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ワインのポリフェノールが糖尿病合併症予防に効果アリ?
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2015年8月7日、メルシャンは赤ワインに含まれるポリフェノールに糖尿病性腎症を予防する効果があることを確認した旨を、日本ポリフェノール学会学術大会にて発表した。
同社の商品開発研究所による発見だ。
糖尿病性腎症は、糖尿病の代表的な合併症のひとつとされている。
高血糖状態が続いて酸化ストレスを受けた腎臓の毛細血管が損傷し、血液の濾過機能が低下することが原因で発症する。
糖尿病性腎症の発症により、たんぱく質が尿に排出されるネフローゼ症候群や、血液に老廃物が蓄積されてしまう尿毒病など様々な症状が引き起こされる。
最終的には腎不全に至り、人工透析が必要となる状態にもなる。
今回の研究で、ポリフェノールの一種であるレスベラトロールには、糖尿病から糖尿病性腎症へ移行してしまうリスクを抑制する働きがあるとのデータが確認された。
糖尿病性腎症を発症したマウスにレスベラトロールを経口投与したところ、糖尿病性腎症の発症リスクが抑制されることを確認したという。
また、レスベラトロールを摂取することで、糖尿病性腎症と同様の酸化ストレスに起因される他の腎症の予防効果も期待できるとメルシャンは発表した。
赤ワインの持つ効能を消費者に訴えることで、販売増加につなげたいとのメルシャンの考えだ。
2015/8/10 日経産業新聞より引用。
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ポリフェノールの効能は今までも様々に取り上げられてきましたが、今回は中高年には気になる糖尿病絡みの効能。いやホント、酒飲みの方は特に要チェックですね!
しかし、体に良い成分がワインに含まれているからと言っても、飲みすぎは結局体に毒ですから気をつけたいものですね……。
「みんなのワイン」編集部にも、「薬は二倍飲んだら二倍効く」と信じ込んでいる人がいるので気を抜けません。
皆様はそんな大人にならないようにご注意ください。