手には、ピンク色のシャンパンが注がれたグラスがお決まりです。
モデルからインフルエンサーまでを虜にしてしまうフォトジェニックなイットカラー、それがこの美しいミレニアル ピンクなのです。
食もワインも、そして人生も積極的に楽しみたい世代にとって、この色はオプティミズムの象徴であり、幸せの代名詞。
そんな中、ロゼ シャンパンをめぐる状況もいつの間にか大きく変化しました。
今では男性だってレストランやバーで躊躇なくロゼを注文しますし、売り上げは世界的に見ても驚異的な成長を見せています。
グラスの中に揺れる美しい色だけではなく、ロゼ シャンパンの品質自体もぐっと成長しました。
料理との相性の良さや味わいの多様性などが知られるにつれ、「使いやすいワイン」という認識が徐々に広まってきたのが理由だと言えそうです。
もちろん、「モエ・エ・シャンドン」にとっても、 昨今のロゼ シャンパン人気は重要な意味を持ちます。
というのも、ロゼ シャンパンの良さを再構築すべく、幅広く多様性あるスタイルになるように“設計”した張本人だから。
メゾンが誇るワイン造りの伝統に再度スポットライトを当てて探求を繰り返したことが、ロゼ シャンパンの大躍進を後押ししました。
長い間、“シャンパンの脇役”のような存在だったロゼ シャンパン。
例え出番があったとしても、“ロマンティックなシーン”を彩る小物的な役割ばかりでした。
フェミニンな女性の味方、それがロゼ シャンパンという存在だったのです。
ところが今日、ロゼ シャンパンは「カワイイ」という形容詞に別れを告げました。
ワイン通が今「ロゼ シャンパン」と聞いて思い浮かべるのは、個性派揃いの味わいや、際立つスタイル。
カクテルアワーにオーダーしても気持ちよく自己主張してくれるし、料理に合わせれば “単なる添え物”などではない強さを発揮してくれます。
その多様性は昨今、ワイン通やフーディーによって再評価され、価値は高まる一方です。
ロゼ シャンパンは由緒正しいピンクの泡
さて、シャンパーニュ地方の歴史を見返してみると、ピンク色のシャンパンは決してニューフェイスというわけではありません。
実はその昔、この地方で造られていた初期のワインは “ピンクがかった色”をしていました。
フランスの北東部のシャンパーニュ地方は、フランス国内のワイン産地でも最北に位置しています。
一般的な赤ワイン用の品種である「黒い皮を持つ白いブドウ」は、この地では成熟が難しく、ワイン生産者たちは、まずは白ワインを造る技術の確立に全力を傾けたのでした。
“ピンクがかった色のワイン”は、当時のシャンパーニュ地方で無理をすることなく醸造できる唯一のものだったのです。
時代は移り、現在ではシャンパーニュ地方でも完璧な品質の黒ブドウが栽培できるようになり ました。
ロゼ シャンパンを造るために必要な品種であるピノ・ノワールとムニエは、全ブドウ畑の3分の2の地域で育てられています。
これらのブドウは、大半が一般的な白いシャンパンを造るために使われますが、一部がロゼの醸造に用いられます。
しかし、それはほんの一部。
十分に熟成していて芳醇であること、果実の色味が完璧であること、強弱併せ持つ懐の深い味わいのブドウのみが選ばれます。
よって、ロゼの生産量は、シャンパーニュ地方の総生産量のたった10%ほど。
贅沢とは限られたものにだけ与えられる稀有な価値を指す言葉ですが、ロゼ シャンパンはまさに、あらゆるシャンパンの中でも間違いなく贅沢な存在なのです。
現在、シャンパーニュ地方でロゼ シャンパンを造る方法は、赤ワインと白ワインをブレンドするアッサンブラージュ法が一般的です。
これはフランスの法律によって定められているものであり、産地内でも厳格に守られているルール。
例え同じフランス国内でも、他の産地では用いることができません。
