ワインNEWS
世界有数の高級ワイナリー「JCBコレクション」がNFCを導入、スマホで商品情報の読み取りが可能に
[公開日]
JCBコレクションがNFCラベルをワインボトルに導入
スマホでラベルを読み込むだけで本物かどうかの確認や限定コンテンツへのアクセスなどが可能に
世界でも有数の高級ワイナリーとして知られる「JCBコレクション」が、NFC(近距離無線通信技術)の導入をスタートするというニュースが公開されました。
JCBコレクションは、ブルゴーニュの名門ボワセ家出身でフランスとカリフォルニアに多くのメゾンやワイナリーを所有するジャン・シャルル・ボワセ(Jean-Charles Boisset)氏がオーナーの、自身の名前を冠したこだわりのワイナリー。
プレミアムワインを多くリリースするJCBコレクションのワインのひとつ、「パッション」のボトルにNFCラベルが導入されることを皮切りに、そのほかのワインへも順次導入予定となっています。
NFCラベルは、スマホをかざして読み取るだけで情報にアクセスできることが大きなメリット。
「パッション」のボトルのNFCラベルを読み取ることで、ワインのテイスティングノートやストーリー、限定コンテンツといった情報に簡単にアクセスすることができます。
QRコードでは読み取りに明るさなどの条件が必要ですが、NFCではそれがなく、ユーザーが簡単にスマホで情報を得ることができる利便性の高さも魅力となっています。
JCBコレクションの創設者であるジャン・シャルル・ボワセ氏は、NFCラベル導入に関して次のようなコメントを寄せています。
ワイン愛好家の皆様は、以前にもまして私達の世界を深く知りたいと思っています。
ワインがどのように作られているのか、素材はどこから来たのか、そしてワイン作りの背景にある個性、また当然のことながら、テイスティングやペアリングの提案に関する情報を求めています。
Avery DennisonとSUKUが実現したNFCタグは、一般的なラベルでは伝えきれないほどの新しいエネルギーとダイナミックなビジョンをワインに与えてくれます。
今回はJCBコレクションにおけるデジタル化への第一歩として、JCBコレクターや愛好家の皆様に限定してご紹介しています。
しかし、これは始まりに過ぎません。
愛好家たちからのフィードバックを基に、今後より多くのお客様に新たな体験を提供することができるでしょう。
技術提供は、サプライチェーンソリューションを提供するSUKU社とラベル材料や機能性材料の設計・製造に特化したマテリアルサイエンス企業であるエイブリィ・デニソン(Avery Dennison)社。
JCBコレクションが導入したNFCラベルのシステムでは、ワインが本物かどうかの確認も可能になるという点も、ユーザーや造り手にとって大きなメリットです。
「数十億ドル規模の被害」とも言われるワインの偽造に対する強力な対策になることから、ワイン業界にとって今後重要な事例となることは間違いありません。
関連企業
JCB by Jean-Charles Boissetについて
JCBは、家族経営のBoisset Collectionの経営者であるジャン・シャルル・ボワセ氏によって創設されました。
ワインとファッションの世界を融合させ、テロワールを超越した贅沢なテイスティングの場と体験を提供することで、ワインの伝統的な枠を超えたスタイルと洗練さを体現しています。
JCBコレクションの限定ワインとスピリッツは、何世紀にもわたって受け継がれてきたブルゴーニュの家族の伝統と、洗練されたテロワールの優雅な探求を融合させたものです。
スタイルの確立に焦点を当てているJCBのワイン、スピリッツ、アクセサリーは、従来の枠を超えた妥協のない個性を体現しており、大胆でユニーク、ミステリアスなコレクションを取り揃えています。
▼ 公式サイト
https://jcbcollection.com/
Avery Dennisonについて
エイブリィ・デニソン(NYSE: AVY)は、多種多様なラベル材料や機能性材料の設計・製造に特化したグローバルなマテリアルサイエンス企業です。
生産する製品は、ほぼすべての主要産業で使用されており、ラベルやグラフィック分野に適用される感圧粘着ラベル材料をはじめ、産業、医療、消費財分野に適用される工業テープ及び各種ボンディングソリューションや、衣料品に適用させるラベルやパッケージ、小売分野にサービスを提供するRFIDソリューションを提供しています。
カリフォルニア州グレンデールに本拠を置き、50カ国以上に進出、従業員は32,000名以上。
2020年には売上70億ドルを達成しています。
▼ Avery Dennison Smartrac 公式サイト
https://avydn.co/2RSQT9k
SUKUについて
SUKUは、分散型台帳技術を活用したサプライチェーンソリューションにより、商取引をより透明で効率的なものにすることを目指しています。
SUKUは、分散型台帳技術が可能にするトレーサビリティを活用することで、ブランドや小売業者に、増加する意識の高い顧客の要求に応えるために必要な透明性を提供します。
小規模サプライヤの参加を促すために、SUKUは参加者にトークンを提供し、参加者はマイクロローンなど、他では利用できない主要な金融サービスへのアクセスが可能となります。
SUKUチームは、DeloitteのBlockchain Labでサプライチェーンや分散型台帳技術における実績を持つ、成功した起業家や企業のリーダーたちで構成されている組織です。
SUKUは、親会社であるCitizens Reserve, Inc.により開発されました(本社:カリフォルニア州ロスガトス)。
▼ 公式サイト
https://www.suku.world/
2021/07/28 エイブリィ・デニソン・ジャパン株式会社 プレスリリースより引用。
JCB No.21 ブリュット・クレマン・ド・ブルゴーニュ【カリフォルニア産・スパークリングワイン・辛口・750ml】
記事内の商品またはサービスに関する価格や消費税表記は記事公開当時のものです。
現在の価格と異なる、もしくは取り扱いが終了している可能性がありますのでご注意ください。