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ヴーヴ・クリコによるバルト海の海底セラーでワインを熟成させる世界初の実験“Cellar in the Sea”
[公開日]
ヴーヴ・クリコがワインの海底熟成に取り組む“Cellar in the Sea(海のセラー)”
サヴォアフェール(匠の技)を体験できるブランド初の一般向けツアーも開催決定
卓越したシャンパーニュで世界を魅了するメゾン、ヴーヴ・クリコが海底での熟成プロセスを調査する意欲的な実験プログラムを2014年より開始しています。
“Cellar in the Sea(海のセラー)”と名付けられたこのプログラムは、バルト海の深海にシャンパーニュの貯蔵庫を建造し、イエローラベル ブリュット(750ml、1500mlのマグナムボトル)、ヴィンテージ ロゼ 2004、そしてドゥミ・ セックの4種を貯蔵し、ヴーヴ・クリコのメゾンセラー「クレイエール」との熟成の比較研究を行うというもの。
2014年から2054年までと、40年間もの長期間にわたるこの一大プロジェクトにおいて、2023年の夏至である6月21日に、熟成状態をチェックする2回目のテイスティングが実施されることが発表されました。
さらに、初の試みとして、フランスのシャンパーニュ地方からバルト海に浮かぶフィンランド領オーランド諸島を結ぶ、一般向けツアーの開催も決定されました。
2023年6月22日~25日に開催される一般向けツアー「ソレール・ヴォヤージュ(太陽のように輝く旅路)」では、ヴーヴ・クリコのメゾンセラー「クレイエール」の見学や、ヴーヴ・クリコのプライベードホテル「ホテル・ドゥ・マルク」でのディナー体験に加え、ダイビングにてヴーヴ・クリコの希少なワインボトルを収めた深海の「オーランド・ヴォルト」を訪れるなど、数々の貴重な体験を楽しむことができます。
2023年は、ヴーヴ・クリコが残したかけがえのない遺産を探求する魅惑的な旅を、シャンパーニュを通じて、さらにはツアーにて直接体感できるスペシャルな一年となるに違いありません。
Cellar in the Sea(海のセラー)について
“Cellar in the Sea(海のセラー)”は、ワインの熟成プロセスのさらなる解明を目的とし、ヴーヴ・クリコが進めている実験プログラムです。
プロジェクトのきっかけとなったのは、2010年、あるダイビングチームがバルト海のオーランド諸島沖に沈む難破船から発見された168本のシャンパーニュのボトルでした。
168本の内、47本はマダム・クリコの存命中に瓶詰されたヴーヴ・クリコであり、引き揚げたボトルの中身を調査すると、醸造時からほとんど品質が損なわれていない甘い風味のワインであることが確認されました。
200年以上オーランド諸島の海底に眠っていたボトルは、光が届かず低温が保てる深海という保存条件が功を奏し、超長期の熟成が行われていました。
海の中で発見されたワインの保存状態は、特殊な環境がもたらした偶然の産物であることを把握したヴーヴ・クリコは、2010年7月16日に引き上げられた沈没船が発見された地点近くの海中に「オーランド・ヴォルト」と名付けた海底貯蔵庫を建造しました。
海底には、ワインの熟成を成功させるために欠かせない3つの条件(光の遮断、一定の低温、コルクにかかる圧力のバランス)が揃っており、自然がもたらす新たな可能性をさらに追求します。
バルト海の海底は、塩分濃度が低く(他の海の20分の1)、一年を通して水温が常に4℃に保たれるという独特の条件に恵まれており、さらに水深40mでは海草がボトルに付着しないため、ワインにヨウ素の風味が含まれることもないという、ワインの貯蔵にとって最も重要な三つの条件が整っています。
ヴーヴ・クリコの厳選した4種のシャンパーニュを、バルト海の海底に2014年から2054年までの40年もの長期にわたり貯蔵させ、フランスのランス地方に位置するメゾンセラー「クレイエール」で管理されているシャンパーニュとの比較を行うというのが、“Cellar in the Sea”の概要です。