それゆえに「シャンパーニュ地方のロゼ シャンパン」は、唯一無二の存在となったのです。
ロゼ シャンパンの人気の高まりに比例するように、「モエ・エ・シャンドン」のロゼ シャンパン ラインナップも、その品質と深い味わいで熱い注目を浴びています。
モエ・エ・シャンドンがワイン造りをスタートさせたのは、約270年前の1743年頃。
メゾンはまず、ピノ・ノワールとムニエ、2種類のブドウを使って赤ワインを醸造する独自のノウハウを編み出しました。
そして生まれた赤ワインを、これまたメゾンの独自技法によって白ワインとアッサンブラージュしています。
ロゼ シャンパンの醸造に使われる赤ワインはピ ノ・ノワールの比率が大きいのですが、モエ・エ・シャンドンのそれが他社と異なるユニークな特徴が、もう一つのブドウ、“ムニエ”も使う点です。
一般的にピノ・ノワールに比べるとタンニンが少なく、味わいの骨格がやや華奢だと言われるムニエ。
それをブレンドして造る赤ワインは、他にはないしなやかな丸みを生みます。
メゾンの醸造最高責任者、ブノワ・ゴエズはこれまで、バラエティあふれる提案を続けてきました。
ロゼ シャンパン造りに関し、独自の地位を築いたモエ・エ・シャンドン。
それを支えるのが、妥協のない姿勢です。
一原料である黒ブドウでさえ、納得いく品質のものを徹底的に探し出すという、一般消費者の目に触れないところでも努力を積み重ねてきました。
モエ・エ・シャンドンが「グラン ヴィンテージ ロゼ」に用いる赤ワインには、自社所有のブドウ畑「プルミエ・クリュ(特級畑)」と「グラン・クリュ(一級畑)」で育てられ、最高の状態で収穫されるピノ・ノワールのみが使われています。
一方、ヴィンテージ以外のロゼ シャンパンに使われる赤ワインにも妥協はありません。
メゾン所有の畑と、厳選されたパートナーが所有する畑の両方から収穫される最高品質のピノ・ノワールとムニエのみが、その役を果たします。
ブドウの品質は完全に保証されているのですが、調達先に多様性を持たせることによって、その時々の最高のブドウが確実に入手できると醸造最高責任者のブノワ・ゴエズは判断したのです。
モンターニュ・ド・ランスやコート・デ・バールなどの緩やかな丘陵地帯で収穫されるピノ・ノワール、マルヌ渓谷で入手できるムニエなど、追い求める最高品質のブドウに、さらなる選択肢が加わったことで、より高い品質を目指せるようになったのは喜ばしいことです。
しかし、これだけに終わりません。
メゾンは品質向上と多様性を探る道を歩み続けており、特に赤ワイン醸造のための専用施設には多額の投資を行っています。
伝統とノウハウを持つシャンパーニュ メゾン「モエ・エ・シャンドン」だからこそ生み出せた、バリエーション豊かなロゼ シャンパン。
その昔、まだ発泡ワインの技術が存在しない時代、シャンパーニュ地方で造られるワインの多くは、薄いピンク色でした。
現代のロゼワインに近いルックスで「Rosé」ではなく「Rozé」と呼ばれていたのです。
魅力的なフレーバーと優れたアロマは、当時から広く賞賛されていました。
1743年設立のメゾン「モエ・エ・シャンドン」では、黒いブドウから造る白ワイン「ブラン・ド・ノワール」と共に、この「Rozé」ワインも醸造していました。
メゾンの歴史を記した資料に、初めてロゼ シャンパン造りの節目が刻まれたのは1801年。
皇帝ナポレオンⅠ世とその母親レティシアから、100本に及ぶRozéボトルの注文が入ったことが、メゾン創業者の孫であるジャン・レミー・モエによって記録されています。
メゾン初となる、Rozéワインの大型注文が記されたのは1801年でしたが、長い醸造期間が必要な商品ゆえに、ナポレオンに納められた100本のボトルに詰められたのは、少なくともその数年前に生産されたワインであったはずです。
