初心者でも3分でわかる!ワイン用語集
澱
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果汁に含まれるポリフェノールやタンニン、たんぱく質などの成分が結合した塊
ワインの中に、ふわふわとした沈殿物があるのを見たことはありませんか?
これは「澱(おり)」と呼ばれる物質で、葡萄果汁の発酵やワイン熟成において発生する、ワインに含まれる成分が結合したものです。
ワイン醸造において、酵母はアルコール度が15度に達すると死滅していきますが、こうした酵母の残骸にポリフェノールやタンニン、たんぱく質などが結びついたものが「澱」と呼ばれる沈殿物となります。
身体に害のあるものではないため、ワインを澱ごと飲んでも問題はありません。
ただし、口の中に澱が入ると飲み心地が悪く感じられることがあるため、飲む際には澱を取り除くのが一般的です。
【初心者でもすぐわかる】ワインの成分から生まれる物質で、飲んでも害はありません
ワインボトルの中に含まれる「澱」は、基本的には安全な物質です。
ワインの中に澱がふわふわと漂ったまま飲んでも、健康を害する心配はほぼありません。
とはいえ、大量に澱が含まれていたり、質の悪い澱がある場合は風味や飲み心地が悪く感じられますので、澱のあるワインは飲む前にしっかりと沈殿させておき、澱を取り除いてグラスに注ぐことが一般的です。
長期熟成したワインは抜栓の数日前からボトルを立てて保管することが推奨されていますが、これは、長期熟成したワインには澱がたくさん含まれていることが多く、ボトルを立てて澱を底に沈殿させるためでもあります。
なお、ワインの中には、瓶の中にあえて澱が残されている場合があります。
澱を含んだままにしておくことで、ワインの風味や質感が向上することを目的とした手法です。
ワインが澱と接し続けることで、味わいに深みや厚みが増すことが期待されます。
さらに、澱はワインの酸化を防ぎ、風味の変化を抑える効果もあります。
このため、超長期熟成タイプのワインなどは、酸化のスピードを抑えてゆっくりと熟成が進むよう、澱をあえてボトル内に残しているものが多く見られます。
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