初心者でも3分でわかる!ワイン用語集
リゼルヴァ
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ワイン法で定められた、通常より長く熟成したワイン
特定の期間を樽で熟成させたワインを差します。
イタリアでは「リゼルヴァ(Riserva)」、スペインでは「レセルヴァ(Reserva)」、ポルトガルでは「レゼルヴァ(Reserva)」、そのほかの国では「レゼルヴ、リザーヴ(Reserve)」という呼称になっています。
リゼルヴァ(に該当する呼称)をラベルに記載するにあたり、特に規定はない国と、ワイン法で規定されている国の両方が存在します。
イタリア、スペイン、ポルトガルでは、それぞれの国のワイン法によって熟成期間や樽の使用、アルコール度数といった規定が定められており、国ごとに規定の内容も大きく異なるため、リゼルヴァと記されたワインでも違いが大きいという特徴があります。
また、ワイン法によるリゼルヴァの規定がない国では、熟成期間が長めであったり、新樽の使用率が高かったりといった、スタンダードクラスのワインよりもワンランク上のワインに冠している傾向が多いようです。
【初心者でもすぐわかる】通常より長く熟成させたワインや、ワンランク上に位置づけられているワイン
「リゼルヴァ(Riserva)」、「レセルヴァ(Reserva)」、「レゼルヴァ(Reserva)」、「レゼルヴ、リザーヴ(Reserve)」と、似た名称であることから、共通のルールがありそうに思えますが、実際はそれぞれ異なる規定によるワインだったり、ワイナリーが特別感を出すために使用していたりと様々な意味を持つ言葉です。
ワイン初心者にとっては、混乱しやすいキーワードのひとつかもしれません。
イタリアのワイン法では、「リゼルヴァ」と名乗るワインには熟成期間が定められています。
スペインの「レセルヴァ」は、赤や白などワインのタイプごとの最低熟成期間やオーク樽の使用など、やや細かくワイン法で規定されています。
ポルトガルの「レゼルヴァ」は、イタリアやスペインとは大きく異なっており、アルコール度数が法定最低度数よりも高く、かつガラス瓶に詰められていることといった規定が設けられています。
その他の国では、「レゼルヴ、リザーヴ」といった言葉が用いられることがありますが、ワイン法などでの規定は特にありません。
通常のワインよりも長く熟成させていたり、新樽率が高かったり、特定の区画の葡萄だけを使用しているなど、ワイナリーが特別感を出したいワインに「リザーヴ」などを冠する傾向が多く見られます。
日本ワインでも「プライベートリザーブ」「スペシャルリザーブ」といった言葉を冠したワインが見られますが、法律などによる規定はなく、特別な製法を用いていたり、スタンダードなワインよりもワンランク上の位置づけでリリースしたワインという意味合いがほとんどです。
生産国によって意味合いの異なる言葉ですので、「Reserva」などのキーワードを目にした時は、そのワインの生産国をチェックすると、どういうワインかの予想が立てやすくなるかもしれませんね。
シャトー安曇野 スペシャルリザーヴ[2017]安曇野ワイナリー(赤ワイン 日本)
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