初心者でも3分でわかる!ワイン用語集
ブショネ
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汚染されたコルク栓が原因となってボトル内のワインが品質劣化すること
ブショネとは、ワインボトルのコルク栓についた細菌の繁殖、または特定の細菌と消毒用塩素が結びつくことによって発生するトリクロロアニゾール(TCA)という化合物によりワインが劣化してしまう現象を指します。
「湿った段ボール」「腐った野菜」に例えられる、不快なにおいがそのシグナル。
ただし、においの強さはそれぞれなので、中には気づかず飲んでしまうケースもあるそうです。
ブショネとなったワインは、飲んでも体に害はないとのこと。
とはいえそのままではとても飲めない場合は、煮詰めてにおいをすべて飛ばして料理に使うといった方法で消費することも多いようです。
【初心者でもすぐわかる】細菌のせいで発生しちゃう悪臭…天然コルクゆえの宿命
ブショネ(bouchoneé)はフランス語でコルク栓を指す「ブション(bouchon)」が元になった言葉だそうです。
「湿った段ボール」などに例えられる悪臭がブショネのシグナルですが、ワインの世界では「コルク臭」とも表現されるため、体験したことがない人にとっては「コルクからコルク臭がするのは普通のことでは?」と疑問に思われることも。
また、還元臭と呼ばれるにおいや、ビオワインなどに多いビオ臭と呼ばれるにおいもブショネと間違われることがしばしばあるそうです。
ブショネならではの特徴としては、「生物として危険と感じるタイプの不快さ」「時間が経つにつれて不快なにおいが増す」といったところがあります。
還元臭は時間の経過で消えるため、容易に見分けることが可能です。
また、ビオ臭は、人によっては不快かもしれませんが、危機感のあるにおいとは異なるという点で見分けられるでしょう。
ブショネのにおいは一度体験するとすぐに理解できる類のものですので、可能であれば、懇意にしている飲食店やワインショップ、ワインスクールなどで体験させてもらったり、学習用キットを使ってみると良いかもしれません。
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天然素材であるコルクを使うからこそ発生するブショネは、ワインメーカーなどの努力で減ってはいるものの、どうしてもゼロにはできないもの。
ブショネの発生を防ぐための工夫を重ねているにも関わらず、5%ほどの割合で発生すると言われています。
また、見た目では判別できないため、開封して初めて発覚するのも厄介です。
レストランでソムリエが開封後にコルクの香りを確かめるのは、ブショネが発生していないかどうかの確認でもあるのです。
その後、ホストにテイスティングを促すのも同じで、ワインが注文した銘柄と合致しているかどうかだけではなく、健全な状態であるかどうかをチェックする場面という訳です。
では、もしレストランでブショネが発覚した場合はどうなるでしょうか。
この場合は、すぐに交換してもらえるのが一般的。
(自分で持ち込んだワインの場合はまた別ですが……)
しかし、ショップで購入したワインを家などで開封したらブショネだったという場合は、ショップによって対応が異なります。
交換に対応してくれるショップもあれば、返金・交換には応じないショップもあり、これはお店の規模に関係なく、対応はそれぞれです。
特に高価なワインを購入する際は、ブショネ対応についてあらかじめよく確認しておく方が良いでしょう。
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