当時のワインの熟成期間や詳細な記録を照合すると、モエ・エ・シャンドンの最初のロゼ シャンパンが製造されたのは1794年。
これが、ロゼシャンパンの誕生年と推察されています。
モエ・エ・シャンドンのロゼ シャンパンには、もう一つ大切な節目の年があります。
それが1878年。
1998年にモエ・エ・シャンドン社に入社した現在の醸造最高責任者、ブノワ・ゴエズはある日、セラーの片隅で素晴らしい発見をしました。
メゾン所有の中でも現存最古となるロゼ シャンパンのボトルを見つけたのです。
「1878」と記されたそのボトルは、その後、モエ・エ・シャンドンのロゼ シャンパンの流れを決定するシンボルとなりました。
現在、モエ・エ・シャンドンは、ロゼ シャンパンの醸造に関しては時代の開拓者と呼ばれています。
常に最高の品質で提供されるロゼ シャンパンは、4つのスタイルがあります。
エクストラ・ブリュット(極辛口)、ブリュット(辛口)、セック(やや甘口)、ドゥミ・セック(甘口)に分類される4種のロゼ シャンパンは、あらゆる味覚・料理を幅広くカバーします。
モエ・エ・シャンドンのロゼが唯一無二と言われる理由の一つは、「2つとして同じロゼ シャンパンが存在しない」という点です。
醸造するロゼ シャンパンに独自の“デザイン”を施すことで、同社のロゼ シャンパンには特徴的なキャラクターが芽生えることになったのです。
赤ワインを造るのに用いられる2つの異なる黒ブドウの割合や、赤ワインと白ワインの独特なブレンド具合、特殊なドザージュによって完成時の成熟度を慎重に調整していることなど、何もかもがメゾンのオリジナリティーを形成する重要なファクターとなっています。
その結果、モエ・エ・シャンドンのロゼ シャンパンはいずれも、スタイルに関係なくそれぞれが、輝かしい色や印象的なフルーティーさ、魅力あふれる味わいを誇るようになりました。
白ワインに赤ワインが融合して生まれるモエ・エ・シャンドンのロゼ シャンパンは、まさに料理に合わせるには理想的な友なのです。
今では、多くのワイン通がロゼ シャンパンを指して“男性的”と言うようになりましたがそれは、単に男性からのオーダーが増えたからという理由からではありません。
どんな料理にも合わせられる包容力を持ち、ガストロノミーに追随する親しい友のような存在だと考えられるようになったのが理由です。
モエ・エ・シャンドンでは、ロゼ シャンパンの赤ワイン比率を完全なものにするため、常に細心の注意を払っています。
その結果、ロゼ シャンパンは、料理とのペアリング力を証明する存在にまで登りつめました。
白ワインが持つ軽くて心地よいのど越しの良さと、ワイン好きが赤ワインに求める複雑さも併せ持つ、最強の存在となり得たのです。
現在では多くのフーディーが、より幅広い料理とのペアリングが期待できるモエ・エ・シャンドンのロゼ シャンパンに、新たな魅力を見出すようになりました。
ワインチェンジを促すソムリエに「今日の食事はロゼで通します」と告げることは、昔のエレガントなレストランであれば“無作法”だと捉えられたかもしれません。
しかし現在、ハイエンドなファインダイニングにおいても、コースをロゼ シャンパンで通したいとソムリエにお願いするのは、まったく不自然ではなくなりました。
エペルネにあるモエ・エ・シャンドン メゾンで、専属のエグゼクティブ・シェフを務めるマルコ・ファディガ。(右写真)
メゾンのロゼ シャンパンを、多彩なスタイルを誇る料理と共に提供し、日々ゲストを喜ばせています。
モエ・エ・シャンドンのロゼ シャンパンはどれも独特で、それぞれが料理に合わせると理想的なパートナーを務めてくれるその理由を、ファディガシェフが説明します。
━━━なぜ多くのフーディーからロゼ シャンパンが支持されるようになったのでしょう?
