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【月の港に続く道 第10回】ワインでダイバーシティ~つながるワイン~

[公開日] 2020年07月01日

【月の港に続く道 第10回】ワインでダイバーシティ~つながるワイン~
『「ビズ・ワイン」革命始まる』著者の今西正典氏による、生涯続くワインライフを楽しむためのスペシャルコラム『月の港に続く道』第10回。
最終回となる今回は、多様性の進む現代においてワインを活用することを提案します。
ワインには、人と人をつなげる力があります。
ダイバーシティの実践にワインを役立てるには、どんな配慮が必要でしょうか。

「月の港」ボルドーへ続く道を、楽しみながら歩いてみましょう。

第10回 多様性の中にワインという共通項を~つながるワイン~

分断社会の今だからこそ、ワインが持つ人同士を結ぶ力を活かそう

世界中どこでも同じかもしれませんが、私たち日本人も育った時代や地域、生活環境によって身につく人となりや価値観にはかなりの違いが生じます。
身近な人間関係で言えば、親子間や、企業内のたて組織でさえ、意識の中に相手との間になんらかの垣根を感じてしまうものです。
団塊の世代、バブル世代、ロスジェネ、ゆとり・・・それぞれの年代でお互いに理解しきれない価値観の違いが実在すると感じられる方も多いと思います。

父親と息子という間柄も、子供が自立して社会に出てしまえば接点は減りがちです。
今更、お互いに距離を縮めようと思うこともありません。
お互いに共通の話題を探すのに四苦八苦するありさまです。
でも、ふと一緒に外出した際に、父親が思いがけず「旨いワインでも買って帰ろうか」と声をかけてきたことがありました。
父親にワインのイメージが無かっただけに、何か暖かい驚きを感じ思わず少し微笑みました。
その晩は、母親や兄弟も交えてワインをシェアしながら、短い時間ですが会話が弾んだことを思い出します。

ビジネスでの人のつながりを円滑にするワイン

企業で飲み会と言っても、今どき喜んで参加する若手は皆無です。
でも、ワイン会と命名すると、日頃は来ない女性スタッフも手を上げて来てくれたりします。
ワインには、年齢や性別、国籍の垣根を取り払い、人を結びつける力があります。

私は、ビジネスでアジア各地に出張機会がありますが、どこの国でもワインはある種あこがれの飲み物です。
欧米や日本ほど市民の生活には根づいていませんが、富や豊かさ、グロバールスタンダートの象徴として位置づけられているようです。
日本にも様々な外国人が暮らすようになってきています。
それは、従来のエリート層の外国人よりも、ワーカーや研修生のような一般人の方が圧倒的に多くなっています。
人口減少社会において外国人労働者のニーズは必然であり、それらの人々を受け入れる多様性が求められています。

工場や建設現場の組織でも飲みニケーションは必要ですが、外国人に日本酒や焼酎を半ば無理やり勧めるのは痛々しささえ感じます。
できれば、母国でも人気のあるワインに代えてあげれば、かなり会話も弾み、モチベーションもあがると思います。

ワインの好みにもお国柄があります。
中国人は、圧倒的にボルドーの赤に固執します。
白ワインやスパークリングはほとんど飲みません。
元来、冷たい飲み物を好まないからかもしれません。
フィリピンでは、オフドライの少し甘口が好まれるようです。
インドネシアは地理的な要件からか、オーストラリアワインに慣れています。
ベトナムは旧宗主国のフランスワインを出せば、間違いないでしょう。
シンガポールでは、日本と同じく輸入ワインが豊富に流通しています。
タイでは近年、自国産ワインにも注目が集まっています。

ダイバーシティの実践にワインを役立てよう

海外に出ると、自国のことを考え直す機会にもなります。
自国を知り、日本人としてのアイデンティティを示すことも必要です。
外国人とワインを語るうえで、是非とも把握しておく必要があるのは日本ワインです。
日本も北緯30度から50度のワインベルトに位置するニューワールド生産地です。
現在、奈良県と佐賀県以外の都道府県にはワイナリーがあります。
なかでも、山梨県の甲州、長野県のメルロー、北海道のピノ・ノワールは、日本独自の個性が明確に表れた世界標準のブランドワインと言えます。
機会があれば、ワイン通の外国人とともに味わって頂きたいと思います。

外国人との接点は今や、東京や大阪など大都会だけではありません。
身近なコミュニティの中でも少なからず関わりが生じて来るでしょう。
そんな折には、ワインを使ってダイバーシティを実践して頂きたいものです。

今日もワインに関するよもやま話をしながら、月の港に続く道を歩むことにしましょう。

【著者紹介】 今西正典
MBA経営学修士でありアジア各地にて貿易事業を展開するビジネスパーソン。
WSET LEVEL 3 AWARD IN WINES、日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート、J.S.Aワイン検定講師の資格を持ち、ワインをビジネスに活用する「ビズ・ワイン」を提唱。
著書に『「ビズ・ワイン」革命始まる』を持つ。


「ビズ・ワイン」革命始まる

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この記事を書いたメンバー

葡萄院駄目代

ワインを飲むと大変なことになるので避けて生きてきたが、最近ワイン下戸を克服中。 たまに「やっぱダメだった」と泣きながらトイレにこもる羽目に陥っている。 好きなワインのタイプ 濃いめ・どっしり系の赤ワイン。 キャンティのような飲みごたえがありつつも重すぎないタイプも好き。 白ならドイツワイン系。 スパークリングワインなら、爽やかな甘味のあるタイプが好き。

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