初心者でも3分でわかる!ワイン用語集
カルトワイン
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少量生産で高品質な、超レアのプレミアムワイン
主に、カリフォルニアのワイン銘醸地ナパ・ヴァレーで生産される高品質かつ超少量生産のワインに使われる言葉です。
生産数の少なさから、愛好家たちが早期に買い付けてしまうことも多く、市場に出回ることが少ないという特徴があります。
高品質かつ超レアなワインに対する呼称であり、ナパ・ヴァレー以外で造られたワインに対しても使用されています。
【初心者でもすぐわかる】「カルト=少数の熱狂的ファン」を持つワイン
「カルト」と聞くと、なんとなく不穏なイメージが浮かんでしまうかもしれませんが、「カルトワイン」のカルトは「少数の熱狂的ファン」といった意味で使われているものと思われます。
「カルトムービー」と同様に、一般大衆に広く愛されるというよりは、ファンの人数は少ないものの非常に強い支持を得ているワインと言っても良いでしょう。
カルトワインという呼称が出始めた起源ははっきりとはしていませんが、主に、カリフォルニアのナパ・ヴァレーにカルトワインと呼ばれる銘柄が多く見られます。
もともとナパ・ヴァレーはワイン生産地としては歴史が新しいニューワールドであり、造り手も家族経営など小規模なワイン生産者が多い傾向があります。
アメリカ国内どころかナパ・ヴァレー周辺だけで流通しているような、まさに”知る人ぞ知る”といったワインも珍しくない生産地です。
そうした中で、ナパ・ヴァレー産の超少数生産ワインが有名なワイン評論家ロバート・パーカー氏に高く評価されたことをきっかけに、世界のワイン愛好家たちの注目を集め、今まで以上に入手が困難なカルトワインへと変化を遂げました。
カルトワインとして著名な銘柄は、「ハーラン・エステート レッド・ワイン」「スクリーミング・イーグル カベルネ・ソーヴィニヨン」「シン・クア・ノン」などが挙げられます。
スクリーミング イーグル カベルネ ソーヴィニヨン 2018
もともと生産量が少なかったことに加えて需要も高いカルトワインは、ワインショップで購入することはかなり難しい品です。
生産者に直接申し込む形での購入のみとなっているワインがほとんどであり、それでも希望者リストに名前が載ってから実際に購入可能になるまでは数年かかることも珍しくないそうです。
ちなみに、カルトワインはナパ・ヴァレー産のものだけではありません。
ワイン生産地として長い歴史を持つフランスにも、カルトワインに該当する銘柄があります。
世界一高いフランスワインと呼ばれる「ロマネ・コンティ」は、世界のワイン愛好家が認める最高級品であることに加え、年間生産量も6000本程度と少なく、まさにカルトワインに該当します。
ドメ-ヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ・エシェゾー ・2000年
「神の雫」に登場した超濃厚で知られるイタリア産ワイン「ミアーニ」もまた、人気の高さと生産量の少なさで、カルトワインと呼ぶことができます。
また、上に挙げた銘柄だけでなく、新たなカルトワインも生まれており、ワイン愛好家だけでなく投機家からも熱い視線を向けられています。
ワインの世界の奥の深さがよく理解できるジャンルのひとつと言えそうですね!
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