食通と呼ばれる人たちが最近、料理に合わせる友としてロゼ シャンパンを選ぶ機会が増えています。
理由はたくさんありますが、まず、ロゼ シャンパンが多様性に満ちた存在で彼らの興味をそそるのだと思います。
そして、昨今のワイン愛好家やフーディーはより新しい経験を求めるようになったことも大きいのではないでしょうか。
例えば、ロゼ シャンパンはベリー類とは極上の相性を誇ります。
また、おどろくべきことですが、様々な種類のチーズや赤身肉などとも相性がいいんです。
これはまさに、黒ブドウによる力強さとストラクチャーがもたらす成果です。
━━━ロゼ シャンパンは春や夏に限定的に楽しむ飲み物なのでしょうか?
とんでもない!
実際、モエ・エ・シャンドンのロゼ アンペリアルなどは、オールシーズン楽しんでいただけます。
シャンパンは春から夏にかけて飲まれるものだと思う方が多いようですが、シャンパンという飲み物がよく熟した野菜と最高のペアリングを見せるということに由来しているのかもしれません。
フルーティーでアロマティックな表情を持つシャンパンは、カジュアルな地中海料理を楽しむ場では完璧なセレクトですからね。
もし私がロゼ アンペリアルに合わせる料理を考えるならイタリア料理、例えばオリーブオイルやトマトで 味付けされたもの、自然の風味が豊かでシンプルな味わいを提案するでしょう。
ポイントは、食材の熟した風味や品質を合わせることで、ロゼが持つシンプルなエレガンスを際立たせること。
イタリア料理であれば、その条件を見事に満たしてくれます。
━━━ロゼ シャンパンには赤ワインの要素が含まれます。となると、合わせる料理も赤身肉に限った方が正解ですか?
大前提として、ロゼ シャンパンが様々なフードと好相性なのは、醸造工程でブレンドされる赤ワインのおかげです。
ロゼ シャンパンを料理に合わせる際、通常ならロゼの色を考え、それらにつながる色合いの食を探せば失敗することはありません。
もちろん、赤身肉をベースにしたメニューなら間違いはないはず。
我々も、赤身肉 をフレッシュのままで、あるいはグリルしてサーブすることがよくあります。
一方、夏野菜や黒オリーブ、濃厚なチーズを添えた赤マグロや甲殻類も、素晴らしい相性を見せてくれます。
ロゼ シャンパン造りに使われる ピノ・ノワールに含まれるタンニンによるもので、これがロゼ シャンパンに独特の力を与えており、強い個性を持つ料理とも対等なペアリングを実現してくれるのです。
━━━ロゼ シャンパンと料理のペアリングで最も美味しいと思うものを教えてください。
モエ・エ・シャンドンのロゼにはいくつかのラインナップがありますが、中でもロゼ アンペリアル(1リットル当たり7~9グラムのドザージュ)と、グラン ヴィンテージ ロゼ 2012(1リットル当たり5グラムのドザージュ)は、料理と組み合わせ易く、人気です。
ペアリングを成功させるには様々な手法がありますが、料理の食感というのも重要なポイントです。
個人的な理想を言うなら、ロゼ アンペリアルにはオリーブオイルと粗挽きの胡椒を加えたシンプルな牛肉のカルパッチョや牛肉のタルタル、低温調理した仔牛にツナのソースをあしらった「ヴィテッロ・トンナート」、揚げたボラにコリアンダーのソースを添えたもの、ロブスターのビスク、ムール貝にチョリソーの肉汁やカレーとレモングラスを加えたものなどがぴったりです。
そしてグラン ヴィンテージ ロゼ。
私にとっては、泡の利点を見事に体現する最高の一本です。
グラン ヴィンテージ ロゼに合わせるなら、肉のやわらかさを損なわない程度にミ・キュイ(低温調理)した鴨や仔羊、仔牛、または神戸牛など。
肉をベースにした刺激的な味わいを求めるお客様には最適の逸品です。
リッチなテイストのローストポーク、香ばしい出汁が身上の和食、さらには海老のカルパッチョにブラックベリーやアーモンド、花椒を添えても見事に引き立ててくれることでしょう。
白ワインの成分も多く含むロゼ シャンパンは、魚料理に合わせても最高です。
モダンで軽いタッチの料理で、上品な味わいの調味料を用いたブイヤベースなどはよく合います。
夏であれば、食感も考慮し、アプリコットや塩味をまとわせたカリカリのアーモンドと共にローストした鴨のフィレもおすすめです。
冬には、マンゴーとほおずきのソースに換え、塩味のアーモンドをひとつまみ添えることで、テクスチャーを加えます。
━━━スパイシーフードや甘酸っぱい料理にも、ロゼ シャンパンは合うのでしょうか?