プロジェクトに使用するキュヴェは、ヴーヴ・クリコを代表する4種のキュヴェ。
保存環境がワイン全般と熟成のプロセスにもたらす変化について、より広範で詳細な知識を取得することを目指し、それぞれのキュヴェには異なる実験目的が設定されています。
【実験対象となっているキュヴェとその目的】
●イエローラベル ブリュット (750ml)
熟成プロセスを通じてヴーヴ・クリコ メゾンのスタイルが変化していく過程を分析
●イエローラベル ブリュット (マグナムボトル 1500ml)
ボトルの液体容積が長期熟成に与える影響を分析
●ヴィンテージ ロゼ 2004
ロゼ シャンパーニュの熟成、特に赤ワインをブレンドすることによる影響を検証
●ドゥミ・セック
糖分が熟成に与える影響を分析
バルト海に沈む難破船から見つかったシャンパーニュのボトル。 168本の内、47本はマダム・クリコの存命中に瓶詰されたもの
ソレール・ヴォヤージュ(太陽のように輝く旅路)」について
シャンパーニュと冒険を愛する人のための「ソレール・ヴォヤージュ(太陽のように輝く旅路)」は、ヴーヴ・クリコのライフスタイルと、トップクラスのシェフたちによる1度限りの美食体験、そして類まれなるワインのサヴォアフェール(匠の技)を体験できる、ヴーヴ・クリコ初の企画です。
日程:2023年6月22日(木)~6月25日(日)
販売数:ダブルルーム14室
旅費:ご予約内容に応じて決定
お申込み:https://www.veuveclicquot.com/ja-jp/cellar-in-the-sea-experience
【スケジュール】
■ヴェルジーとホテル・ドゥ・マルク - シャンパーニュの中心地
旅のはじまりはフランス シャンパーニュ地方から。
葡萄畑とメゾン ヴーヴ・クリコ伝統の栽培区画が広がるヴェルジーの菜園でのガーデンランチや、ユネスコ世界遺産に登録されたヴーヴ・クリコのメゾンセラー「クレイエール」を見学。
夜は、ヴーヴ・クリコのプライベードホテル「ホテル・ドゥ・マルク」で、ラ・グランダムをメインにしたガラ・ディナーを開催します。
■空と海を結ぶソレール・ヴォヤージュ - シルヴァシャール
空路で移動した後、歴史的なスクーナー船「Albanus(アルバヌス)」に乗船し、美しい帆船で次の目的地のシルヴァシャール島へと移動。
喧騒から離れた離島で2泊滞在し、大自然に囲まれた土地の文化を満喫しながら、降り注ぐ陽光のもとで行われる夏の祝祭に合わせて島を訪れ、花飾りや伝統音楽、島内観光、伝統的な魚釣りなどを楽しむことができます。
■ワイン醸造をめぐる発見とオーランド・ヴォルト
ヴーヴ・クリコのセラーマスターを務めるディディエ・マリオッティが、自ら創り上げたサヴォアフェール(匠の技)とテイスティングのテクニックを学び、さらにメゾンでもっとも希少なヴィンテージ シャンパーニュの数々が紹介されます。
また、地元を代表するトップクラスのシェフたちが、土地に伝わる調理法から着想を得て創作した伝統料理を味わい、2010年にあの沈没船を発見したトレジャーハンターであるダイバーの案内で、ヴーヴ・クリコを収めた海底貯蔵庫「オーランド・ヴォルト」を見学します(ダイビング経験のある方のみ対象)。
ヴーヴ・クリコの自社セラー「クレイエール 」/ フィンランド領 オーランド諸島 シルヴァシャール島
2023/04/20 MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社 プレスリリースより引用。
ヴーヴ クリコ ホワイト ラベル ドゥミ セック 箱なし 750ml 並行品 シャンパーニュ 白シャンパン やや甘口 ワイン ((VAVC22Z0))
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