初心者でも3分でわかる!ワイン用語集
エステート(Estate)
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葡萄栽培から瓶詰まで一貫して手掛ける、主に英語圏のワイン生産者
エステート(Estate)とは、英語で「地所、財産、不動産」という意味を持つ言葉ですが、ワインにおいては、葡萄栽培から瓶詰までを一貫して手掛けるワイン生産者を指します。
アメリカやオーストラリア、ニュージーランドなど英語圏のワイン生産者を指すことが多く、さらに南アフリカやアルゼンチンなどでも用いられています。
【初心者でもすぐわかる】不動産とは無関係。葡萄づくりからすべて行う英語圏のワイナリー
「エステート」という英語には「不動産」の意味も含まれているので、日本では不動産会社で「〇〇リアルエステート株式会社」「エステート〇〇」といった社名をよく目にしますが、ワインの世界ではちょっと違う意味になります。
フランスの「シャトー」や「ドメーヌ」と同様に、自社で葡萄畑を持ち、栽培から醸造、瓶詰まですべて一貫して行っている英語圏のワイン生産者を指す呼び方です。
ニューワールドでの生産者である、というのがシャトーやドメーヌとの大きな違いと言えます。
現在、アメリカではワイン法で生産者元での瓶詰であることを示す「エステート・ボトルド(Estate Bottled)」と表記するための基準が設けられており、ワインの品質を判断する指標にもなっています。
ニューワールドの中でも有名なワイン銘醸地であるカリフォルニアのナパ・ヴァレーにはたくさんのエステートが存在し、その中には「ハーラン・エステート」のように非常に高い評価を得ている生産者も見つけることができます。
カプコンの創業者である辻本憲三氏がナパ・ヴァレーで畑づくりからスタートした「ケンゾー・エステート」も、ワインラベルにEstate Bottledと表記することを許され、高い評価を得ているプレミアムワインの造り手です。
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