モエ・エ・シャンドンの様々なスタイルのロゼ シャンパンの中でも、ネクター アンペリアル ロゼ ドライが持つ優れたキャラクターは、想像を超えるペアリングを求める方には素晴らしいです。
ネクター アンペリアル ロゼ ドライは、甘酸っぱいフードや洗練されたアジア料理、スパイシーなインド料理とも比類ないペアリングを見せてくれます。
またカレー風味のかぼちゃのスープといったような季節の料理とも好相性です。
その理由は、1リットル当たり30グラムという濃厚なドザージュが施されているから。
このシャンパンには、オーダーメイドのアッサンブラージュによって生み出されるエキゾティックなキャラクターとドラマティックな香りが、正確な一貫性で表現されています。
━━━アイス アンペリアル ロゼは、ルーフトップバーやカプリ沖のボート上で重宝されているようです。そんなシーンでも、料理とのペアリングがおすすめですか?
アイス アンペリアル ロゼは、氷を浮かべて初めて完成するシャンパンです。
氷で冷やしてサーヴするため、夏の夕暮れ時に屋外で楽しむには 最高です。
冷たい飲み物を、しばしばフィンガーフードやカナッペと共に楽しむように、私ならアイス アンペリアル ロゼには、例えば角切りにしたマンゴーとピンクペッパーを添えた一口サイズのマグロのタルタルといったフードと共に味わうことをおすすめしたいですね。
━━━デザートともペアリングできるロゼ シャンパンはあるのでしょうか。
もちろん、食後の甘いものともロゼ シャンパンを楽しんでいただけます。
ロゼ アンペリアルのような低ドザージュ(1リットル当たり7~9グラムの糖分含有)の“ブリュット”シャンパンを食事の後に引き続き楽しみたい場合は、“甘さの幅”を少し控えめにしたデザートのオプションをおすすめします。
例えば、夏の赤い果実を用いたフルーツサラダにミントの葉を散らしたもの、スイカとバジルのソルベ、ピスタチオを加えたフローズンラズベリーのスフレなどです。
━━━昨今、フーディーの間で加熱するロゼ シャンパントレンドをどう思いますか?
食の愛好家たちがロゼ シャンパンを愛してやまないというのは、公然の秘密なんです。
今や、ソムリエやワイン愛好家たちはみな、各々お気に入りのロゼ シャンパンがあって、料理に合わせてもっとロゼを楽しみたいと考えています。
白ワインと赤ワイン、二つの長所を兼ね備えたロゼ シャンパンは、簡単に料理と調和してくれます。
美しい色が魅力的で、舌にのせたときのテクスチャーは白のシャンパンに負けないほどデリケートです。
ロゼがこれからのシャンパンの新潮流になることを、私は確信しています。
モエ・エ・シャンドンが誇るロゼ シャンパン ラインナップ
モエ・エ・シャンドンのロゼ シャンパンは、実に個性豊かなバリエーションを誇ります。
シーンや料理、または気分に合わせて選ぶことができる点も魅力です。
Moët & Chandon Rosé Impérial
モエ・エ・シャンドン ロゼ アンペリアル
濃いバラの色とアロマを兼ね備えたブリュット ロゼ シャンパン。
けれど味は軽快。
ロゼ アンペリアルの最高の特徴です。
~ブノワ・ゴエズ
メゾンを代表するロゼ シャンパンとして特別な存在。
申し分のないフルーティーさと力強い色が「ロゼ アンペリアル」の特徴です。
それを支える立役者が、正確なアッサンブラージュ。
醸造最高責任者のブノワ・ゴエズは、「このアッサンブラージュを支配しているのはピノ・ノワールの存在です。
一方、『ロゼ アンペリアル』の繊細なバランスを醸し出しているのは、ムニエ。
よりしなやかで、かつ、やわらかで丸みのある味わいを持つ赤ワインは、ピノ・ノワールに華奢な骨格を持つムニエを合わせることでのみ実現が可能です」と語ります。
