知ってる?ワイン話
トレジャリー・ワイン・エステーツのサステナビリティ対策~ワイン造りにおけるSDGs
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世界環境デーに合わせ、ワイン造りのSDGsを考える
トレジャリー・ワイン・エステーツの環境面でのサステナビリティ対策
6月5日は「世界環境デー」として国連が定めた国際的な記念日です。
環境破壊による気候変動などが激しい昨今、あらゆる産業や活動に対しても環境保全の配慮が今まで以上に必要とされてきています。
プレミアムワイナリーを所有し、ワインメーカーでもあるトレジャリー・ワイン・エステーツ・ジャパン株式会社(以下:トレジャリー・ワイン)では、この課題に積極的に取り組み、特に「環境管理」の面で大きな成果を挙げています。
「環境保全に対する関心を高め啓発活動を図る日」として制定された世界環境デーをきっかけに、ワイン愛好家の皆様にも、環境保全に向けたワインの造り手の取り組みの一例から、ワイン選びと環境について考える機会にしていただければ幸いです。
SDGsとは?
「Sustainable Development Goals」の略称で、持続可能な開発目標を表したものです。
2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するための17項目から成る目標が掲げられています。
トレジャリー・ワインが取り組みを強化しているSDGsの7項目
SDGsの持続可能な開発目標として挙げられている17項目のうち、7項目に対しトレジャリー・ワインは独自で取り組みを強化しています。
サステナビリティミッションとして「トレジャリー・ワインが行うすべてのことを持続可能なものにすることで、トレジャリー・ワインに触れるすべての人に長期的な価値を創造する」ことを掲げ、主に社会責任、環境管理、健康・安全、消費・マーケティング責任の側面で注力。
中でも「環境管理」においてその結果は著しく、2018年から2019年にかけ、以下6点の成果を上げています。
■第3機関によるサステナビリティの認証100%を継続的に獲得
■オーストラリア、ニュージーランド、およびアメリカのワイナリーと施設において、社内規定のサステナビリティ基準を100%クリア
■使用水量の効率15.8% 上昇
■使用電力の効率15.4% 上昇
■二酸化炭素排出量11.9% ダウン
■96.8% 廃棄物の分別を達成
SDGs:6 雨水貯蔵を実現し水の効率を15.8%UP
トレジャリー・ワインは、SDGs項目「6:安全な水とトイレを世界中に」の実現のため、時間の経過に伴う環境への影響の低減に努めており、天然資源をより効率的に利用する方法を常に模索しています。
所有するベリンジャーワイナリー(米国)の井戸から汲み上げられる地下水の量を減らすために、2つのワインタンクを再利用し、雨水を貯留および貯留するため専用のタンクを設置しました。
雨季には、1,700キロリットルを超える雨水を回収して貯蔵し、施設の復水器で使用可能に。
これにより、抽出される地下水の量が減るだけでなく、排水からの化学処理にかかる技術や薬品原料などの減少にもつながっています。
SDGs:7、13 電力省エネ対策によりエネルギー効率を15.4%UP!
SDGs項目「7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「13:気候変動 に具体的な対策を」のため、エネルギー効率を高めるための継続的な改善に焦点を当てています。
製造期間中、95,000トン以上の葡萄を粉砕するために製造設備では最もエネルギーが消費されます。
2019年度はヴィンテージプロセスを最適化し、エネルギーの使用と効率を改善。
このワイン製造設備では以下の方法で900,000キロワットの電力省エネを実現しています。
• 赤ワイン発酵の温度を上昇させる
• セラーに入っている白ワインの発酵段階の攪拌器を止め、遠心分離性のタンクによる発酵プロセスに変更させる
SDGs:6、13 二酸化炭素排出量 11.9% DOWN!
SDGs項目「6:安全な水とトイレを世界中に」「13:気候変動に具体的な対策を」の実現のため、オーストラリアにあるカベルネ・ソーヴィニヨンの最も古い生産地にて、乾式栽培を行うことで二酸化炭素の排出量削減を実現。
湿った数十年(1970年代)と乾いた数十年(1980年代)を含む64年間でさまざまな気候を経験していることから、干ばつへの適応と耐性を備え、乾燥した古い葡萄の活用を見出してきました。
トレジャリー・ワインのこの選択は、自然の干ばつへの強さの発見にもつながりました。
将来のカベルネ・ソーヴィニヨンの植栽のため、葡萄の木を繁殖させる取組にもつながっています。
SDGs:12 埋め立てから転用された廃棄物 96.8%!
SDGs項目「12:つくる廃棄物の分別システム、再利用プランを会る責任、つかう責任」を意識した活動として、企業全体で取り組んでおり、その結果埋め立てから転用された廃棄物は96.8%にも上りました。
• ペーパーレスの観点から、ペーパータオルからハンドドライヤーへ変更。月40kg使用していたタオルの削減に成功。
• ワインフィルターカートリッジ、壊れた照明または古い照明など「リサイクルが難しい」アイテムを一般廃棄物から分離して適切に廃棄。これにより、4か月間にわたり埋立地からの約4トンの廃棄物を迂回。
第3機関から継続的に認証を受けることによりサステイナブルワイン農法のリーダーとしての信頼を獲得
トレジャリー・ワインは、所有するワイナリーおよび契約農家全ての畑において、各国の第三者機関より認証を獲得。
これにより、SDGsに積極的に取り組む企業として信頼を獲得しています。
環境にやさしい、持続可能なワインづくりを目指しており、ワイン=葡萄畑という概念だけでなく 葡萄以外の様々な植物を植えることで、地域の生態系を維持し、益虫を惹きつけることにより土壌の栄養バランスを高め、余分な薬剤散布を縮減する事ができます。
また、ソーラーパネルや雨水を貯留するなどの再生可能エネルギーの積極的な採用により、ワインを通じて自然と人間が長期的に 共存できるような環境整備をしています。
これらの取り組みから、サステイナブルワイン農法のリーダーとなるべく、農環境から社会・人の共存を目指し、製品を通じて長期的な価値を人々へ創造することを目指して日々注力しています。
【第3機関からの認証】
<オーストラリア>
• エントワイン・オーストラリア
<ニュージーランド>
• サステイナブル・ワイングローイング・ニュージーランド
<イタリア>
• VIVA・サステイナブルワイン・ISO 14001
<アメリカ>
サステイナビリティ・イン・プラクティス
カリフォルニア・サステイナブル・ワイングローイング
フィッシュフレンドリー・ファーミング
ナパ・グリーン
トレジャリー・ワイン・エステーツについて
オーストラリア証券取引所(ASX)に上場している世界最大級のワイン会社。
ペンフォールズ、ウルフ・ブラス、ボーリュー・ヴィンヤード、べリンジャー、ペッパージャック、ローソンズ・リトリート、マトゥア、ウィンズ・ クナワラ・エステートなど、トレジャリー・ワインでは世界中で多くの賞を受賞しているワインブランドを有しています。
トレジャリー・ワインでは、国際的に認められたワインの産地において世界トップクラスの生産設備を投じ、展開ブランドのプレミアム化とブランド主導のマーケティングに焦点を当てています。
所有、リース、第三者所有など異なる所有形態の葡萄畑から供給される葡萄が、トレジャリー・ワインの源となっています。
現在、ワインメーカー、葡萄栽培家、販売、マーケティング、流通、サポートスタッフなど3,500名に上る従業員を擁しており、トレジャリー・ワインのワインは、世界100ヵ国以上で販売されています。
2020/06 トレジャリー・ワイン・エステーツ・ジャパン株式会社 ニュースレターより引用。
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