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神田錦町「テラススクエア」屋上農園でワイン造りがスタート!
[公開日]
2017年3月23日、神田錦町の「テラススクエア」の屋上農園にて、ワイン用葡萄の植樹が行われた。
「テラススクエア」は、住友商事株式会社、株式会社博報堂、三井住友海上火災保険株式会社、株式会社大修館書店、安田不動産株式会社の5社が共同で開発した博報堂旧本館を復元した建物で、2015年4月30日に竣工した複合ビル。
神田エリアの活性化を目指す「神田街づくりプロジェクト」のランドマークとなっている建物だ。
「URBAN VINEYARD」と名付けられたこのプロジェクトは、神田エリアに拠点を構える住友商事株式会社、株式会社博報堂、三井住友海上火災保険株式会社、株式会社大修館書店、安田不動産株式会社、神田エリアに事務所を構えるデザインコンサル会社の51%(五割一分)、デザイン事務所のサカキラボ、富山県氷見市のワイナリーSAYS FARMによる共同事業となる。
その屋上に位置する地上13m・広さ50㎡の農園に、SAYS FARM提供のピノ・ノワール種の苗30本が植樹された。
街中でのワイン醸造は、ワイナリーこのはなや島之内フジマル醸造所など前例がある一方、オフィス街でワイン用の葡萄栽培を行う例はまだ珍しい。
自社栽培を行っているSAYS FARMも、オフィスビルに囲まれた環境での葡萄栽培は初めて。
富山県氷見市から定期的に出向いての監修となる。
「テラススクエア」開発5社は、「ワインを通じて街を想う。そのシンボルとして、この都会で育つブドウの苗の姿を見てもらいたい。」との想いから、SAYS FARMに栽培監修を依頼したという。
東京の都心、オフィスビルの屋上から始まる酒造りそのものは、実は前例がある。
神田美土代町に位置する住友商事美土代ビルの屋上には、空調機の夏場のピーク消費電力削減の目的で、サツマイモが栽培されている。
2016年、そのサツマイモを使用した焼酎「頂(いただき)」が完成した。
神田の老舗酒店「豊島屋本店」の協力を得て造られた「頂」は、住友商事美土代ビル産のサツマイモの使用割合は10%弱だが、2017年はさらに割合を増やして仕込むことを予定している。
ワインの醸造には、「テラススクエア」屋上農園のピノ・ノワール種30本から収穫した葡萄に加え、SAYS FARMが栽培する同種の葡萄も使用する予定となっている。
SAYS FARMでは、「テラススクエア」屋上農園での植樹と同時期に、富山県氷見市の自社畑にピノ・ノワール種の苗を植える。
収穫した葡萄の醸造は、SAYS FARMの醸造所で行う予定。
2020年春頃に、ワイン1樽(ボトル300本分)が完成する見通しだという。
2020年は、「神田街づくりプロジェクト推進計画」がひとつの区切りを迎える年でもある。
今後は、テラススクエアの葡萄畑を街のシンボルとして、「URBAN VINEYARD」に参加している51%(五割一分)やサカキラボ等の地元の人々やオフィスワーカーと、インポーター・レストランオーナー等、神田エリアのワイン関係者が集まる収穫祭等のワインイベントをテラススクエアやその周辺で定期的に開催し、ワインを通したコミュニティづくりを目指していく。
2017/03/27 住友商事株式会社 プレスリリース、
住商スクラム LIVE REPORTS Vol.5、
ensemble「URBAN VINEYARD プロジェクト始動!」より引用。
[外部リンク]
SAYS FARM
51%(五割一分)
サカキラボ
株式会社博報堂
住友商事株式会社
三井住友海上火災保険株式会社
株式会社大修館書店
安田不動産株式会社
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東京オリンピック開催年でもある2020年を記念するワインになりそうです。
しかも空中庭園と呼ぶこともできそうな、地上13mに位置する屋上農園。
収穫されるピノ・ノワールはどんな味わいになるのか、とっても興味深いですね♪
日本産の「日本ワイン」がブランド力を高めつつある昨今、新たなブランドに神田産ワインが加わる日が来るかも!?
続報を注目していきたいと思います!