1997年、メゾンが初めて「ロゼ アンペリアル」を発表した際「メゾンを代表するシャンパン『モエ アンペリアル(白のシャンパン)』に赤ワインを少し加えただけでは?」と誤解した人も、中にはいたかもしれません。
しかし、常に品質と“究極の調和”を信条としてきたモエ・エ・シャンドンだけに、そのように安直なシャンパンは存在することも許されません。
実際、「ロゼ アンペリアル」は完全なオリジナル。
「ロゼ シャンパン」としての価値を新たに創造するため、徹底的に製法が研究されました。
その結果として生まれたのが、メゾンに新しいベクトルを与えたこの味でした。
以来、「ロゼ アンペリアル」は少々の改良も加えつつ変革を遂げていきました。
デビュー当初、ロゼ シャンパンに使われる赤ワインはピノ・ノワールのみでしたが、やがてムニエも使われるようになり、しなやかで丸みある味わいへと成長していったのです。
現在、「ロゼ アンペリアル」に占めるムニエの割合は、約40%(うち10%は赤ワインから)です。
ピノ・ノワールが約45%で、ムニエと同様そのうち10%が赤ワインから。
残り15%はシャルドネです。
ムニエの割合を多くもたせることで、口に含むと丸みを感じさせ、美しい芳香を放つ“ブリュット(辛口)”シャンパンになりました。
1リットル当たり7~9グラムに制限されたドザージュにより、理想的な食前酒であるばかりか、料理と共に楽しむにも最適な存在になったのです。
Moët & Chandon Ice Impérial Rosé
モエ・エ・シャンドン アイス アンペリアル ロゼ
モエ・エ・シャンドンのアイス アンペリアル ロゼの真価は、この新しいスタイルのシャンパンを体験する瞬間にあります。
~ブノワ・ゴエズ
2016年、世界で初めて「氷を浮かべて楽しむロゼ シャンパン」として誕生した「アイス アンペリアル ロゼ」。
夏の夕焼けの甘美な色彩や、遊び心に満ちた祝祭の気分を、モエ・エ・シャンドンだけが叶えられる華々しさを添えて表現しようというのが、着想の原点にありました。
昔のマナーではシャンパンに氷を合わせるのはご法度でしたが、そんな古いルールからシャンパンを解放した新スタイルがこの「アイス アンペリアル ロゼ」。
まさしく既成概念をくつがえす新しいシャンパンの誕生だったのです。
「アイス アンペリアル ロゼ」も、メゾンの他のロゼ シャンパンと同様、ピノ・ノワールがメインです。
その割合は45~55%。
うち10%は赤ワインのブレンドによるもので、味わいに少々骨格を感じさせる役目を果たしてくれています。
次に多いのはムニエで35~45%。
同じく10%は赤ワインからなり、これが丸みとフルーティーさを与え、調和のとれたブレンドを形成しています。
さらに5~10%のシャルドネが洗練された酸味を加え、最後に1リットル当たり38グラムのドザージュにすることでほんのり甘口(ドゥミ・セック)に仕上がりました。
この新顔のロゼ シャンパンは、夏の日に氷と共に味わうことで、この上ないエレガンスを発揮してくれる一杯です。
「『アイス アンペリアル ロゼ』のアッサンブラージュには、アロマの強さを形成する特殊なベースワインを用いました。
これに、浮かべた氷が溶け出すことによる少々の希釈と後味の爽やかさを期待して、高めに糖分(ドザージュ)を与えるというストラクチャーも必要不可欠だったんです」と、ブノワ・ゴエズは語っています。
完璧な状態で注ぐには、まずシャンパンを注ぐグラスをしっかり冷やすことがとても大事です。
注いだ後に氷を3個浮かべることで、より理想的な泡立ちのシャンパンが楽しめます。
