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2020年の日本のスティルワイン国別輸入数量、チリが6年連続第1位
[公開日]
2020年の日本のスティルワイン国別輸入数量の第1位はチリ、6年連続でトップに
財務省貿易統計によると、日本における2020年年間のスティルワイン(葡萄酒「2L以下の容器入り」)輸入数量は約16,390万Lで、前年比93%のやや減少傾向となりました。
スティルワイン輸入数量全体が減少する中、2020年のチリワイン輸入量は約4,910万Lで、前年比+4%と拡大し、国別輸入数量でチリがトップに。
スティルワイン国別輸入数量6年連続NO.1を記録しました。
2020年の”家飲み“需要拡大がチリワイン消費の増加に
2020年は”家飲み“需要が拡大し、チリワインのコストパフォーマンスに優れた品質、中高価格帯も含めた豊富なラインナップ、飲みやすい味わいなどが支持され、購買につながったと分析されています。
また、2007年9月に日本とチリ二国間の「日本・チリ経済連携協定」が発効され段階的に引き下げられてきたワインの関税は、2019年4月
に撤廃されました。
「日本・チリ経済連携協定」発効中の2007年から2020年までの13年間で、チリワインの輸入量は約5倍に拡大しました。
一方、2019年2月に日欧EPAが発効となり、ワインの関税が撤廃となったことで、2019年はEU加盟国産ワインの輸入量が増加しましたが、2020年はその反動に加えて新型コロナウイルス感染対策の外出自粛に伴う飲食店での需要減などにより減少したと見られます。
輸入量2位のフランスワインは約4,525万Lで前年比-4%、3位のイタリアワインは約2,836万Lで前年比-20%と減少し、EU加盟国産ワインの輸入量全体では、前年比で約1割減少しました。
2020年スティルワイン国別輸入数量構成比 チリワインは3割
2020年スティルワイン国別輸入数量構成比において、輸入量1位のチリワイン(30%)、2位のフランスワイン(27.6%)はそれぞれ約3割を占めました。
フランスの他、3位のイタリア(17.3%)、4位のスペイン(11.4%)などを含めたEU加盟国産ワイン輸入量の合計は、構成比で約6割と半数以上を占めています。
ボックスワインや大容量ペットボトル、オーガニックワインなど幅広くラインナップが拡充されるチリワイン
高品質なプレミアムワインからカジュアルに楽しめるデイリーワインまで様々なラインナップが揃うチリワイン。
2020年は、”家飲み“需要拡大を受けて、ボックスワインや大容量ペットボトルワインの展開も各社で増加されました。
中でも、チリNo.1ワイナリー(※)であるコンチャ・イ・トロ社の「フロンテラ」シリーズに2020年8月に新たに加わった「フロンテラ ペットボトル ピノ・ノワール」をはじめとした1500mlペットボトルワインの販売数量が前年比140%と大幅に拡大したことがメルシャン株式会社ニュースリリースにて発表されたことからも、家庭でのワイン消費にチリワインが選ばれていることがうかがえます。
フロンテラ ペットボトル ピノ・ノワール [ 赤ワイン フルボディ チリ 1500ml ]
一方、国別輸入数量で減少傾向にあった欧州ワインでも、オーガニックワインの需要は増加傾向にあります。
メルシャン株式会社での2020年のオーガニックワイン販売数量は、前年比187%と大幅に拡大しています。
「メスタ・オーガニック」、「ベル・フルール」、「ドメーヌ・カズ」、「ラ・コロンバ・ピッコラ」、「コドーニュ バルセロナ 1872」など、欧州産のオーガニックワインのラインナップも増加し、ワイン愛好者に対するオーガニックワインの選択肢も広がっています。
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※INTELVID-Chile 2019
2021/01/29 メルシャン株式会社 ニュースリリースより引用。
【自然派/オーガニックワイン】ベル・フルール オーガニック メルロー 750ml×12本 [ 赤ワイン ミディアムボディ フランス ]
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