初心者でも3分でわかる!ワイン用語集
シャンパン
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フランスのシャンパーニュ地方で生産される、特定の条件を満たしたスパークリングワイン
シャンパンはスパークリングワインの一種ですが、フランスのワイン法で定められた特定の条件を満たす必要があります。
フランスのシャンパーニュ地方で、特定の葡萄品種を用いて、シャンパーニュ方式で生産されていることに加え、熟成期間やアルコール度数などの様々な条件を満たしたもののみがシャンパンを名乗ることが許されます。
葡萄品種や醸造方式の条件を満たしていても、生産地が違っていたり、熟成期間が規定に満たないものは、シャンパンとは呼ばれません。
【初心者でもすぐわかる】フランスのシャンパーニュ地方で生産される、特定の条件を満たしたスパークリングワイン
ワインに詳しくない方の中には、発泡性のワインをシャンパンと呼んでしまっている方を見かけることがありますが、シャンパンはスパークリングワインの種類のひとつで、特定の条件を満たしたもののみが名乗ることを許されている呼称です。
「発泡性のワイン=スパークリングワイン」は正しいですが、「スパークリングワイン=シャンパン」は誤りですので、注意が必要です。
フランスのワイン法で定義されたシャンパンには、産地や栽培方法、使用する葡萄品種、醸造方法など様々な条件が設けられています。
大きな条件としては、以下のようなものが挙げられます。
●シャンパーニュ地方で生産されていること
●瓶内二次発酵(シャンパーニュ製法、トラディショナル方式)によって生産されていること
●使用して良い葡萄品種は、シャルドネ種、ピノ・ノワール種やピノ・ムニエ種などピノ系品種、アルバンヌ種、プティ・メリエ種に限定
●15ヶ月以上の熟成を経ていること
このほかにも、栽培の手法や1ヘクタール当たりの収穫量、アルコール度数といった条件が定められており、それらをクリアしたものでなくてはシャンパンと名乗ることはできません。
シャンパーニュ製法とも呼ばれている瓶内二次発酵は、樽内で熟成させたワインを酵母とショ糖とともに瓶詰してアルコール発酵させるという手法です。
一度発酵してワインになった液体を瓶詰めしてから再度発酵させるという形式から、瓶内”二次”発酵と呼ばれています。
ワインをもう一度発酵させて発泡酒に変えるとは、時間と手間がかかる手法ですね。
かつては上流階級にのみ愛飲されていた高級ワインであったシャンパンですが、現代では比較的リーズナブルな価格帯のものも多く流通しています。
しかし、温暖化の影響から、シャンパーニュ地方で伝統的な葡萄品種の栽培が難しくなっているという懸念もあり、もしかすると今後は再びセレブの間でのみ消費されるものになってしまうかも……?
そんなシャンパンの代表的な銘柄を、いくつかご紹介します。
まずは「ドン・ペリニヨン」。
日本でも広く知られる最高級シャンパンの銘柄です。
近年は日本でも定番化した「アルマン・ド・ブリニャック」。
メタリックなボトルとスペードのマークのキャッチーさも人気です。
ロシア皇帝アレクサンドル2世のために作られた「ルイ・ロデレール クリスタル」。
まさにセレブリティのためのシャンパンです。
ルイ ロデレール クリスタル ブリュット ヴィンテージ 2008
このほかにも、ワインショップではガラスケース越しにしか見ることができないシャンパンがたくさんあります。
シャンパンは日本ではシャンパーニュ、古くはシャンペンなどとも呼ばれ、輸入元や販売元などによって表記が分かれることもしばしば。
ちなみに、フランスのシャンパーニュ委員会からは、フランス語の発音に近い「シャンパーニュ(Champagne)」が推奨されているそうです。
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