モエ・エ・シャンドンの「アイス アンペリアル ロゼ」は、現代的なセンスと、長く愛されてきた信頼性のバランスに留意しながらも、シャンパンに対する世界的な認識を、品質を保ちつつ大変革させるという結果をもたらすことになりました。
モエ・エ・シャンドン アイス アンペリアル ロゼをで購入する
Moët & Chandon Grand Vintage Rosé 2012
モエ・エ・シャンドン グラン ヴィンテージ ロゼ 2012
黒ブドウから造られるワイン、特にムニエが、2012年は素晴らしい出来でした。
そのため、白ワインとのブレンドにおいてもムニエが大部分を占めています。
2019年、メゾン43番目のヴィンテージ ロゼ シャンパン「グラン ヴィンテージ ロゼ 2012」が発売されました。
「グラン ヴィンテージ」は、特定の年に収穫されたブドウで造るワインのみを使って造られるシャンパンです。
毎年造られるということはなく、適した品質のブドウが収穫されない年には、生産されません。
そのため、ヴィンテージのシャンパンにはその年のブドウの個性が宿り、それらへのリスペクトを込めて、ボトルにはブドウの収穫年が記載されるのが常です。
モエ・エ・シャンドンのグラン ヴィンテージは、1842年、イギリスとアメリカのワイン愛好家たちが「より個性的で熟成したワインを」とリクエストしたことから醸造が始まりました。
その後、「際立った個性を持つ熟成ワインを造る」という伝統は受け継がれ、すべてのヴィンテージでこの考えは進化していきました。
毎シーズン、醸造最高責任者のブノワ・ゴエズは、シャンパンの中に「その年に収穫したブドウの魂が宿っているか」を評価します。
毎年、ブドウの可能性を精査し、「ヴィンテージ シャンパンを造るか否か」という大きな決断を下さなければならないのです。
造ると宣言したら、その後はその年に採れたブドウやそれによって造られるベースワインのブレンド設計に着手することになります。
「モエ・エ・シャンドンのグラン ヴィンテージの意味するところは個性です」と、ゴエズ自身がこの醸造における探究心について語っています。
グラン ヴィンテージ ロゼに関しては、あらゆる要素が、このワインに傑出した個性をもたせるための要因となっていると言えるでしょう。
グラン ヴィンテージ ロゼの白ワインに加えられる赤ワインのブレンドは、ピノ・ノワールのみで構成されています。
さらに、このピノ・ノワールを造るためのブドウはすべて、メゾンが所有する「プルミエ・クリュ(特級畑)」、および「グラン・クリュ(一級畑)」で最高評価を得たブドウ畑で収穫されたもののみが使われます。
しかし「グラン ヴィンテージ ロゼ 2012」を醸造する際にブノワ・ゴエズを魅了したのは、2012年のムニエが持つ甘美な成熟度でした。
黒ブドウから造られるワイン、特にムニエは2012年の出来がとりわけ良く、白ワインのアッサンブラージュの大部分を占めています。
その結果、グラン ヴィンテージ ロゼ 2012のアッサンブラージュは42%がピノ・ノワールで、うち13%が赤ワイン。
特徴とも言えるムニエは23%で、これは白ワインのブレンドのみに使用されました。
残り35%を占 めるのがシャルドネです。
メゾンのセラーで熟成されるグラン ヴィンテージ ロゼ 2012には1リットル当たり5グラムという低いドザージュが施され、結果として、傑出した“エクストラ・ブリュット シャンパン(極辛口)”が完成することとなりました。
複雑さや熟成度、カリスマ性にも優れ、まさに“偉業”と呼ばれてもその名に恥じないグラン ヴィンテージ ロゼ 2012。
口に含むと、春から夏への季節の移ろいを思わせます。
フレッシュでありながらもサンゴのようなニュアンスを伴い、繊細さも感じさせます。
ワイン愛好家にとってこのシャンパンの魅力は調和のとれたシルキーな口当たりと、オレンジ色の風合いをまとった明るいコーラルピンクの色調。
まさにシャンパンのテロワールを鮮やかに提供してくれる味、それがこの一本なのです。
モエ・エ・シャンドン グラン ヴィンテージ ロゼ 2012を購入する
Moët & Chandon Nectar Impérial Rosé Dry
モエ・エ・シャンドン ネクター アンペリアル ロゼ ドライ
なめらかで、そして力強い。
グラマラスな夜に素晴らしい味わいを添えてくれるモエ・エ・シャンドンの「ネクター アンペリアル ロゼ ドライ」。
この魅惑的なシャンパンが2015年に初めて世に出た時、ワイン愛好家はことごとく、そのダイナミックなキャラクターに魅了されてしまいました。
いわゆる“ガーリッシュ”な要素は皆無。
色は美しいサンゴを思わせ、贅沢なフルーティーさと濃厚で強い味、爽やかな後味には強いローズゴールドのニュアンスが漂います。
さらに新鮮なミントを想起させる風味が宿り、熟したベリーや甘いスパイスによる深みと強いアロマが、個性を感じさせます。
この “セック(やや甘口)”シャンパンの圧倒的なキャラクターは、45~55%(うち10%が赤ワイン)を占めるピノ・ノワールの強さをベースに、35~45%(うち10%が赤ワイン)のムニエ、5~10%のシャルドネによるアッサンブラージュによってもたらされています。
ドザージュは1リットル当たり30グラム。
これらの特性が重なったことによって、ネクター アンペリアル ロゼ ドライは、最高にフルーティーで、それでいて力のあるフレッシュネスを兼ね備えたものになりました。
密度とクリーミーさが楽しめるシャンパンゆえに、芳醇でエレガントな一本を求める人には、まさに最適な選択肢となることでしょう。
モエ・エ・シャンドン ネクター アンペリアル ロゼ ドライを購入する
Moët & Chandon Rosé Impérial Signature
モエ・エ・シャンドン ロゼ アンペリアル シグネチャー
モエ・エ・シャンドンのロゼ シャンパンを代表する「ロゼ アンペリアル」は、この味の実現に使われるブドウ品種、ピノ・ノワールの偉大さを尊び、また、長年にわたってこれらの美味を守り続ける匠の技に敬意を表すべく誕生しました。
2020年の春、ロゼ アンペリアルの主幹をなすピノ・ノワールの存在に特別なスポットライトを当てた数量限定のデザインボトルが発売されました。
目にも大胆な「ブラック&ローズゴールド」というカラーリングには、ピノ・ノワールを表すマットな漆黒と、バラの花の濃淡を思わせる色彩を採用。
ボトルに詰まったロゼ アンペリアルの魅力的なキャラクターになぞらえ、ローズゴールドの筆で描かれたタッチが、ボトルをよりシンボリックに見せています。
この筆描きによる軽妙なタッチは近代画家の筆遣いを思わせるもので、モエ・エ・シャンドンのワイン造りに欠かせない「アーティスティックな感性へのオマージュ」を密やかに伝えるものでもあります。
エチケット(ラベル)は薄いラズベリー色。
モエ・エ・ シャンドンが誇る1873年製の最も古いロゼ シャンパンのエチケットから着想されました。
壮大な歴史に敬意を払いつつ、現代を生きるメゾンのスタイルを具現化しようという新しい試みの元にデザインされたエチケットは、モエ・エ・シャンドンが生むシャンパンのタイムレスな上品さを表現しつつ、過去から今に連なる伝統を象徴しています。
モエ・エ・シャンドン ブランドブック「The Rise of Rosé ~ロゼの時代が到来~」より引用。
記事内の商品またはサービスに関する価格や消費税表記は記事公開当時のものです。
現在の価格と異なる、もしくは取り扱いが終了している可能性がありますのでご注意ください。